■働く女性の半数以上が解熱鎮痛剤を常備している！

Q1.普段、自宅や通勤バッグなどに解熱鎮痛剤を常備していますか？

はい：68.8%

いいえ：31.2%

約7割が「解熱鎮痛剤を常備している」と回答しています。常備している理由には、「よく頭が痛くなるから」「勤務中に痛くなったらすぐに対応できるように」など、痛みが出てきた時に対処するためという声や、「念のための精神安定剤として」「何かあったら時に備えて」という声からお守り感覚で常備しているケースもあるようです。

なかには、「体がだるくなるので、仕事を頑張りたい時に備えて」「頭痛持ちだが、頭痛で仕事を休むわけにはいかないから」と、責任感によって痛みに備える様子もうかがえます。

■どんな症状で解熱鎮痛剤を服用している？服用頻度は？

Q2. どんな症状に解熱鎮痛剤を使っていますか？最も使用頻度が高い症状を選んでください。

頭痛：56.3%

生理痛：37.5%

肩こり痛：3.1%

生理痛以外の下腹部痛：1.6％

腰痛：1.6％

回答数64

最も多かった症状である頭痛は、天候やストレスによる影響などが関係しており、働く女性にとって日常的に起こりやすいといえます。その次に多い生理痛は、まさに働く女性の健康課題のひとつです。

今回のアンケート結果からも、生理周期による痛みと付き合いながら働く女性は一定数いることがわかりました。

Q3.解熱鎮痛剤を使う頻度を教えてください。

週1回以上：20.3%

週1回未満～2週に1回：9.4％

2週に1回未満～1カ月に1回：23.4％

1カ月に1回未満～2カ月に1回：23.4％

2カ月に1回未満～3カ月に1回：10.9%

半年に1回：4.7%

1年に1回：7.8%

使用頻度は「2週に1回未満～1カ月に1回」と「1カ月に1回未満～2カ月に1回」が同率で最も多く、定期的に痛み対策として服用している人がいる結果となりました。

さらに、「週1回以上」も20％を超えていることから、日常的に痛みが起きていることが想定され、仕事への影響を減らすための必要な手段として解熱鎮痛剤が用いられていると考えられます。

■解熱鎮痛剤を服用するうえで不安なこと

今回のアンケート調査では、解熱鎮痛剤を使う時に不安に感じることについても聞いてみたところ、「すぐに効くかどうか」「慣れて効かなくなること」といった、“効き”に対してと、「副作用があるかどうか」「副作用が怖いです」などの“副作用”への不安感が多く寄せられました。

加えて、「依存しちゃうのがこわい」「常習性が気になる。飲み過ぎで悪化しているような気がする」といった、継続して服用することでの健康懸念を心配する声も見られます。

■解熱鎮痛剤は働く女性の必需品

働く女性にとって解熱鎮痛剤は、仕事のパフォーマンスを守るための必需品と言えそうです。そして、常備しておく背景には、頭痛や生理痛の予測が難しく、突然の痛みに対処できるようにと自分のためでもありながら、仕事に影響が出ないようにという責任感や周りに迷惑をかけないための備えでもあると考えられます。

一方で、「頼りすぎていないか」という葛藤もうかがえることから、痛みの種類や頻度を把握して、体からのサインを理解することを意識することも大切なのではないでしょうか。

例えば、【頭痛が週1回以上ある場合は、医療相談を検討する】【生理痛が重くなっている、日常生活に支障があるなら婦人科を受診する】など、医療機関との連携は健康管理に役立ちます。

また、【痛みのトリガーを記録する】ことも重要だと考えます。痛みが起こる要因を知ることができ、生活習慣の見直し、新たなリフレッシュ法を試してみるなどの対策につなげられます。

解熱鎮痛剤は適切に取り入れることで、仕事や日常生活を支えてくれる強い味方になります。痛みをガマンするのではなく、自分の身体と向き合いながら、解熱鎮痛剤に頼りすぎない適度な距離感で上手に付き合ってください。

（木川誠子）

※画像はイメージです。

※マイナビウーマン調べ

調査日時：2025年10月29日～11月6日

調査人数：20代～30代社会人女性（93名）

調査方法：Webアンケート

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