過去最多、180台のマクラーレンが集結!「マクラーレン・トラックデイ・ジャパン 2025」開催

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過去最多、180台のマクラーレンが集結!「マクラーレン・トラックデイ・ジャパン 2025」開催

11月29日(土) 17:11

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マクラーレン・トラックデイ・ジャパン 2025が、11月3日(月・祝)に富士スピードウェイを舞台に開催された。2013年の初回以来、節目の年ごとに進化を遂げてきたこのイベントだが、今年はその軌跡の頂点とも言える光景がサーキットに広がった。パレードランに集ったのは、過去最多となる180台のマクラーレン。鮮烈なオレンジから深みのあるブルーまで、各地から集まった車両がレーシングコースを染め上げ、マクラーレンというブランドの多様性と創造力を体現する祝祭そのものだった。

【画像】限定車も多数登場!マクラーレンが富士スピードウェイを埋め尽くす(写真32点)

前日の11月2日(日)には、前夜祭「McLaren Gatherings」が行われた。ハイライトとして登場したのは、マクラーレンF1 GTRでル・マン24時間レース総合優勝を果たした関谷正徳氏。伝説的勝利の裏側を語るトークイベントには、特別な緊張感が漂っていた。また、アイルトン・セナの甥であり、マクラーレン・オートモーティブのグローバルアンバサダーを務めるブルーノ・セナによるゲストグリーティングも実施され、会場に独特の高揚が満ちていった。

迎えたイベント当日。オープニングの舞台に姿を現したのは、日本市場専用のリミテッド・エディションとして9月に発表された「750S JC96」。61台のみが生産される特別な一台が実車初披露となり、観客の視線をさらった。続いてブルーノ・セナがステアリングを握るSolus GTがコースへ飛び出す。自然吸気5.2リッターV10が10,000rpmを超えて咆哮し、1,200kg超のダウンフォースを生むエアロがサーキットの空気を切り裂く。グランツーリスモの世界から飛び出してきたかのようなシングルシートハイパーカーが実在の走行へと転じる瞬間。その迫力と異質な速さは、会場の静寂すら揺らした。

ピットガレージには、オーナーがこだわり抜いて仕立てたビスポークモデルが並べられた。マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)が手がける多様な表現は、車というプロダクトを超え、個人の美意識を映す工芸品の領域へと踏み込む。今回はトラックデイ・ジャパン初となるデザインコンテストも実施。個性際立つ6台の中でもっとも票を集めたのは、象徴的なガルフカラーで装いを整えた750S Spiderだった。鮮烈なブルーとオレンジの対比が、MSOによるカラーデザインの奥行きを雄弁に語る。

さらに、マクラーレンのル・マン総合優勝から30周年を記念して実施された「関谷正徳・佐藤万璃音トークイベント」も特別なものだった。1995年の勝利によって日本人として初めて総合優勝を成し遂げた関谷氏と、現在WECへフル参戦する佐藤万璃音選手が並んで語る場面は、モータースポーツの歴史と未来を一本の線で結ぶ瞬間でもあった。時代を超えた二つの視点が交錯し、あの勝利がマクラーレンに刻んだ意味が改めて浮き彫りになる。

そして翌日の11月4日(火)、日本初開催となる「McLaren Pure Dynamic Experience」が幕を開けた。マクラーレン本社チームが監修するオーナー向けスキルアッププログラムであり、ロードカーのパフォーマンスを安全に、正確に引き出すためのドライビングメソッドを体系化したもの。ブルーノ・セナをはじめ、澤圭太選手ら多数のプロフェッショナルがインストラクターとして参加した。

レーシングコースでのドライビングデータ解析。同乗走行を通じたライン取りの習熟。ショートコースでの基礎トレーニング、さらにはスキッドパッドでの旋回技術の体得。細密なプログラムは、マクラーレンが長年培ってきた知見そのものだ。参加者はただ速さを求めるのではなく、自身の車両の特性に寄り添い、操る楽しさへと踏み込んでいく。

Solus GTの構造や思想も、改めて注目を浴びた。車重1,000kg未満、自然吸気V10が840PSを発揮、フロアからボディワークまで徹底的に最適化されたエアロダイナミクスが1,200kg超のダウンフォースを生む。F1へ迫るラップタイムと、シングルシート特有の没入感。バーチャル世界から実車へと昇華させるという挑戦は、マクラーレンが未来へ向けて示す象徴にほかならない。

マクラーレン・トラックデイ・ジャパン 2025。その実像は”ブランドの祭典”という言葉だけでは捉えきれない。オーナーの情熱、最新モデルの技術、そしてレースの歴史を刻むレジェンドたち。あらゆる要素が密度高く集まり、マクラーレンという存在が持つ多面的な魅力が一日を通して立ち上がる。速度、技術、創造性、歴史──そのすべてが重なり合い、富士のサーキットに刻まれた。
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