工藤遥加が初優勝を挙げたシーズンを総括(撮影:ALBA)
12月5日(金) 15:33
5日、千葉県の太平洋クラブ 成田コースで開催された「ヒルトングランドバケーションズカップ」に参加した工藤遥加が、初優勝を挙げた今シーズンを総括した。
そのときは、国内女子ツアー第2戦「アクサレディス in 宮崎」でやってきた。プロ15年目でつかんだ初優勝。「ほっとした。15年続けてきて、たくさんの方と出会い、支えていただいた。推薦していただいた大会も多い。出会いを大事にしてきたからこそ、みんなの力で勝てた」と周囲への感謝を強く口にする。
3年前から中島弘二コーチに師事。それがゴルフの転換期だったとも話す。習い始めて1年、2023年5月のステップ・アップ・ツアー「ツインフィールズレディース」で同ツアー初優勝を飾り、レギュラーツアーでトップ10に食い込む回数も増えていった。
ゴルフの進化を感じながら、練習環境の向上も成長を後押ししたポイントだという。「ラウンド数が格段に増えて、その中で小技を練習できるようになったことが大きい」とも話す。
次なる目標は2勝目となるが、そこに対してのプレッシャーは感じていない。「レベルが上がれば、自然と2勝目、3勝目はついてくる」。そう語る背景には、師匠の言葉がある。『レベルが上がれば、勝手に手に入るもの』。その教えを胸に、日々の研鑽(けんさん)を重ねている。
「またいい報告ができるように、もっとレベルを上げていきたい」。恩師への思いを力に変え、来季は「志高く」をモットーに、さらなる飛躍を誓った。(文・齊藤啓介)
