芸術家モディリアーニの人生を変えた激動の72時間を描く、ジョニー・デップ約30年ぶりとなる監督復帰作「モディリアーニ!」公開を記念し、12月2日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで来日中のデップが登壇したレッドカーペット、ジャパンプレミアが行われた。
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【フォトギャラリー】来日中のデップが登壇したレッドカーペット、ジャパンプレミア
デップにとって8年半ぶりの公式来日となり、当日はレッドカーペットイベントで来日を待ちわびたファンたちと交流した。まずKDDIのPontaパスでおなじみのポンタ君、次に登場したのが、俳優の街田しおんが登場。昔からデップのファンだったという街田は、「ジョニー・デップさんはメジャーな作品からアート映画まで幅広く出演される俳優さんで、本作ではアーティストのご本人がアーティストをどのように描くのかが楽しみです」とコメントし、デップの登場を待ちわびるファンとともに、場を存分に温めた。
およそ30分後、デップが3人のプロデューサーとともに登場。「こんばんは、ありがとう」と日本語で挨拶し、会場のボルテージはMAXに。8年半ぶりの来日となったデップは「私たち全員ここに来られて光栄です」とコメントし、会場を沸かせた。「この作品はこれまでと毛色が違うと思う。モディリアーニやその当時のアーティストをきちんと描かないといけない。この作品は自伝ではなく、彼の仲間との喧騒の3日間を詰め込んだんだ」と答え、「是非みんなに気に入ってもらえると嬉しい」と自信を覗かせた。
レッドカーペットイベントの後、舞台挨拶を実施。大歓声の中ステージに登壇したデップは「今日は会いに来てくれてありがとう」と集まった日本のファンへ挨拶。「ブレイブ」以来、約30年ぶりとなった監督作は、どのような経緯があったのか聞かれると、「実は、アル・パチーノから謎の電話がかかってきたんだ。彼とはずっと連絡を取り合っていて親交を深めてはいるんだけど、『ヘイ、ジョニー。モディリアーニの監督をやった方がいいよ』って突然言ってきたんだ。何を思ってアル・パチーノが連絡してきたのかは分からなかったけど、監督をしてほしいということは僕を信頼してくれているということだと思ったんだ。この題材を撮るということも興味があったし、僕にとっても監督をするということはチャレンジでした。僕自身が出演しなくてもいいというのも決め手だったね。演じるわけではなく、表現してくれと頼まれたんです。色々調整して、映画が完成しました」と語る。
「モディリアーニの3日間を切りとったものだけど、非常にハングリー精神と情熱があって、諦めない自分らしさを貫いていました。彼はこんな人生を歩んできたんだというのを感じられたよ」といい、「この映画が公開することで、僕は8年半ぶりに日本に来ることが出来た」と喜びを表した。
そこに、スペシャルゲストとして俳優・アーティストである赤西仁さんが登壇し、サプライズで花束をプレゼント。「(僕は)お祝いしに来ただけで、この後、食事に行く予定なんです。登壇する予定ではなかったのですが今日は暇だったので(笑)。ジョニーとは共通の知り合いがいるんです」とおどけながら語り、2人はにこやかな笑顔でやり取りをしていた。最後にジョニーは「この作品を気に入ってくれると本当に嬉しい」とメッセージを送り、大声援を集めていた。
「モディリアーニ!」は26年1月16日から全国公開。
【作品情報】
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モディリアーニ!
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