『ハイキュー‼』×SVリーグコラボ連載vol.2(16)
PFUブルーキャッツ石川かほく川﨑鈴奈後編
(前編:石川かほくの川﨑鈴奈が「怖かった」最後の春高バレー大学でアウトサイドヒッターに転向してトップリーグへ>>)
現役のSVリーガーに、バレーボール漫画『ハイキュー‼』を語ってもらうコラボ連載。選手たちが選ぶベストメンバー、共感したシーン、ベストゲームとは?
(c)古舘春一/集英社選手写真/SVリーグ
<SVリーガーが語る『ハイキュー‼』>
Q1、監督目線で『ハイキュー‼』のベストメンバーを選ぶなら?
【オポジット】
牛島若利(白鳥沢学園高校)
【アウトサイドヒッター】
澤村大地(烏野高校)、木兎光太郎(梟谷学園高校)
【ミドルブロッカー】
昼神幸郎(鴎台高校)、天童覚(白鳥沢学園高校)
【セッター】
影山飛雄(烏野高校)
【リベロ】
夜久衛輔(音駒高校)
「ワカトシ(牛島)は強さだけでなんとかできちゃう。シンプルに憧れるし、ああなりたいですね。サイドは大地さん。やっぱり精神的支柱は必要なので。木兎もある意味では柱で、天然で、何も狙っていない感じがいいですね。チームメイトとして、心の底から疑いなく接することができる選手です(笑)。
ミドルは昼神。(自責の思考が強かったところから)『ミスったって死なない』っていう境地に入った時がめっちゃ好きで。私はミスったら死ぬと思っちゃうタイプなので、彼の言葉に助けられます。天童くんは、好きに、楽しくバレーをしてほしいです。
セッターは飛雄くん。もう余計なケンカはしないはずですし、チームメイトとうまくやれそう。私は挫折から這い上がるキャラが好きなんですが、飛雄くんは中学の時の苦しい状況から上がってくるところがいいですよね。夜久さんは目立たないですけど、ちゃんと指示もするし信頼できる。まさにリベロだな、と思います」
Q2、教訓となった、共感した場面や言葉は?
「日向(翔陽)が中学生だった時のシーンで、飛雄くんのチームにボロ負けするんですが......大差がついているのに、日向はボールを必死に追いかけて、真顔で『まだ負けてないよ』って言うんです。そのセリフがいい。
あと、楽しむことを追求してきた天童くんが、敗退後に口にした『さらば俺の楽園』も名言!バレーが彼の楽園であってほしいと思います。あとは、北(信介)さんの"天才"と"凡人"の定義も好きですね」
Q3、作中の個人的ベストゲームと、その理由は?
烏野高校vs白鳥沢学園高校
「勝ったあと、烏野の3年生たちが抱き合うシーンは感動しました。マネージャーの(清水)潔子さんが泣いちゃったところとか、『わかるな』って思いました」
【プロフィール】
川﨑鈴奈(かわさき・れいな)
所属:PFUブルーキャッツ石川かほく
2001年10月25日生まれ、神奈川県出身。177cm・アウトサイドヒッター。小学校4年でバレーを始める。八王子実践に進み、3年連続で春高バレーを経験。キャプテンとして出場した3年時はベスト8に進出した。国士舘大学時代にミドルブロッカーからアウトサイドヒッター/オポジットに転向。2024年にPFUブルーキャッツ石川かほくに入団した。
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