クエンティン・タランティーノが、小説家のブレット・イーストン・エリス(「アメリカン・サイコ」「レス・ザン・ゼロ )がホストを務めるポッドキャストに出演し、21世紀の映画ベスト20を発表。21世紀最高の映画として、リドリー・スコット監督の「ブラックホーク・ダウン」を選出した。邦画では、深作欣二監督の「バトル・ロワイアル」が11位にランクインした。
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【画像】「バトル・ロワイアル」場面写真タランティーノは、「ブラックホーク・ダウン」を最高傑作に選出した理由について、「特に気に入っている点は…これがこれが唯一『地獄の黙示録』の目的意識や視覚効果、感覚を完全に追求した映画であり、見事に達成していることだ」と分析し、「最近また観たんだけど、上映時間中ずっと心臓がドキドキしていた。久々に観たのに完全に引き込まれて離れられなかった。その演出の技量は並外れている」と、同作のメガホンをとったリドリー・スコットの手腕を絶賛した。
また、11位に選出した「バトル・ロワイアル」を「マジでヤバい! 何が映っているのかさえ分からなかった。あまりにも過激で」と評し、親交の深かった深作監督にリスペクトを捧げた。
1位から20位に選出された作品は以下のとおり。
1位:「ブラックホーク・ダウン」(02/リドリー・スコット)
2位:「トイ・ストーリー3」(10/リー・アンクリッチ)
3位:「ロスト・イン・トランスレーション」(04/ソフィア・コッポラ)
4位:「ダンケルク」(17/クリストファー・ノーラン)
5位:「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(08/ポール・トーマス・アンダーソン)
6位:「ゾディアック」(07/デビッド・フィンチャー)
7位:「アンストッパブル」(11/トニー・スコット)
8位:「マッドマックス怒りのデス・ロード」(15/ジョージ・ミラー)
9位:「ショーン・オブ・ザ・デッド」(04/エドガー・ライト)
10位:「ミッドナイト・イン・パリ」(12/ウッディ・アレン)
11位:「バトル・ロワイアル」(00/深作欣二)
12位:「オオカミは嘘をつく」(14/アハロン・ケシャレス&ナボット・パプシャド)
13位:「ジャッカス・ザ・ムービー」(04/ジェフ・トレメイン)
14位:「スクール・オブ・ロック」(04/リチャード・リンクレイター)
15位:「パッション」(04/メル・ギブソン)
16位:「デビルズ・リジェクトマーダー・ライド・ショー2」(06/ロブ・ゾンビ)
17位:「チョコレート・ファイター」(09/プラッチャヤー・ピンゲーオ)
18位:「マネーボール」(11/ベネット・ミラー)
19位:「キャビン・フィーバー」(05/イーライ・ロス)
20位:「ウエスト・サイド・ストーリー」(22/スティーブン・スピルバーグ)
※記事初出時、本文に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
【作品情報】
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