11月23日(日) 5:00
レジ袋の有料化には、廃棄物や資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの環境問題をふまえ、プラスチックの過剰な使用を抑制するという目的があります。そのため、
1.繰り返し使用が可能である、プラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの
2.微生物によって海洋で分解される、海洋生分解性プラスチックの配合率が100%のもの
3.植物由来で二酸化炭素総量を変えない素材である、バイオマス素材の配合率が25%以上のもの
と、環境性能が認められている3点のレジ袋は、有料化制度の対象外です。
レジ袋を無料で配布しているお店は、環境に優しいレジ袋を使用しているため、客に無料でレジ袋を渡すことができるのです。環境性能が認められ有料化の対象外となっているレジ袋には、その旨の表示が義務付けられているので、レジ袋を無料でもらったときはぜひ確認してみてください。
また、ゲームセンターの景品のような中身が商品ではない場合や、福袋のように客が袋を辞退できない仕組みで販売されている場合のプラスチック製袋は、有料化の対象外となっています。
レジ袋を有料としているお店でも、条件を満たしたレジ袋を導入すれば無料でレジ袋を客に渡すことができる場合があります。
例えば、「マクドナルド」では、バイオマスプラスチック95%の新たなレジ袋を導入したことで、長崎県内でのみ試験的に実施していたレジ袋の有償販売を終了しました。
飲食物は紙袋のまま持ち帰ったり、自身でエコバッグに入れたりすると汁や油が出てしまうこともあるため、無料でレジ袋がもらえて形を崩すことなく持ち帰ることができるのはうれしいですね。
このように、現在はレジ袋を有料としているお店でも、今後無料に変わる可能性があります。
「しまむら」グループでは、バイオマスプラスチックを25%以上配合しているレジ袋を使用しているため、買い物をすると無料でレジ袋に入れてもらうことができます。
さらに、買物袋リサイクルとして、しまむらグループのレジ袋を店舗に持ち込むと、1枚1円で買い取ってもらうことができます。レジ袋が無料なうえに、買い取りまでしているとは驚きですよね。
しまむらグループのレジ袋であれば、グループ会社であるバースデイのレジ袋をしまむらに持ち込むといったこともできます。お店に袋を持ち込む際は、袋留めテープを外しておきましょう。
買い取りしたレジ袋は、店舗から商品センターへ送られて圧縮し、リサイクル工場でペレット(粒状)化されます。レジ袋を有料にしないことで客の負担を軽減するだけでなく、環境に配慮していることがよく分かります。
有料のレジ袋と無料のレジ袋の違いは、環境に配慮しているかどうかです。無料でもらえるレジ袋は環境にやさしいので、気軽に使うことができますね。
「しまむら」のように、レジ袋を回収してリサイクルしているお店もあります。しまむらグループのレジ袋がある場合は捨ててしまわずに、店舗に買い取ってもらいリサイクルするようにしましょう。
有料のレジ袋はなるべく使わず、エコバッグを使用するなど普段から環境に配慮して生活したいですね。
経済産業省 プラスチック製買物袋有料化 2020年7月1日スタート
日本マクドナルド株式会社 ニュースリリース プラスチック製手さげ袋の素材をバイオマスプラスチック95%へ変更
しまむらグループ お客様へのご案内 しまむらグループは買物袋の無料提供を継続します
しまむらグループ 環境 廃棄物の削減
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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