メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第560回をよろしくお願いします。
「あなたがいつまでもずっとモテない」5つの理由
「頑張ってるけど、何かモテないんだよな……」
「顔も悪くない、服もお金かけてる、話も面白い、これでモテないのなぜ……?」
そんなふうに思ってるあなたに送る「モテない5つの理由」。よくある「清潔感」や「服に無頓着」などは十二分に気を使っているはずなのに……なぜかうまくいかない。
意外と見落としがちなモテない要素を分解し論理的に解説していきます。全非モテおじさん必読!
モテない理由①「あなたはおしゃれだからモテないのだ」
「え?ダサいからモテないんじゃないの?」と思う人も多いでしょう。意外とコレが違います。ファッションの専門家である私がこれを語るのも憚られますが……正直、『服でモテる』なんてことはほぼあり得ません。
もちろん清潔感や身だしなみなど最低限度の気配りは必要ですが、それは「モテ服」ではなく「嫌われないようにする最も低いハードル」なだけ。おしゃれであれば、あるほどモテると勘違いしている男性が一定数いますが、私は「服でモテる」など長年アパレルにいますが聞いたことがありません。
あるとするならば「おしゃれになることで自信がつき、所作が変わる」という遠因です。服が直接的な原因となって「モテる」という結果が生まれることは考えにくい。
そもそもご自身で考えてみてください。コムデギャルソン、マメクロゴウチ、サカイでもセリーヌでもいいですが……究極、おしゃれな女性と、ユニクロやしまむらで揃えた普通の女性と、どちらとデートに行きたいですか??
「おしゃれ=異性」にとって魅力があるわけでは決してありません。もちろんおしゃれを否定するわけではまったくありませんが、「おしゃれだ」と「異性として魅力的だ」は実は異なる概念であることをもっと知るべきです。
モテる男性は相手に合わせることを知っている
そして、非モテおじさんほどここをこじらせています。ギャルソンを着て、ヨウジを着て、全身モードで……ゴリゴリに服にこだわってもモテることには繋がりません。むしろやりすぎは引かれるだけです。
「おしゃれだけどお金かかりそう……」「おしゃれだけど金遣い荒そう……」「おしゃれすぎて趣味合わなそう……」と敬遠されることも往々にしてあるでしょう。私も全身ギャルソンの女の子とデートする、となれば同じような感覚になると思います。
服を楽しむことはもちろん素晴らしいことですが、服とはそもそもTPOです。日本人はなぜか「自分らしさ」を服に求めようとしますが、そもそも服とは「その場、その相手に応じて自分を変える」ことのはず。
実際、源流であるヨーロッパの方々はパーティーウェアやカジュアルウェアを自由自在に切り替え、さまざまな自分を演出します。デートをするときは「普通寄りのファッション」、服を楽しむために買い物に行くときは「思い切りモードなスタイル」などTPOを意識することが大事です。
ファッションの専門家である私も女性とデートする時は割と普通の着こなしをします。シンプルな黒のセットアップなどでいい。
モテる男性は相手に合わせることを知っており、モテない男性は相手を無視して趣味に走るのです。
モテない理由②「あなたは陽気からモテないのだ」
「え?陰気なほうがモテないでしょ?」と思ったあなた。もちろん陰気で喋らず塞ぎ込んでる男性がモテるはずもありません。
しかし、陽気だからいいというワケでもないがモテの難しいところ。陽気な方も様々ですが、意外と多くいるのが「話すことが楽しくて無思考に色々喋ってしまう方」。当意即妙に会話を繰り広げているのは良いのですが、言葉のひとつひとつにあまり気を配らないため、知らず知らずに相手を傷つけていたり嫌がられていたりすることも。
「会った時は盛り上がったのに、なぜかLINEをブロックされた」「前回すごく話せたのに何故かもう会ってもらえない」なんて経験はありませんでしょうか?
原始時代 男性は狩りをし、女性はコミュニティを守る役割がありました。だからこそ男性は論理的に最短で答えを見つけ出すことをし(どうやったらあの動物を狩れるか?)、女性は皆揃っているコミュニティの中で平和を保つため共感性が強くなりました。
モテる男性は言葉に気配りを込める
女性は共感を重要視するだけに「うっかり出た心無い一言」などにとても敏感です。
たとえば、「落ち着いて見えるね」と言われれば(老けて見えるってこと?)と考えてしまうし、「幼く見えるね」と言われれば(子供っぽいってこと?)と考えてしまう。共感性が強いだけに他者の言葉の裏側を読み取る能力が高く、相手の思考を考えてしまうのです。
相手の気持ちを考え共感する能力が裏目に出てしまってるとも言えます。男性はそのあたり無頓着な方が多く、特に多弁で陽気な方はぺらぺらと思ったまま口に出してしまうため、その気がなくても言葉の裏を読まれ、誤解され、心を閉ざされてしまうことも多いでしょう。
これは「女性は面倒くさい」とかそういうことではないんです。そもそも男性と女性は特性が違うだけのこと。女性からすれば「男性は無神経」であり、男性からすれば「女性は面倒」となるだけです。
しかし、裏を返せばそれだけ女性は相手のことをしっかりと考えてくれるし、男性は何事にも悪気がないとも言えます。お互いが理解を深めればいいだけの話なのです。男性側としては「話す前に一旦言葉を選ぶ」を癖にすればいいだけのことです。
モテる男性は言葉に気配りを込め、モテない男性は無頓着に陽気に話すのです。
モテない理由③「あなたは博学だからモテないのだ」
「え?モノを知ってるほうがモテるでしょ?」と思ったあなた。
もちろん博学であることが悪いわけではありませんが、「博学だからこそモテない」例も多々あるのが事実です。特にオタク気質に知識を極めた方は博学であることが逆効果に働くことも多いです。
異性とのコミュニケーションにおいて最もモテないのが「オタク喋り」です。これは相手の顔や目をまったく見ずにテーブルに目線を落とし、ひたすら自分の知識を延々と喋ることをそう呼んでいます。
私も若いときはその傾向があって、自分の好きなジャンルの話になると「ああ、それは実は解釈が間違っていて、監督はこういう意図を持って演出してるって5月号のインタビュー記事に書いてあるんだよね。ただ、僕なりに分析すると監督のバックボーンにはあの作品があって、おそらくそこから影響を受けてるんじゃないかなと思うんだよ。そもそも作品としてのクオリティは……」などと延々と相手の反応を見ずに目線を落として喋り尽くしていました。
モテる男性は相手に合わせて知識を使う
モノを知ってることは素晴らしいことですし、それが「頼れる」という評価にも繋がるでしょう。しかし、相手の反応を見て「求めてる答え」を出すからありがたがられるワケで、自分がしゃべりたいことや考えていることを反応見ずにひたすら語るのは「コミュニケーション」とはいえません。
コミュニケーションが取れないから独りよがりになる。キャバクラにハマってるおじさんはたいがいコレです。
自分の仕事の話、自分の自慢話、自分の趣味の話などを延々としてキャバ嬢には喜ばれているように見えますが、無論永遠に二人は結ばれることはありません。結ばれるとしたら金銭による契約関係のみです。
モテる男性は相手に合わせて知識を使い、モテない男性は自分に合わせて知識を使うのです。
モテない理由④「あなたは古いからモテないのだ」
時代は常に進んでおり、価値観は常にアップデートされています。服も髪も所作も喋り方ももっと言えば「かっこいい」という概念すらアップデートされています。
昭和のイケメンと令和のイケメンはまったく違います。もちろん時代を超えた美しさもありますが、基本的にはトレンドが存在します。
たとえば、90年代のイケメンは皆眉毛が細く髪がストレートパーマをかけた直線的なセット、今これをやっていたら明らかに古いでしょう。令和の時代は眉毛はやや太めのナチュラル、髪もナチュラルなくらいのストレートがウケているはず。
もちろん過度に時代遅れな人は論外ですが、案外気が付いていないだけで非モテはわずかに時代に取り残されています。「かっこよさ」が時代によって変わっているのに、自分の脳内の「かっこよさ」に傾倒しすぎており他人から見た時に「古い」「共感できない」人になっていることも。
モテる男性は変わることで「自分の魅力」を高める
たとえば、「男性がメイクするなんて……」と思ってる人は意外と多いですが、もちろんメンズメイクをガッツリするのは若者だけですが、モテるおじさんは眉毛のケアくらいは当然の如くしています。
眉毛を描くだけで目力は上がり顔の印象はグッとよくなります。女性もコンビニに行く際に「眉毛だけ書かせて」というでしょ?メイクの中で最も印象が変わる重要ポイントは眉毛であり、ここをおろそかにするのはもったいない。時代が変わり、男性でも眉毛をこだわる中で、あなただけがこだわらないということは見た目で損をしているということにも繋がりますし、その手の話題にもついていけなくなります。
髪型もいまだにベッカムヘアを貫いている方がいますが、もう何年前のトレンドだよ……って誰もが思っています。時代にあった髪型を10年に1度くらいは模索しましょう。現代におけるパワハラセクハラ問題もこの「価値観の古さ」が起因しているでしょう。喋り方や内容、所作も含め時代に合わせて、ある程度はアップデートしていかなければいけません。
モテる男性は変わることで「自分の魅力」を高め、モテない男性は変わらないことを「自分らしさ」と履き違えているのです。
モテない理由⑤「あなたは余裕がないからモテないのだ」
余裕のない男はモテない。言い尽くされたモテ話ですが、もう少しこれを広く捉えてみてください。
当然、何かトラブルがあった時に簡単にわかりやすく慌てたり、旅行の際の道の間違いや電車の時間などに遅れそうなどでパニックになるなど「頼りない」と評価されるのはわかりやすい。
しかし、これら基本的なこと以外に、例えばファッションも余裕がないと印象を下げてしまうでしょう。
わかりやすい例えなら「デートの際にスーツを着て行く人」。ここで言うスーツとはセットアップではなくシャツネクタイなどのビジネススーツ・フォーマルスーツのことです。「スーツが一番格好良い」のは確かに事実ですが、カッチリしすぎたスタイルに女性は気が引けてしまいます。
モテる男性はちょっとしたことで余裕を演出
スーツでなくとも、それに準ずるようなキッチリとしすぎた着こなしには「慣れてない感」が出てしまい、余裕のなさを演出してしまいます。
無論かといって普段着のようなスタイルもだらしないわけですが……たとえば、「シャツなら上から2番目まではボタンを開ける」「バッグは持たずに手ぶらでラフにする」などちょっとしたことで余裕を演出できます。
「キメてきた」でも「普段通り」でもなく、「普段よりちょっとだけ意識してるよ」って感じさせるのがモテ男の流儀です。トークも同じで「〜〜さんは休日何してるんですか?」「今日は晴れてよかったですね」など余裕のない会話はよくない。
「休日」を「休みの日」に置き換えたり、「晴れてよかったですね」を「晴れてよかったー」と気が抜けた独り言風に変えたり、些細なことで印象は変わります。文語調の丁寧な言葉遣いは緊張や余裕のなさを感じさせるので、程よく口語的にくだけるのがミソです。
以上、まだまだ非モテおじさんに伝えたいことは山ほどありますがひとまずこの5つ。注意してみてください。
【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『ロードマップ』のほか、『MBの偏愛ブランド図鑑』『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Xアカウント:@MBKnowerMag)
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