白浜鴎氏のファンタジー漫画をテレビアニメ化する「とんがり帽子のアトリエ」の放送が2026年4月からスタートすることが決定し、主人公の村娘・ココ役を新人声優の本村玲奈、ココの師匠となる魔法使いのキーフリー役を花江夏樹が担当することが明らかになった。ティザーPVと描き下ろしキャラクタービジュアルが公開されている。

「モーニング・ツー」（講談社刊）で16年から連載中の原作は、20年に「漫画界のアカデミー賞」といわれる米国のアイズナー賞で「最優秀アジア作品賞」を受賞し、全世界でのコミックス累計発行部数が700万部を突破した人気作。生まれついての「魔法使い」たちだけが使えるとされる魔法が人々の日常に根付いた世界で、魔法への憧れを抱き続ける少女・ココが、魔法使いの青年・キーフリーと出会い、本当は誰にでも魔法が使えるという秘密を知ってしまったことから、秘密多き魔法使いの世界へと足を踏み入れていく姿を描く。

ティザーPVでは、ココとキーフリーの声を初公開。魔法への憧れを無邪気に語るココや、彼女が幼い頃のあどけない様子など穏やかな日常の様子に加え、残酷な事実を突きつけられたココが涙する姿などを収録しており、同作の世界観や序盤の展開が垣間見ることができる。描き下ろしキャラクタービジュアルには、とんがり帽子をかぶったココの愛らしい姿と、ココを教え導く存在となるキーフリーが優しくほほ笑む様子が描かれている。

また、シリーズ構成を「呪術廻戦」の瀬古浩司が務めることも決定した。

本村、花江、瀬古からのコメント全文は以下の通り。

【本村玲奈（ココ役）】

ココ役を演じさせていただきます、本村玲奈です。
ページをめくるたびに幼い頃のささいな日々のできごとや、夢への「憧れ」の気持ちが蘇りました。ココに自分を重ね、夢中になりました。役が決まった瞬間は、声よりも先に涙があふれるほどうれしかったです。
白浜鴎先生が描く魔法の世界が最高のアニメに仕上がっています。私も全力でココを演じました。
ひとりでも多くの方に届きますように。

【花江夏樹（キーフリー役）】

優しさの中に憂いを帯びた眼差しと、どこか謎めいた雰囲気を持つキーフリーという重要な人物を演じられることを光栄に思います。
また、事務所の後輩である本村さんがココ役を務めており、現場でも師弟のような関係性で収録できたのではないでしょうか。
白浜先生が描く幻想的で美しい世界が渡辺監督の手で素晴らしいアニメーションになっています。
オンエアをお楽しみに。

【瀬古浩司（シリーズ構成）】
新鮮で滋味たっぷりの食材を確かな技術で手間暇かけて作った良質な料理のような漫画――これは僕がテレビアニメ「とんがり帽子のアトリエ」の脚本を書いている時に感じていたことです。
そのようにして作られた料理はただ優しい味というだけではなく、時にピリッとしたスパイスが効き、時に苦味や渋味や甘酸っぱさが口の中に広がり、時に挑戦的な一皿が出てくる。それこそがこの漫画だけがもつことのできる特別な“良質さ”を作り出しているのではないかと思います。

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(C)白浜鴎／講談社／「とんがり帽子のアトリエ」製作委員会