「とにかく仲がいいチーム」関西が“団結力”で手にした3冠タイトル【ユニクロ8地区対抗戦】

団体&個人を制した小川琥太郎は、胸に2つのメダルを掲げた。(撮影:ALBA)

「とにかく仲がいいチーム」関西が“団結力”で手にした3冠タイトル【ユニクロ8地区対抗戦】

12月4日(木) 17:02

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<ユニクロ日本ジュニアゴルフカップ2025/ 8地区対抗戦最終日◇4日◇トム・ワトソンゴルフコース(宮崎)◇男子=6984ヤード、女子=6380ヤード、ともにパー72>

全国8地区(北海道、東北、関東、中部、関西、中国、四国、九州)のゴルフ連盟に所属するジュニア選手たちと招待国の韓国による今年の対抗戦は、チーム関西が、男女団体、そして男子個人の3冠制覇を達成と強さを見せつけた。その立役者のひとりが、男子個人を制した小川琥太郎(こたろう、大阪学院大附高2年)だ。



【写真】ちょっと緊張ぎみ? 壇上で自己紹介するジュニア選手たち


3日間オーバーパーなしのラウンドで、トータル7アンダーは2位の韓国選手に5打差をつける圧勝だった。ラウンド後の素直な心境は「ホッとしました」。一時は1打差まで迫られた時間もあったが、緊張感を保ちながら、なんとか逃げ切った。特に「自分のゴルフができました」という後半のプレーに胸を張る。

だが、この個人タイトルよりも、「みんなと一緒に喜べる」と結果的に2位の韓国を7打差で圧倒したチーム戦勝利がうれしい。勝因については、「他よりも、練習ラウンドからしっかりメモを取ったり、準備してきた自信はあります」と話す。道上嵩琉(みちうえ・たける、兵庫・滝川第二高1年)も、「誰かが打っても、誰かがカバーできた」とチーム力でつかんだ優勝を強調。もうひとりの山田龍之介(大阪・興国高2年)は、「小川君が個人で優勝してひっぱってくれた。感謝しかない」と最敬礼だ。

一方、女子は、薄氷の勝利だった。トータル4オーバーで韓国と並んでホールアウト。団体戦は3人のうち成績上位2人のスコアが採用されるが、トータルが同スコアになった場合は、計上されなかった3人目のスコアで争われる。「71」だった後藤あい(兵庫・松蔭高2年)と、「72」の福田美来(滝川第二高1年)の成績をこの日は採用。韓国の3人目が「81」だったのに対し、関西の佐藤涼音(りの、ルネサンス大阪高1年)が「77」だったため、軍配が上がった。

主将の後藤は「みんな頑張ってくれました」とチームメートを称賛。「飛ぶ選手、曲がらない選手、いろんな選手がいる」というプレースタイルがかみ合ったとも分析する。また佐藤は「2日目、3日目と足を引っ張ったのに、優勝まで持っていってくれて感謝してます」とチームメートに頭を下げる。福田は「韓国がすごく強かったので、まさか優勝できると思ってなかった。でも3日間スコアが採用されたので、ちょっとは貢献できたかな。すごくうれしいです」と笑顔だ。

関西男子の団体制覇は初。女子は西村優菜、古江彩佳、安田祐香の3人を擁した2016年以来7年ぶり2度目の勝利だった。男子の山田は、「きのうの夜から『勝とう!』って言ってました。とにかく仲がいいチーム。団結して優勝できました」と、その様子を明かす。バツグンのチームワークがもたらした勝利だった。(文・間宮輝憲)


<ゴルフ情報ALBA Net>
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