10歳年上のマサトと結婚したマミ。職場の人間関係に悩み、仕事を辞めたマミに「もう他人のために頑張らなくていい」「俺がちゃんとした奥さんにしてあげる」とマサトがプロポーズし、2人はマミの両親の反対を押し切って、強引に結婚。
結婚後、マミは必死の説得を重ね、なんとか両親との関係を修復し、マサトの子を妊娠。初めはマミを献身的に支えていたものの、マサトは次第にトゲのある発言が増えていき……。
その後、マミは無事に娘を出産。産後直後、マサトはマミへの感謝やねぎらいの言葉よりも先に「ママとは違ってしっかり者になるんだぞ」と娘に話しかけ、娘に「アミ」と呼びかけたのです。なんとマサトは、マミに何の相談もなく勝手に娘に命名し……。
「幸せ」そう思いたい。でも実際は
私は、マサトが私に何の相談もなく、娘の名前を決めたことや、私をバカにしたような発言を繰り返すことにモヤモヤしていました。
そして、本格的に子育てがスタートすると、より一層マサトの言動に違和感を覚えることが増え……。
マミさんのお母さんが、アミちゃんのために絵本の定期購読をしてくれていました。
「もう3カ月かぁ」
3冊目の絵本が届き、アミちゃんの成長をかみしめていたマミさんとマサトさん。
しかし、アミちゃんが生後半年を過ぎるころには――。
家庭には、ギスギスとした空気が流れていました。ある日、仕事から帰宅したマサトさんは、散らかった部屋を見て舌打ち。
「なんだよこの散らかった部屋。まるでゴミ箱だな」
そう吐き捨てます。あまりにひどい言いように、マミさんは言い返すことができず、思わず苦笑い。
さらに、マミさんのお母さんがアミちゃんのために購読してくれている絵本についても「ダサい絵本、どんどん増えるけど、赤ちゃんに意味あんの?」と、冷たく言い放ったのでした。
◇ ◇ ◇
お母様の好意を否定するようなマサトさんの発言には心が痛みますね。最初は喜んでいたように見えましたが、自分の快適さが損なわれたとたん、手のひらを返すような態度。マサトさんからの心ない言葉によって、マミさんの心が疲弊してしまわないか心配ですね。
生後半年の赤ちゃんのお世話をしながら、部屋を常にきれいに保つのは至難の業です。散らかった部屋を見て舌打ちをするのではなく、苦労をねぎらったり、片付けを手伝ったりするのが、本来あるべきパートナーの姿ではないでしょうか。高圧的な態度で言われてしまうと、思わず言葉を飲み込んでしまいそうになりますが、きちんと現状と自分の気持ちを伝えて、冷静に話すことが大切です。相手に直接言えない場合は、第三者に話を聞いてもらうなどして、ひとりで抱え込まないようにしたいですね。
つらいときは遠慮せずに周囲に助けを求めましょう。頼れる人が思い当たらない場合は、専門機関に相談してみてください。誰かに相談することで気持ちが整理され、解決の糸口が見つかるかもしれません。相談窓口をいくつかご紹介します。
※よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
ガイダンスで専門的な対応も選べます(外国語含む)
0120-279-338つなぐささえる(フリーダイヤル・無料)
岩手県・宮城県・福島県から0120-279-226つなぐつつむ(フリーダイヤル・無料)
※こころの健康相談統一ダイヤル
電話をかけた所在地の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に接続します。
0570-064-556※相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。
※DV相談ナビ
全国共通の電話番号(#8008)に電話をすると、お近くの都道府県配偶者暴力相談支援センターにつながります。
#8008(はれれば)※相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。
著者:マンガ家・イラストレーター ゆる山まげよ
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