名古屋を拠点に活動する5人組アイドルグループ・手羽先センセーション(通称・手羽セン)が、7日に「手羽先センセーションワンマンライブ『孵化―REBIRTH―』」を実施する。今年6月に5人体制となって第3章を始動。変化の大きかった2025年を振り返りながら、ライブへの想いをメンバーたちに伺った。
移籍と新メンバー加入でスタートした新体制
────今年は事務所移籍・メンバーの新体制移行と大きな出来事の連続でした。引き続き活動する宮代さんは体制の変化をどう受け止めましたか?
宮代柚花:(以下、宮代)ええー!難しいですね……。自分も加入してからすぐに色んな変化があって、とても目まぐるしい毎日だったので、あまり考える暇もなくて。ただもう「自分に出来ることをやるしかない」という気持ちで、ひたすらがむしゃらにやってきました。
────いきなり牽引していくポジションになりプレッシャーもあると思いますが、宮代さんなりの手羽センの未来予想図はあるのでしょうか?
宮代:今まで色んな体制の変化を経て“今の手羽先センセーション”があるので、手羽センの強みや良い部分はこれからも繋いでいきたいですし、新体制にしかない良さも引き出したいです。「新体制はまだまだこれからだね」という見られ方をすることも多いのですが、今のメンバーで「手羽先センセーションです!」ともっと自信を持って言えるようにして、この体制をたくさんの方に広めていきたいです。
────新たに加入したみなさんに伺いたいのですが、手羽センに入ろうと思った理由と、活動してからの自分の中で起こった変化などあれば教えてください。
松山綺利(以下、松山):4年間東京でアイドル活動をして、昨年12月に卒業したのですが、どうしてもアイドルとして自分の声で歌を届けたいという気持ちが強くあり、オーディションを受けたのがきっかけです。手羽先センセーションで活動をしてからは、拠点を名古屋に移したことで、新しいファンの方との出会いがあったり、アイドル以外のジャンルのお仕事もさせて頂き、色んな方と出会いお仕事をする中で、視野が広がりました
夏姫えれな(以下、夏姫):まず、ずっと手羽センが好きだったこと。そして好きだからこそ、自分もこの中に入って活動したいと強く思ったのが理由です。変化した部分は…頻繁に新幹線に乗るようになりました!以前所属していたグループでは車で何時間も移動していたので、1時間半で名古屋に着くことが本当に感動で…私にとっては奇跡です。
工藤鈴菜(以下、工藤):手羽センはもともと同じ事務所の先輩で、好きな曲がいっぱいあって。「好きな曲を自分で歌って広められる」ってとてもすてきだなと思って、手羽センに入りたいと思いました!変化したのは…元々すごい声が低かったんですけど、この半年間で音域が広くなったり、高音を歌う時の挑戦がしやすくなりました。手羽センの曲って心に響かせるような曲が多いので、それに説得力を持たせるための歌い方を意識していたら、だんだん出せる声の幅が広がっていった気がします。この半年間で20曲以上レパートリーが増えたので、ステージで歌ううちにどんどん鍛えられました!
────雛汰さんは初めてのアイドル活動が手羽センだと思うのですが、アイドルを志そうと思ったきっかけはありますか?
雛汰ゆら(以下、雛汰):手羽先センセーションが“アイドルを好きになったきっかけ”だったのですが、好きだからこそ手羽センにいる自分が想像ができなくて……。色んなグループのオーディションを受けてうまくいかない日々の中、2025年2月の全国ツアーをお客さんとして観に行った時に感動して涙が止まらなくなって。「最後に手羽センを受けよう。これでダメならアイドルは諦めよう」と思って受けたのがきっかけです。加入してからの変化は……、もう全部です!アイドル自体が初めてなので、人生が変わりました!
────アイドル経験者の工藤さん、夏姫さん、松山さんから見た手羽センの魅力はなんだと思いますか?
工藤:やっぱり“全力感”がすべてだと思います。汗をたくさん流して全力で歌って踊って伝える、心を動かすライブが魅力です。
夏姫:私は“楽曲の強さ”だと思います!夏曲、冬曲、重い恋愛曲、背中を押せる曲など、本当に色んな感情を揺さぶる楽曲が多いところが魅力です。
松山:常にパワフルで全力なところです。ライブでは汗が飛び散るんじゃないかと思うほど全力で歌って踊っています。
そして歌詞がとにかく良い。ジャンルの幅も広いので、誰の心にも刺さる曲があると思います。
不安も抱えながら迎えた名古屋城でのライブ
────9月に開催した名古屋城でワンマンライブですが、変化の年だったからこその手応えはいかがでしたか?
宮代:名古屋城ワンマンは夏の恒例行事ですが、先輩方が築いてくれた土台があるからこそ心強かったです。以前からのファンの方も、新体制からのファンの方も、手羽センを聞いたことあるくらいの方も、たくさんの方が集まってくれて。私は元々そこまで不安というものは感じていなかったのですが、皆さんの温かい応援があって「とにかく今出来る全部をぶつけよう」と思って挑んだワンマンライブでした。それにファンのみんなが全力で気持ちで応えてくれたおかげで、一緒に熱いライブを作り上げることが出来たんじゃないかなと思います。
工藤:いやあ、初めての名古屋城だったんですけど、後ろの方までぎっしりお客さんがいて……。正直3か月でどれくらいの人を呼べるのか不安だったんですけど、SEと同時にステージに上がった時に見えた景色が、本当に素敵で。嬉しかったし、「もうちょっといけたな」と思う部分はあったんですが、来た人全員に新体制の手羽センを好きになってもらえた、良いライブに出来たんじゃないかなと思いました。
雛汰:名古屋城ワンマンは、ずっと見ていた側のライブでした。なので発表の時から「あのステージに自分が立つ」なんて信じられなかったですし、当日も、リハーサルの時ですら現実だと思えなくて不思議な感覚でした。いざ本番が始まった時は、SEが流れた時からなんだか凄い泣きそうになっちゃって。新体制から3か月で名古屋城なんてとんでもなく不安で、大丈夫なのかなと思ってたのですが、色んな人が来てくれて……。自分自身ライブの途中から声が出なくなってしまって、悔しい部分はあったのですが、全力は出し切りました!
────“名古屋のアイドル”の強みはズバリ!
工藤:地域愛が強いことです!私自身とても名古屋が好きなこともあるんですけど、名古屋は特に地元アイドルが多い気がします。名古屋のファンの人たちも濃いというか、愛が強い感じがしてます。名古屋の全てがアットホームな感じがして、大好きです!
────では最後に12月7日開催の2ndワンマンライブ『孵化-REBIRTH-』に向けて意気込みをお願いします。
雛汰:新体制披露からちょうど半年になる日なのですが、半年って短いようで意外と長いと思うんですよ。でも半年経ってもまだ前体制と比べられたり、新しいものとして見られてしまうことがあるので、今回のワンマンタイトル「孵化」を体現するように、自分達の殻を破って、手羽先センセーションとして認められるようなライブに絶対にします!
工藤:デビューの時にはまだちょっと「自分達が手羽セン」というより、“服に着られてる”というか、初々しい感じがあったんですけど、タイトルの通りまた新たに「最強の手羽セン」として確立されるような、感動するパフォーマンスをお届けできたらなと思っています。たくさんみんなで準備しているので、とにかく絶対楽しいライブにします!
夏姫:お披露目してから半年でもう2ndワンマンライブ、しかもZepp Nagoyaという大きな会場を用意していただいている。当たり前ではないと思うので、必ず前回のワンマンライブよりもパワーアップした姿を見せて、来てくれた人みんなと一つの空間を作って、とにかく心の底から楽しむし、楽しませます!
松山:2017年から始まり、これまで先輩方が創り上げてきたものを受け継ぎながらも、第3章として活動している私たちの良さや、今の自分たちが出せる全てを伝えたいです。また、このライブを通して、1人でも多くの方が前向きな気持ちになれたり、元気や勇気を与えれるようなライブを創りたいです!
宮代:手羽先センセーションの楽曲って、メッセージ性が強くて、私自身何度も救われてきました。加入前から手羽センの曲が心の支えになっていたし、元気もたくさんもらってきたんです。そんな手羽センの楽曲を、来てくれたみんな一人一人に届くように、心の底からのパフォーマンスをします。みんなこのライブを見るために、お仕事や日々の生活を頑張ってきてると思うんです。「頑張ってよかったな」とか、今日の思い出があることで日々頑張ろうと思ってもらえるような、そんなモチベーションや希望を与えるライブにしたいと凄く思っています。みんなと一緒に過ごせることも、出会えたことも本当に奇跡だと思っているので、ファンの皆さんとメンバーと、スタッフの皆さんと一つになって、幸せな時間を作れたらいいなと思います。
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