“おしどり夫婦”の言葉でおなじみのオシドリですが、実は、その名前のイメージとは正反対の習性を持っているんです……!
\奥が深くて面白い『鳥の世界』/
公園や街中で見かける鳥たち。実はその暮らしには驚きのヒミツがいっぱい!
書籍『眠れなくなるほど面白い 図解 鳥の話』(日本文芸社)では、さまざまな環境で生きる鳥たちの生態や能力、意外な関係性までを、図やイラストでわかりやすく解説しています。
今回はその中から、
水辺で暮らす水鳥、オシドリ
についてお届けします!
その名前のイメージとは正反対の、驚くべき習性とは……?
「おしどり夫婦」の由来であるオシドリは普通に浮気する
※画像はイメージです
名前とは異なる実態
仲の良い夫婦のことを表す「おしどり夫婦」という言葉は、オシドリに由来するといわれています。色鮮やかな羽を持つオスと、落ち着いた色合いのメスが川や湖で寄り添って泳ぐ姿は、確かに仲睦まじく見えます。しかし、オシドリの実際の生態は、そのイメージとは大きく違っているのです。
オシドリは、春になるとオスとメスでペアをつくります。しかし、この関係は一生続くものではありません。
翌年には別の相手とつがいになるのが普通で、ペアでいるのは繁殖期のほんのわずかな間だけなのです
。さらに、メスがつがい以外のオスと交尾する、いわゆる「浮気」もオシドリの中ではよくある話です。
そのうえ、オスは子育てに参加せず、繁殖が終わると群れに戻ってしまいます。雛の世話はすべてメスの仕事です。というのも、
オシドリのオスが派手な羽を持っているのは、多くのメスの注目を集めて自分の子孫をより多く残すため
だと考えられているからです。
見た目の印象から「仲良し夫婦」の代名詞となったオシドリですが、その暮らしぶりはずいぶん自由。
鳥の子どもの約4割が「浮気」で生まれた子という調査もあるほど、鳥の世界には人間とは違うルールがあるようです。
オシドリはおしどり夫婦じゃない
おしどり夫婦の語源なのに……
繁殖期が終わるとオスは豹変!
繁殖期が終わると、オスは「イチョウ羽」と呼ばれる華やかなオレンジの羽を落とし、メスのような地味な羽(エクリプス)に変わることがわかっています。
=====
この続きは、是非書籍でご覧ください。
※本記事は、『眠れなくなるほど面白い 図解 鳥の話』<著:小宮 輝之/日本文芸社>より抜粋・再編集して作成しました。
関連リンク
・
「食パン」「教科書」「リストラ」実は略語!? 知っておきたい実は略語の正式名称って?|けんたろ式“見るだけ”ことば雑学辞典 #1
・
絶世の美女・クレオパトラが愛した宝石、エメラルドの魅力とは?|小さな宝石の本#1
・
ちょっとやそっとでは死なない生物たち…そんな不思議な存在あるの!?|ヤバい科学図鑑#2