『スリー・キングダムス』が開幕!主演・伊礼彼方が音月桂を絶賛!「ミュージカルファンは“音月桂ひとり『エリザベート』“を見に来て!」

舞台『スリー・キングダムス Three Kingdoms』記者会見より、前列左から)伊達暁、夏 子、伊礼彼方、音月桂、浅野雅博 後列左から)佐藤祐基、竪山隼太、坂本慶介、森川由 樹、鈴木勝大、八頭司悠友、近藤隼

『スリー・キングダムス』が開幕!主演・伊礼彼方が音月桂を絶賛!「ミュージカルファンは“音月桂ひとり『エリザベート』“を見に来て!」

12月3日(水) 16:30

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新国立劇場にて2025年12月2日、舞台『スリー・キングダムス Three Kingdoms』が開幕! 伊礼彼方、音月桂、夏子、伊達暁、浅野雅博らが出席して、報道陣向けの公開フォトコールと記者会見が開催された。

イギリス演劇界の奇才サイモン・スティーヴンスによる戦慄のサスペンスの日本初演となる本作。ロンドンのテムズ川で変死体が発見されたのを端緒に、事件を担当する刑事がドイツ、エストニアへと捜査を広げていく中で、現代ヨーロッパの闇が浮かび上がってくる。

フォトコールでは、冒頭の音月が演じる“トリックスター”の歌声によって物語が幕を開けるシーン、さらに、刑事イグネイシアス(伊礼)が捜査のために自宅にいる妻キャロライン(夏子)に一時的に別れを告げ、相棒の刑事チャーリー(浅野)と共に飛行機でドイツに向かい、現地の刑事・シュテッフェン(伊達)と落ち合う様子が公開された。

猟奇殺人とその裏に隠された社会の闇を描くというサスペンスだが、冒頭からどこか作品にはコミカルなムードやユーモアが漂い、箱のような形の近未来的な空間を含め、独特の世界観を感じさせる。

伊礼は物語について「僕が演じるイグネイシアスの脳内をみんなが映像化していくという感じで、奇抜なキャラクターがいろいろと出てきて、最終的にはイグネイシアスという存在が現実にいたのか? と疑ってしまうような不思議な物語になっています」と語る。

ほぼ3時間にわたり、出ずっぱりとなるが「キャスト陣が手練ればかりで、出てくるたびにシーンをかっさらってしまう力強さと説得力があり、個人的に僕は、これまで“仕掛ける”ことが多かったんですけど今回、初めて相手の芝居を待つ――仕掛けてもらって、影響され、迷走するという経験させてもらっています」と充実した表情を見せる。

音月は冒頭から力強い歌声を響かせ、イグネイシアスらがドイツに向かうシーンでも、どこか神か天使といった超絶した存在を思わせる、なんとも不思議な佇まいで彼らに寄り添う“トリックスター”という役柄を演じているが「上村さんをはじめ、素晴らしい共演者の皆様からたくさんのヒントをいただいて、そのヒントに身を委ねることで、新しく、楽しい発見がたくさんできました。自分がいままで役に向き合い、作っていく上で、どこかで制限をかけていたものを、ある意味で自由に解き放つことができたような気がしています」と笑顔を見せる。

伊礼は、そんな音月を見やり、彼女が演じるトリックスターという役について「ミュージカルが好きなお客さんに伝えたいんですが、音月さんの役は“ザ・『エリザベート』”だと思ってください。ひとりでルキーニをやったり、トートをやったり、エリザベートになったり、ルドルフやったり何役もやるんです。ミュージカルファンの方は、“音月桂ひとり『エリザベート』“を見に来てください!」とミュージカルファン層にアピールした。

本作のオリジナル版はイギリス、ドイツ、エストニアの3か国の共同制作で、それぞれの国の俳優がキャスティングされ、字幕付きでそれぞれの母語でセリフが話されているが、今回の日本初演では、全てを日本語で演じるというチャレンジングな試みがなされている。フォトコールで公開されたシーンでも、ドイツ人刑事のシュテッフェンとイギリス人のチャーリーのディスコミュニケーションが描かれていたが、伊達は「注目ポイントはやはり多言語コミュニケーション! 英語、ドイツ語、そしてエストニア語を我々が日本語だけでどう演じるのか? それは相手に伝わるのか? 伝わらないのか? といったあたりを楽しんで見ていただけたらと思います」と語り、浅野も「ヨーロッパの西から東までしっかりと渡っているこの妙技! 僕は何もやっていませんが(笑)、楽しみにしていただければと思います」と呼びかけた。

『スリー・キングダムス Three Kingdoms』は12月14日(日)まで新国立劇場 中劇場にて上演中。


取材・文:黒豆直樹


<公演情報>
『スリー・キングダムス Three Kingdoms』

作:サイモン・スティーヴンス
翻訳:小田島創志
演出:上村聡史

キャスト:
伊礼彼方音月桂夏子
佐藤祐基竪山隼太坂本慶介森川由樹鈴木勝大八頭司悠友近藤隼
伊達暁浅野雅博

【東京公演】
2025年12月2日(火) 〜14日(日)
会場:東京・新国立劇場中劇場

関連リンク

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2562785

公式サイト:
https://www.nntt.jac.go.jp/play/threekingdoms/

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