俺はヒロト。妻のミサトと、1歳の娘シオリと暮らしていた。母さんは車で20分ほどの場所で1人暮らし。シオリが生まれてからは、俺のいない平日の昼間にしょっちゅう出入りしていたらしい。ミサトは最初「孫を可愛がってくれてありがたい」なんて言っていたのに、最近は母さんのやり方に不満を持ち始めたみたいだ。母さんはよかれと思って家事や育児を手伝ってくれているのに、それくらい我慢すればいいだろうと思っていた。しかしそう言うとミサトは出て行ってしまい……?
離婚成立から1週間後。俺が会社で仕事をしていると、スマホが鳴った。知らない番号だ。出てみると、母さんが倒れて病院に運ばれたという話を聞かされた。しばらくは入院になるらしく、会社と家と病院を行き来する日々が始まった。
それからの日々は、慌ただしく過ぎていった。病院に寄って帰宅しても夕食が用意されているわけでもない。電子レンジでコンビニ弁当を温める間、リビングを見回す。誰も「おかえり」と言わない家。荒んだ部屋にテレビの音声だけが響く。
こんなとき、家族がいてくれたら……。ミサトの明るい話し声やシオリの笑う声が、この部屋に響いていたはずだ。なのに俺はミサトのことを軽く考え、ちっとも守ろうとしなかったのだ。
母さんの退院の目処はまだ立たない。平日は仕事を終えてから病院へ向かい、母さんの顔を見て短い会話を交わして帰宅。誰もいない家で、買ってきた弁当を1人で食べる。母さんの入院をきっかけに、俺は初めてミサトのことをもっと大事にすべきだったと気づいた。けれどもう、ミサトはいない。
原案・ママスタ作画・はなめがね編集・井伊テレ子
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