2023年10月に54歳でこの世を去った、人気ドラマ『フレンズ』のチャンドラー役で知られるマシュー・ペリーさん。彼にケタミンを提供した医師サルバドール・プラセンシアに、懲役30ヵ月の実刑判決が下された。
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Varietyによると、検察側による懲役3年の求刑に対し、弁護側はうつ病の治療を試みたとして保護観察を求めたが、シェリリン・ピース・ガーネット判事は弁護側の主張を却下し、「ペリー氏の依存症を自分の利益のために利用しようとした」と厳しく断じたという。
プラセンシア被告は現地時間12月3日、ロサンゼルス連邦裁判所で判決が読み上げられる前にマシューさんの遺族に謝罪し、彼をケアするという誓いに反したことを認めて、「ペリーさんを見捨てた。彼の家族を見捨てた。彼を守るべきだった」と口にしたそうだ。
マシューさんは2023年10月28日にロサンゼルスの自宅のジャグジーで溺れているところを発見され、駆け付けた救急により死亡が確認された。その後ロサンゼルス郡検視官事務所の調査により、ケタミンの急性作用が死因と特定。溺水や虚血性心疾患、オピオイド依存症の治療に使われるブプレノルフィンの影響も死亡の一因になったとされた。
ロサンゼルス警察と麻薬取締局による合同捜査の結果、数人が逮捕、起訴され、プラセンシアが7月にケタミン供給の罪を認めたほか、マシューさんのアシスタントであるケネス・イワマサ、エリック・フレミング、マーク・チャベスがケタミン供給共謀罪を認め、また8月には、“ケタミンの女王”として知られるジャスヴィーン・サンガが、彼の死に関わったとして有罪を認める方針であることを明らかにしていた。プラセンシア以外の4人については、今後判決が下される見込み。
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