11月25日からDMM TVの縦型ショートドラマサービス「DMM ショート」で配信される『キューティーハニー BELOVED ENEMY』にて、〝令和の峰不二子〟こと阿部なつきが〝令和のキューティーハニー〟を演じる。
永井豪氏による原作漫画が1973年に誕生して以来、数々の女優たちが演じてきたキューティーハニー。実際に作中で着用した衣装を身にまとって週プレ編集部を来訪してくれた本人に、伝説的なヒロインを演じた思いについて直撃した。
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【運命を感じた峰不二子との共通点】
――過去にキューティーハニーの実写版は、佐藤江梨子さんや西内まりやさんなど、各時代の男性を熱狂させてきた女優たちが演じてきました。今回、阿部さんにオファーが来たときは、どう感じましたか?
阿部
それこそ過去に私でも知っている方々が演じてこられた役であり、ハニーちゃん自体もすごく歴史あるキャラクターですから、プレッシャーは感じました。でも、その役を私ができるという意味では、驚きと同時に嬉しさもありましたね。
――では、ふたつ返事でOKだった?
阿部
はい。ありがたいことに私のことを〝令和の峰不二子〟というキャッチフレーズで覚えてくださっている方も多いのですが、今度は〝令和のキューティーハニー〟ということで、私自身がどういう反響があるか楽しみです。
――しかも、峰不二子とキューティーハニーは同じ声優さんが演じていたんですよね?
阿部
増山江威子さんですよね。だから、すごく運命を感じます。
――今作は初主演ですが、同時にアクションも初めての挑戦だったとか。トレーニングは大変だった?
阿部
それはもう。アクションの稽古では朝から晩までみっちりやりました。次の日は筋肉痛で大変でした(苦笑)。
――主にどういったトレーニングを?
阿部
今作では剣を使ったアクションが多いんですけど、私はもともと剣道をやっていたので、比較的スムーズにできるかなとは思っていたんです。でも、やっぱり映像のアクションは剣道とは違っていました。それに今作はキューティーハニーですから、剣の持ち方も女性らしい可愛らしい雰囲気になるよう、指先までこだわった指導がありました。
――阿部さんが思うキューティーハニーの魅力とは?
阿部
ハニーちゃんは美しいだけじゃなく、正義を貫く強さがあって、そこが魅力的だなと思います。人間じゃなくてサイボーグなんですけど、実は人間よりも人間的というか。そういう芯の強さは令和にも通じる理想の女性像だと思いますし、現代の女性として、そういうハニーちゃんを演じられるのは嬉しかったです。
【「ハニーちゃんは素の自分に近い」】
――ちなみに、キューティーハニーのコスチュームは動きにくいんですか?
阿部
けっこう柔軟性がありますよ。上はレオタードの水着みたいになっていて、下はズボンなんです。でも、本当にぴったりなサイズだから、着るのも脱ぐのも大変です(笑)。
――この衣装で演技するのも大変だったんじゃないかと。
阿部
撮影中は演技に夢中になりすぎて、動きづらいとか忘れてしまっていました(笑)。アドレナリン全開で筋肉痛も吹っ飛んでいましたね。
――撮影期間は?
阿部
1週間くらいで全部を撮り切りました。毎日朝から夜中まで撮影の過酷なスケジュールで、あっという間でした。
――それだけ過酷だと、ちゃんとご飯とか食べられました?
阿部
食べましたよ。ボディスーツがぴちぴちなので、お腹が出ないように気をつけながら(笑)。でも、撮影の合間にスーパーで焼き鳥とか買って食べたりしちゃいましたけど。
――そのくらいはしないと体力が続かないですよね......。実は阿部さんが最後に週プレに登場してから、1年以上が経っているんですよ。
阿部
そんなになりますか!
――当時のインタビューでは、「きれいなお姉さん系のグラビアが多いけど、素の自分は子供っぽい天然キャラなんです」と話していました。そういう意味で今回のキューティーハニーは、素の阿部さんに近いキャラクターだったんじゃないかと感じたのですが。
阿部
まさに、それはそうですね。たしかに、グラビアとかSNSの写真だとクールに見られがちなんですよ。でも、本来の私は3人兄弟の末っ子だから、「隠れベイビー」な性格なんです(笑)。
――隠れベイビー?
阿部
恋愛では甘えちゃうタイプ(笑)。ハニーちゃんもお姉さんに対して甘えたり、おっちょこちょいだったりする部分があったりして、似ているところはあるなって感じながら演じていました。
【「努力していないと自分が嫌いになってしまう」】
――最近は自身のインスタグラムで「160センチ、42キロ」と体重まで公表したことも話題になりました。
阿部
あんなに反響があるとは予想してなかったんです。SNSの文章はキャッチーなほうが目に留まりやすいので、そういう意味で何となく入れただけなんですけど。
――それだけ今の自分のスタイルに自信があるのかなと思いました。実際、すごい美ボディですし。
阿部
でも、ハニーちゃんを演じるためにスレンダーさよりも、女性らしい体型を目指していたから、写真集を撮影するときよりも体重は重いくらいなんです。だから、このスタイルに自信があるわけじゃないんです。
――そうなんですか!でも、めちゃくちゃストイックでないと、このスタイルは維持できないですよね。10年くらいは炭水化物を食べてないとも過去には発言されていました。
阿部
私は自分を高めていくことが楽しいタイプだから、全然苦しくはないんです。今以上にもっと自分らしいライフスタイルを実現したいですし、それによって男性にも女性にもいい影響を与えられる存在になりたいと思っています。
――じゃあ、努力が嫌いではない?
阿部
むしろ、努力していないと自分が嫌いになってしまうほうで。努力せずにダラダラしていると、自己肯定感が下がって耐えられないんです。自分に自信があるタイプではまったくないんですよ。自己肯定感を上げるために努力しているタイプだと思います。
――その性格は昔から?
阿部
20歳すぎくらいからかな。こういうお仕事がしたいと思って努力して、それが叶って。ということは、もっと頑張ればもっとできるはずだと思うようになりました。昨日の自分より今日の自分、今日の自分より明日の自分が成長しているようにいたいと常に思っています。
――しかも、無理している感じがしないですよね。
阿部
そういうテーマで生きているほうが自分に合っているんですよ。
――美ボディが話題になったうえに、男性の憧れでもあるキューティーハニーを演じたら、またグラビアのオファーが殺到しちゃいますよ?
阿部
本当ですか(笑)。ありがたいです。特に週プレさんのグラビアは作り込みすぎず、素に近い私を出させてくれるので、いつも楽しいです。ぜひまたグラビアのオファーもお願いします(笑)。
撮影/鈴木大喜取材・文/小山田裕哉
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