「ズートピア」ニックが愛される理由、5つの名セリフから考察【金曜ロードショーで放送】

「ズートピア」

「ズートピア」ニックが愛される理由、5つの名セリフから考察【金曜ロードショーで放送】

12月5日(金) 20:30

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日本テレビ系「金曜ロードショー」で、本日12月5日に「ズートピア」が本編ノーカット放送される(午後9時~11時9分※放送枠15分拡大)。9年ぶりとなる続編「ズートピア2」の公開を記念した、3度目の地上波放送。この記事では、あらすじ、キャラクターをはじめ、特に人気が高いキャラクターであるニック・ワイルドが愛される理由を、名セリフから考察し、作品の魅力に迫る。

※本記事には、「ズートピア」に関するネタバレが含まれています。未見の方は、十分ご注意ください。

<目次>
【あらすじ&概要】
【キャラクター/キャスト】
【だからニックは愛される!5つの名セリフ】
【関連作品】

●「ズートピア」(2016)

【あらすじ&概要】

動物たちが高度な文明社会を築いた世界・ズートピアを舞台に、ウサギの新米警官ジュディが夢をかなえるために奮闘する姿を描いた物語。“夢を諦めない”ジュディと、“夢を忘れた”詐欺師のキツネ・ニックの異色バディは多くの人の心を掴み、“差別や偏見”にまつわる深いメッセージが込められたストーリーも多くの共感を獲得した。

製作総指揮はジョン・ラセター、監督は「塔の上のラプンツェル」のバイロン・ハワードと「シュガー・ラッシュ」のリッチ・ムーアが共同で担当。日本語吹き替え版では、ジュディ役を上戸彩、ニック役を森川智之が務めた。2016年4月23日に日本公開され、日本では興収約76億円を記録。第89回アカデミー賞で、長編アニメーション賞を受賞した。

【キャラクター/キャスト】※()内は原語版声優

●ジュディ・ホップス声:上戸彩(ジニファー・グッドウィン)
ズートピア警察署に勤務するウサギ初の新米警官。もふもふのボディと豊かな感情表現ができる大きな耳が可愛い、“夢を信じる”ウサギ。正義感が強く、行動的で頑張り屋。故郷のバニーバロウでニンジン作りに従事するのがウサギの人生とされる中、立派な警察官になる夢に向かって奮闘中だ。ズートピアを“夢が叶う場所”と信じているが、ひょんなことからキツネの詐欺師のニックと共に、楽園ズートピアの秘密に挑んでいくことに。

●ニック・ワイルド声:森川智之(ジェイソン・ベイトマン)
決められた人生は変えられないと信じ、“キツネらしく”日々を生きる“夢を忘れた”詐欺師のキツネ。ズートピアを知りつくし、幅広い情報網を持つ。現実を知る皮肉屋だが、陽気な魅力があってどこか憎めない。ひょうひょうとした態度の裏には、優しさが隠れている。幼少期の悲しい出来事によって傷ついているが、その繊細な心は誰にも見せない。自分にはないものを持つジュディと運命を共にするうちに、何かが変わっていく。

●ボゴ/ズートピア警察署長声:三宅健太(イドリス・エルバ)
厳しく、頑固で、眼光鋭いタフなスイギュウ。警察の仕事に誇りを持ち、事件の捜査は、カバやゾウなどのタフな動物にしかこなせない任務だと信じている。ウサギである上に新米警官のジュディには最初から期待しておらず、捜査に参加したがる彼女を持て余す。

●スチュー&ボニー声:大川透佐々木優子(ドン・レイクボニー・ハント)
ジュディを心から愛する彼女の両親。田舎町バニーバロウでニンジン農家を営み、“ウサギらしく”穏やかに暮らしている。努力を重ねて警察官になったジュディを誇りに思うと同時に、遠く離れたズートピアで夢を叶えようとしている娘を心配している。

●レオドア・ライオンハート市長声:玄田哲章(J・K・シモンズ)
「楽園であること」の維持を第一に考えるズートピア市長の堂々たるライオン。「誰でも何にでもなれる」というズートピアのスローガンを作った。

●クロウハウザー声:「サバンナ」高橋茂雄(ネイト・トレンス)
ズートピア警察署の受付担当のチーター。ドーナツが大好きでチーターとは思えないほど太っている。ジュディにも気さくに話しかけてくる気のいい、のんびり屋。

●ベルウェザー副市長声:竹内順子(ジェニー・スレイト)
ズートピア副市長を務めるヒツジ。ジュディを小さな動物の誇りと考え、何かと気づかう。ライオンハート市長にいつも忙しく使われている。

●フィニック声:白熊寛嗣(トミー・“タイニー”・リスター)
ニックの詐欺師仲間のフェネックギツネ。変装して詐欺を働くことも。

●フラッシュ声:村治学(レイモンド・S・パーシ)
免許センター職員のナマケモノ。パソコン入力から話し方、笑い方まで、驚異的な超スローペースを崩さないが、エンディングで意外な一面も。

●オッタートン夫人声:根本圭子(オクタビア・スペンサー)
夫であるカワウソのエミット・オッタートンが失踪し、探してほしいと何度も警察に足を運ぶ、愛情深い夫人。

●ガゼル声:Dream Ami(シャキーラ)
美しく実力派のポップスター。世の中への影響力も持ち合わせるインフルエンサー的な存在でもある。

●マイケル・狸山声:芋洗坂係長
親しみやすい外見ながら、ズートピアで起きた事件を冷静に伝えるプロのキャスター。日本版オリジナル・キャラクター。

【だからニックは愛される!5つの名セリフ】

「ズートピア」で活躍する個性豊かなキャラクターのなかでも、特に人気が高いのが、詐欺師のキツネ、ニック・ワイルドだ。先日、東京・港区の増上寺で行われた「ズートピア2」大ヒット祈願イベントでは、ジュディの声優を務める上戸彩が「最近ポップアップショップに行ったときは、ニックのグッズがすごく売れていて、ニックの人気がすごいです」と、衰えぬ人気ぶりを語ったばかり。ニックが愛される理由とは?5つの名セリフから考察する。

●1.「ずるいキツネ、まぬけなウサギ」

念願の警察官になり、はりきるジュディが勤務初日に出会ったのが、詐欺師のニックだった。「あのなあ、ズートピアに来るヤツは何にでもなれると思ってる。でも無理なんだよ。自分は変えられない」。ウサギに警察官は無理だと皮肉を言いたげだが、実は、ニックには“キツネらしく”生きると決めた過去のトラウマがあった。物語が進むにつれて、単なる“達観キャラ”ではない素顔が明らかになり、そのギャップ萌えがファンの心を熱くさせた。

●2.「よせ、バッジを返すことはない」

ズートピアで起こる謎の失踪事件を捜査するジュディだったが、あと一歩及ばず、証拠も現場から消えてしまった。失態を演じたジュディに、ボゴ署長は辞職を迫るが、それを止めたのが、ニックだった。警察相手に、一歩も引かずに正論をぶつけ、相棒をかばう姿にジュディはもちろん、ファンもキュン死。その後、ジュディをゴンドラに乗せる際には「巡査、どうぞ」と紳士的にエスコートする瞬間もあり、ニックの優しさが垣間見える。

●3.「傷ついていたら負けだぞ」

その直後、ニックは一緒にゴンドラに乗ったジュディを、弱気な姿を見せるなと鼓舞。そして「小さな頃は頑張っていた」とも振り返り、幼少期に「キツネだから」という理由で、ボーイスカウトから追い出された辛い経験が明かされた。差別や偏見が、ニックの人格形成に暗い影響を与えたことが描く回想シーンは、本作の重要なポイント。同時に、ゴンドラでの会話には「自分も変われるかもしれない」と思い始めるニックの心情も見え隠れする。

●4.「賢く見られるには、質問に質問で返し、それに答える」

ジュディとニックは奮闘の末、行方不明だった動物たちを発見。警察署で記者会見を行うことになり、緊張するジュディに対し、ニックは“記者会見入門”として独自のアドバイスを授ける。ニックが一筋縄ではいかない日々のなかで、編み出したクールな処世術だ。これが功を奏し、ジュディは堂々とした受け答えを披露。しかし、結果的には「肉食動物には、捕食者としての本能が備わっている」という情報が広まり、ふたりの絆にも亀裂が走る。

●5.「おれのこと、好きなんだろ?」

仲たがいを乗り越えて、ついに事件の真相にたどり着いたジュディとニック。これを機に、ニックはキツネ初の警察官となり、ジュディと改めてバディを組むことに。少しだけ、気持ちが素直になったのか、ジュディに対し思わず“デレ”な態度をとるニックだったが、ジュディは「そうはどうかな。ええ、そうですね」と軽くあしらうのだった。

先日、東京・港区の増上寺で行われた「ズートピア2」大ヒット祈願イベントでは、ニックの声優を務める森川智之が「ふたりの距離感が友達以上の関係から『そこからどうなる?』というのも見どころ」だと語っており、ジュディとニックの関係性にも変化がありそう。新たな冒険でニックが見せる、新たなカッコ良さにも期待が寄せられる。

【関連作品】※ディズニープラスで配信中

●「ズートピア+」

ディズニープラスのオリジナル短編シリーズ。ウサギの新米警官ジュディとキツネの詐欺師ニックが、楽園の真実を追い求める裏側で起きていた出来事と、個性豊かなキャラクターたちにフォーカスを当てる。

歌姫ガゼルのコンサートに行くために急いで帰ろうとするも、動きが超スローなミユビナマケモノのフラッシュが恋人と食事に来てしまい、カワウソのサムが大慌てする「ディナー・ラッシュ」をはじめ、うっかり列車に乗ってしまった末娘を、ジュディの両親が追いかける「列車を追え!」、裏社会を牛耳るトガリネズミのミスター・ビッグの娘フルー・フルーの結婚式を描く「花嫁のゴッドファーザー」など、6つのエピソードで構成されている。

●「シュガー・ラッシュ」

「ズートピア」の共同監督を務めたリッチ・ムーアの長編監督デビュー作。アメリカで長年親しまれているアーケードゲーム「Fix-It Felix」の悪役キャラ、ラルフ(CV:山寺宏一)は、嫌われ者の悪役を演じ続けることに嫌気がさして、自分のゲームから飛び出し、お菓子の世界で繰り広げられるレースゲーム「シュガー・ラッシュ」に出場することに。そこでラルフは、仲間はずれにされているヴァネロベ(CV:諸星すみれ)に出会い、友情を深めていく。

●「ロビン・フッド」(1974)

中世英国の伝説上の義賊ロビン・フッドの闘いを描いた歴史活劇を、動物に置き換えたディズニー・アニメーション。シャーウッドの森に住むお尋ね者のロビンフッドが、囚われた仲間を助け出し、平和な森を取り戻すため、剣を操り、得意の弓矢で敵を撃ち、時には賢く変装をして大活躍する。キツネが正義の味方として描かれる数少ない例であり、また「動物しか登場しないディズニー作品」という点も「ズートピア」と共通している。

●「私ときどきレッサーパンダ」

由緒ある家庭に生まれ育ったティーンエイジャーのメイ(CV:佐竹桃華)は、厳格な母親のミン(CV:木村佳乃)の期待に応えようと日々頑張るが、実際には同世代の仲間と一緒に、青春や恋愛を楽しみたいと思っている。そんなある日、メイはフラストレーションが爆発するたび、巨大なレッサーパンダに変身してしまう体質に。この不思議な現象には、秘密が隠されていた。

アジア系女性で初めてアカデミー短編アニメーション賞を受賞したドミー・シー監督が、実体験も交えながら、思春期の複雑さをポップに描いた本作。「ズートピア」に通じる、多様性に溢れたカラフルな世界観や、内に秘めた“やっかい”な感情を自分で受け入れるというメッセージが描かれる。

●「オビ=ワン・ケノービ」

オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)が、弟子だったアナキン・スカーウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)と死闘を繰り広げてから10年後を描いたドラマシリーズ。ジェダイ粛清が執拗に繰り返されるなか、オビ=ワンはタトゥイーンで隠遁生活を送りながら、若きルーク・スカイウォーカーの成長を遠くから見守っていた。一方、帝国軍は、オビ=ワンをおびき出すため、オルデランで秘密裏に育てられているレイア・オーガナを誘拐させる。

「ズートピア」でニックの声優を務める森川智之が、「スター・ウォーズ」シリーズを通して、オビ=ワンの声を担当。森川は「キャプテン・マーベル」のヨン・ロッグ、MCU作品ではエヴェレット・ロスも演じている。

【作品情報】
ズートピア2

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