『ザ・ホエール』(22)で第95回アカデミー賞主演男優賞受賞に輝き、その演技で世界から絶賛を浴びたオスカー俳優、ブレンダン・フレイザーが主演を務める映画『レンタル・ファミリー』が2026年2月27日(金)に公開される。本日、12月3日のフレイザーの誕生日にあわせて場面写真が解禁となった。
【写真を見る】猫耳姿で美亜に真剣に向き合うフィリップ
監督を務めるのは、長編デビュー作『37セカンズ』(19)でベルリン国際映画祭ほか世界中の映画祭で注目を集め、「Beef/ビーフ」、「TOKYO VICE」などの話題作を手掛けてきたアメリカをベースに活躍する日本人監督のHIKARI。第50回トロント国際映画祭では、いま最も注目されるクリエーターに贈られるEmerging Talent Awardも受賞し、名実共に世界が注目する映画監督に名を連ねたHIKARI監督が、長編2作目にしてサーチライト・ピクチャーズとタッグを組み、日本を舞台にしたオリジナル作品を世界に送り出す。共演には、エミー賞ノミネート俳優の平岳大、山本真理、新鋭のゴーマン シャノン 眞陽、柄本明らが名を連ねる。
本作でフレイザーが演じるのは、東京で暮らす落ちぶれたアメリカ人俳優のフィリップ。自分自身の人生を見失っていた彼が、「レンタル・ファミリー」という仕事を通じて、生きる喜びや意味を見つけていく。解禁となった場面写真には、フィリップの様々な姿が捉えられている。まずは、歯磨き粉のCMに巨大な歯ブラシを持つヒーローとして登場するフィリップ。このCM出演をきっかけに、彼は一世を風靡し、一躍人気者に。しかし、その後俳優の仕事が途絶えてしまったフィリップは、「レンタル・ファミリー」会社を経営する多田(平岳)から仕事を依頼され、“レンタル家族”として他人の人生で“仮の”役割を演じる仕事に就くことに。礼服に身を包み、どこか不安げな表情で葬儀に参列する姿や、“仮の父親”として美亜(ゴーマン シャノン)と初めて会うシーンや、猫耳姿で真剣に向き合う姿、眼鏡とツイードジャケットを身に付けて穏やかな表情を浮かべる姿など、フィリップが演じる多彩な仮の姿も捉えられている。
落ちぶれた俳優として、また誰かの“家族”として、様々な役割を演じるフレイザー。彼の繊細かつ力強い演技を、ぜひ劇場のスクリーンで堪能してほしい。
文/鈴木レイヤ
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