「品格は、演出できる」
都内の外資系高級ホテルで6年間ソムリエとして働いた筆者は、著名人をはじめ多くの富裕層を接客する中で、この事実を確信するようになった。
品格は、女性から「素敵だな」と思ってもらうために欠かせない要素。育ちのよさや、圧倒的な財力がなくても、ちょっとした振る舞いを意識するだけで「一流の男」に見せることが可能である。
高級ホテルで働く女性ホテルマンたちは、客の年収や肩書きではなく、仕草や振る舞いで品格を判断している。スタッフへの言葉遣いやレディファーストの所作、清潔感のある身だしなみ――これらはすべて、今すぐ実践できることばかりだ。
今回、京都の高級ホテルで現役マネージャーとして働く女性の協力を得て、明日からとり入れられる「品格の6原則」をまとめた。高級ホテルでは年収1,000万円の男性でも出入り禁止になる人がいる一方で、年収に関わらず「素敵だな」と思わせる男性もいる。その違いを生むのは、これから紹介する具体的な6つの行動だ。
一流と二流を分ける!明日から実践すべき品格の6原則
高級ホテルのスタッフが考える、明日から実践できる品格の原則を6つ紹介する。
①相手への敬意を示すスタッフへの言葉遣い
レストランやホテルで、スタッフに対してどのような言葉を使っているだろうか。「姉ちゃん」「おい」「ちょっと」といったタメ口は、即座に「残念な客」認定される。
筆者が接客した中で印象に残っているのは、終始「ありがとう」「お願いします」と丁寧に話す男性だった。料理やドリンクをテーブルにサービスする際に、必ず感謝の言葉を口にする。その姿勢に、同席していた女性も好印象を持っている様子だった。
スタッフへの態度は、将来のパートナーへの態度を映す鏡だ。女性はそれを本能的に理解している。敬語で話す、感謝を伝える。たったそれだけで、印象は劇的に変わる。
②女性が「心地よい」と感じる自然なエスコート術
レディファーストは難しくない。重要なのは「やってあげている」という態度ではなく、さりげない気遣いだ。
・男性がドアを開けて、女性を先に通す
・店内では女性が先に歩くようエスコートする
・スタッフが椅子を引いたら、女性を先に座らせる
・食事のペースを相手に合わせる
現役女性マネージャーが「素敵だな」と感じるのは、こうした振る舞いがスムーズにできる男性だという。レディファーストに慣れていない女性でも、恥をかかないようにさりげなく誘導してあげるのがスマートな男性の所作だ。
③品格が滲み出る!TPOをわきまえた清潔感のある身だしなみ
どれだけ高級なスーツを着ていても、細部がおろそかだと台無しになる。
・爪が短く整えられているか
・髪型がきちんとセットされているか
・服にシワや汚れがないか
・靴が磨かれているか
現役女性マネージャーはこう語る。
「爪が伸びっぱなしだったり、髪がボサボサだったりする方は、どれだけ高級なスーツを着ていても残念に見えます。逆に、シンプルな服装でも、細部まで清潔感がある方は好印象です」
身だしなみは、自分のためではなく相手のために整えるものだ。言い換えると、相手への敬意。デートの前には、爪を切り、髪を整え全身をチェックする。この習慣が、品格を生み出す。また、食事やワインの香りを楽しむレストランでは、香水をつけるのがマナー違反なのも覚えておきたい。
④見栄を張らない!素直にプロに委ねる姿勢
知識をアピールしたくなる気持ちは、誰にでもある。しかし、本当に魅力的な男性は、わからないことを素直に認められる誠実さを持っている。知ったかぶりは逆効果だ。
「この料理は、どう食べるのがおすすめですか?」
「スッキリした味わいのワインが好きなんだけど、おすすめは?」
素直に質問すれば、スタッフはプロとして最適な提案をしてくれる。現役女性マネージャーも「慣れている方こそ、スタッフのおすすめを聞いてくれるという印象が強いですね」と語っていた。
⑤多少のトラブルを楽しめる心の余裕
レストランでは、混雑時に料理の提供が遅れる場合がある。もちろん、レストラン側の不手際ではあるのだが、こうした場面で心の余裕が如実に表れるので注意が必要だ。
料理の提供が遅れたとしても、決してイライラせず余裕を持つようにしたい。料理を待つ間、相手の女性に「せっかくだから、ゆっくり話そう」と、待ち時間を楽しむ余裕を見せれば、女性は安心するだろう。
お店への不満を伝える際は、女性が離席している間に済ませるとスマートだ。
⑥スマートな会計
会計は、レストランデートの最後に品格が試される場面だ。会計時のトラブルは、相手に嫌な印象を残しやすい。
必ずしもおごる必要はないが、割り勘にする場合も先に会計を済ませ、後から女性から代金をもらうほうがスマートだ。また、女性におごる際は、金額を口に出さないようにしよう。「今日は⚪︎万円もかかっちゃったよ」といった発言は、せっかくの雰囲気を台無しにしてしまう。
金額の大小に関わらず、会計はスマートに済ませることを意識しよう。
今から実践できる!品格チェックリスト
最後に、レストランで実践できる品格の6原則のチェックリストを以下にまとめた。デートの前に確認してみよう。
◻︎言葉遣い:スタッフに対して敬語と「ありがとう」を意識する
◻︎エスコート:ドアや椅子では女性を先にする
◻︎清潔感:爪・髪・靴・服のシワをチェックする
◻︎誠実さ:知ったかぶりをせず、素直に質問する
◻︎心の余裕:料理が遅れてもイライラせず、時間を楽しむ
◻︎会計:金額を口にせず、会計はスムーズに済ませる
これらすべてにチェックが入れば、あなたはすでに「一流の男」だ。いくつかチェックが入らない項目があっても、焦る必要はない。意識して実践することで、自然と身についていくだろう。
小さな変化が大きな違いを生む
品格は、一夜にして身につくものではない。しかし、意識して実践を続けていけば確実に磨かれていく。
高級ホテルで働く女性スタッフたちが口を揃えて言うのは、「男性の魅力は、年収や肩書きより、仕草や振る舞いで判断する」ということだ。どれだけ裕福でも、スタッフに横柄な態度をとる男性は「残念な客」と見なされる。一方で、年収に関わらず相手を尊重し、自然に気遣いができる男性は「素敵な男性」として記憶に残る。
品格は、相手への敬意から生まれる。今後のデートで、このチェックリストを意識してみてほしい。小さな変化が、大きな印象の違いを生むはずだ。
<取材・文/オオサキサオリ>
【オオサキサオリ】
ライター、JSA認定ソムリエ。前職では都内の外資系ホテルでソムリエとして勤務。レストランにて著名人・芸能人・富裕層などを接客した経験を持つ。現在はホテル、飲食ジャンルを中心に執筆活動を展開中。X(旧Twitter):@writer_sosk
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