【木村和久連載】ゴルフをさらに楽しむために、スコア以外の思い出作りにも励んでみては?

服部元信●イラストillustration by Hattori Motonobu

【木村和久連載】ゴルフをさらに楽しむために、スコア以外の思い出作りにも励んでみては?

11月27日(木) 7:10

提供:
木村和久の「新・お気楽ゴルフ」

連載◆第56回

今年も残すところ、あと少し。月日が経つのは早いものです。

さて、今年のゴルフの戦績はどうだったのでしょう?そんなことを過去30年以上やっています。ベストスコアや平均スコアをつけて、「去年より成長した」とか「後退した」とか言ってね。

でも、スコア帳を見ると、所詮は80台前半から100ぐらいまでの間の変化なんですよね。数値がいいに越したことはないけれど、ほんの些細な変化に一喜一憂しているって......体重や血圧の推移と似たようなものですかね。

それって、なんか味気ないですよね。月に1~2回ぐらいゴルフをしているのなら、せっかくなのでスコア以外の足跡や思い出なども残していきましょうよ。

というわけで、今回は記録より記憶のゴルフのススメです。

(1)インスタグラムの活用

インスタグラムなんて、若い女性がやるものだと決めつけていませんか?まったくそんなことはないですよ。使ってみると、意外と便利。日記代わりにもなって、とても役立ちます。

たとえば、ゴルフ場で見かけた景色。今なら、紅葉やきれいな青空、コース内で見かける小動物や池の鴨、ランチに食べたそばとかでもいいでしょう。そういったものをスマホで撮影してインスタにアップ。自分の日記やメモ代わりに使うのは悪くないです。

今はフェイスブックとインスタが連動していますから、まずは写真と感想などフェイスブックにあげて公開。それを見たゴルフ仲間が「いいね」を押してくれれば、十分に楽しいです。

これは、フォローワーや友だちの多さは関係ありません。そもそも万人ウケでやっているのではないんですから。ごく近しい数人がリアクションしてくれれば、それでよろしいのです。

あくまで公開日記として、自分が何かの時に思い出せるフォトメモとして残すのです。

こうしてフェイスブックにあげれば、連動しているインスタにも自動的にアップされますので、二度手間にはなりません。見栄えのいい写真をたくさん撮っていれば、まったく知らない人から「いいね」をもらったりすることも。それが、励みになります。

(2)写真撮影について

写真撮影については、深く考える必要はありません。自分が「いいな」と感じたら、シャッターを切ればいいのです。

シャッターチャンスは、思わぬ時にやってきます。ラウンド中、スマホは常にポケットに入れておくといいですよ。

写真については、景色ばかり撮っているとマンネリになるので、深いバンカーにつかまった際の絶望的なシーンや、崖の下にあるボールなんかを撮ってもいいかも。そういうところから、どうやって抜け出したでしょうか?みたいなクイズ的な写真も結構ウケますから。

つまり、写真を撮っているどころではない状況こそ、写真を撮るべき絶好のタイミングと言えますかね。

グリーン上で芝を読みながらの写真撮影というのはどうかと思いますが、皆さんもプレー以外の楽しみを見つけてみては?illustration by Hattori Motonobu

グリーン上で芝を読みながらの写真撮影というのはどうかと思いますが、皆さんもプレー以外の楽しみを見つけてみては?illustration by Hattori Motonobu



写真は凝り出したらキリがないので、最初は何気ない景色、ふと気づいたことで十分かと。冬なら、池に氷が張っていたとか、霜が立っているとか、四季の移ろいを収めておくだけでもいいでしょう。

そこから、ゴルフの腕前よろしく、写真の腕前もアップしていけばいいのです。

どうせゴルフのスコアは頭打ちでしょ。ゴルフ場には素敵な写真を撮るために行って、そのついでにプレーするぐらいのつもりでもいいんじゃないですか。ゴルフ場での新たな楽しみが増えることによって、案外ゴルフにまた燃え出すかもですよ。

(3)ゴルフ以外の写真

ゴルフにおいては、「あの時、誰と回った」ということを忘れがち。SNSに載せる、載せないにかかわらず、ラウンド時にスナップショットなり、集合写真を撮っておいて、自分の思い出にしておくのもアリです。

あと、先にも少し触れましたが、ランチで食べた料理の写真ですね。個人的には、そうした食事の写真は頻繁に撮っています。

大手ゴルフ場チェーンはおおよそどこも同じメニューですが、独立系のコースに行くと非常に凝った料理だったり、美味しそうなメニューを見かけることがあります。

どこのグループにも属さず、一匹狼的に営業しているコースは口コミが大事。それで食事が美味しいとなったら、行ってみたくなるじゃないですか。実際、そうした料理に出会うと写真に収めたくなりますよね。

(4)ゴルフ場のプレー以外で使えるもの

最近、ゴルフ場の売店が案外使えることがよくわかりました。独立系のコースだと、地元のお土産や農産品などを置いていることが多く、それがわりと重宝します。

自分ばかり遊んでいては申し訳ない。せめて家族に地元の名産品や食物の加工品を持って帰ろう、とかって思うことがあるでしょ。

今話題の米なんかもあって、車なら5kgの袋をふたつくらい難なく運べます。産地直送だから美味しいし、相場より安かったりして、家族も喜んでくれますよ。

また、大手ゴルフ場チェーンに多いのですが、クラブハウス内のショップは使い勝手がいいです。ゴルフウェアの特売とかね。先日行ったコースでは、まだ夏物のセールをやっていました。どうしても売り切りたいんでしょうね。

ゴルフウェアとか、休みの日に半日くらい使ってわざわざ買いに行くのも面倒くさいじゃないですか。ショップのセール品なら安くていいですし、思わぬ掘り出しものが見つかるかもしれませんよ。

そもそも我々は、半年前に売られていたゴルフウェアを流行遅れだと認識しますか?しませんよね。であれば、寒い時に翌年用の夏物を仕入れておくのもアリだと思います。

加えて言えば、これからの季節はゴルフ場のショップで売られている福袋が楽しみです。最近の福袋は中身を公開していますから、友だちと一緒に購入して不用品の交換会をするのもいいでしょう。

(5)プチ「ミステリーツアー」

この前、ラウンド後に電車に乗って帰る時、名もなき駅で途中下車して飲もう、ということになりました。一応、目当ての店があったのですが、行ってみるとその店は臨時休業。そこの駅はものすごく小さな駅で、他に夕方からやっているような店はないだろうと、かなり焦りました。

でも少し探してみると、しょぼい焼き鳥屋を1軒発見。偶然開店直後だったので、恐る恐る入ってみると、すっげぇ大賑わいでした。しかも、焼き鳥が旨い!ちっちゃな冒険でしたが、楽しかったです。

そんな他愛もないことをインスタにアップするのもよし、何年後かに見返した時にはいい思い出になっていると思います。非日常的なことをやって、写真に残しておくことは悪くないです。

人生、記録しておかないと、あっという間にすぎていきます。歳をとると何が思い出だったのかも記憶から薄れてしまいがち。インスタに残して、たまに見返してみるのもいいんじゃないでしょうか。

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