岡田准一が主演・プロデューサー・アクションプランナーを務めた入魂作、Netflixシリーズ「イクサガミ」をより深く楽しむため、スタッフ・キャストの本気度が伝わってくるトリビアをまとめた。
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【フォトギャラリー】Netflixシリーズ「イクサガミ」場面写真と岡田准一手書きのセット設計図
本作は、第166回直木賞を受賞した今村翔吾氏によるエンタメ時代小説の実写化。「新聞記者」「正体」の藤井道人監督がメガホンをとっている。腕に覚えのある志士292人が、各自に配られた木札を奪い合い、東京にたどり着いた者に莫大な賞金を与える「蠱毒(こどく)」というゲームが開催され、参加した主人公・嵯峨愁二郎(岡田)が死闘を繰り広げるさまを描き出す。
11月13日の世界配信開始から2週目にしてNetflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)で1位を獲得、世界88の国と地域で週間TOP10入りするなど、世界で大きな話題になっている。そんな本作のスタッフ・キャストたちの本気度が伝わってくるトリビアを紹介する。
【アクション豆知識】
カムイコチャの師匠は、千葉にいた。
「蠱毒」の参加者292人が、それぞれの武器でそれぞれの戦い方を見せているのが、本作の大きな魅力のひとつ。特に染谷将太演じるアイヌの弓使い・カムイコチャの神業は、SNSでも話題に。この弓使い、「弓道」とはまたちがう実践的な「弓術」が用いられている。さらに、「弓の軌道を曲げられる達人が千葉にいる」ということで、染谷は実際に山で弓の特訓を行った。達人からは、「弓が曲がって飛んでいく曲射」「まばたきする内に矢を放つ速射」を教わったという。
【クレイジーな現場/本気の制作】
“岡田のメモ”から作られた、池と坂
第1話の冒頭、ワンカットで描かれる戦争シーンの舞台となる場所には、もともとなかった坂と池が作られた。これは岡田が描いた撮影イメージをもとにスタッフが作り上げたもので、イメージを現実にする力が、作品のリアルさと没入感を生み出している。
【クレイジーな現場/本気の制作】
砂ブレンド
スタッフの本気度、クレイジーさが垣間見えるこぼれ話。俳優陣が本気で演技する土壌を、スタッフたちも同じ熱量で作り上げたが、セットに敷くための砂を用意するため日本中の砂浜から砂を持ち寄せた結果、江の島の砂の色が採用された。
その色を再現するため、砂と砂鉄をブレンドすることで、江の島の砂と同じものを作り上げたという。
【話題のシーンの裏話(1)】
実はこんなシーンもあったかも?
第4話の茶屋での戦闘シーンは、縦横無尽に駆け巡るカメラワークと長回しで話題に。同シーンは何度も何度も試行錯誤を繰り返してあの形になったそうで、「カメラマンも扮装する」「キャストもカメラを持つ」「セットの壁を動かす」など、今回は採用されなかったものも含めて様々なアイディアを持ち寄せた結果、唯一無二のシーンが完成した。"
【話題のシーンの裏話(2)】
槐の舌打ちは、馬を操るための「舌鼓」
冒頭の天龍寺のシーンで、二宮和也演じる槐(えんじゅ)が、「蠱毒」のルールを説明する際に用いる舌打ちは、「舌鼓(ぜっこ)」と呼ばれるもので、馬を操るための合図として使われている。
【原作豆知識】
天明刀弥だけはあて書きだった
最狂の剣士・天明刀弥(てんみょうとうや)は、原作者の今村翔吾氏が書き始めた時点で、横浜流星が演じることが決まっていた。「この動きしたら格好いいのでは?」などと想像を膨らませながら原作を書いたという。また、原作の中に横浜流星を示唆する言葉も散りばめられているそうだ。
【原作豆知識】
イクサガミは「ジョジョ」から影響を受けていた
原作者・今村翔吾が「イクサガミ」を書くにあたり影響を受けた作品が2つある。ひとつは、世界で初めて能力バトルを考えたといわれている作家・山田風太郎の「甲賀忍法帖」。そしてもうひとつが、荒木飛呂彦氏の「スティール・ボール・ランジョジョの奇妙な冒険」。本作のフォーマットでもある「股旅物」は、今村が最も好きなジョジョの第七部から大きな影響を受けたという。
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