『ハイキュー‼』×SVリーグコラボ連載vol.2(13)
デンソーエアリービーズ大﨑琴未後編
(前編:大﨑琴未は全治5カ月の大手術で「素人になっている」支えとなったのは同期・石川真佑が活躍する姿>>)
現役のSVリーガーに、バレーボール漫画『ハイキュー‼』を語ってもらうコラボ連載。選手たちが選ぶベストメンバー、共感したシーン、ベストゲームとは?
(c)古舘春一/集英社選手写真/SVリーグ
<SVリーガーが語る『ハイキュー‼』>
Q1、監督目線で『ハイキュー‼』のベストメンバーを選ぶなら?
【オポジット】
ブラジルから帰ってきたあとの日向翔陽(烏野高校)
【アウトサイドヒッター】
田中龍之介(烏野高校)、木兎光太郎(梟谷学園高校)
【ミドルブロッカー】
月島蛍(烏野高校)、青根高伸(伊達工業高校)
【セッター】
孤爪研磨(音駒高校)
【リベロ】
西谷夕(烏野高校)
「ブラジルから戻ってきた日向は別人みたいで、『海外に行くと、こんなに変わるのか』って思いました。体つきやプレーだけじゃなくて、考え方とかもひと回り大きくなっていましたね。
サイドは田中先輩で!作品のなかで一番好きなキャラです。『ところで平凡な俺よ下を向いている暇はあるのか』ってセリフが大好きですね。もうひとりは木兎。明るいし、大好きなサイドです。
ミドルは迷いますが、ツッキー(月島)で。初期は冷めたところがあったけど、だんだん考えも変わって成長する姿がいいです。もうひとりは青根。チームとしても伊達工が好きなんです。ブロック勝負、いいですよね!
セッターは研磨。(下北沢成徳高校、東レアローズ同期の野呂)加南子にそっくりなので。雰囲気とか考え方とか、なんとなく似てるんです。加南子の"推し"でもあるんですよ(笑)。リベロは西谷。一緒にやるなら、『絶対上げるから、任せてくれたら大丈夫』という感じが、ミドルとして安心できますね」
Q2、教訓となった、共感した場面や言葉は?
「音駒の猫又(育史)監督の『一番無意味なのは"ただ"やること 「考えて」「やってみて」「失敗する」はアリだよ』って言葉があるんですけど、そのとおりだなって。リハビリ期間中は、『これは何のためにやっているのか』と考えていました。これをやれば身になる、と納得してやるのと、ただやらされている、では結果も変わる。(左手首の手術の)リハビリはきつかったですが、猫又先生の言葉を思い出しながらやっていました!」
Q3、作中の個人的ベストゲームと、その理由は?
合宿中の烏野高校vs.梟谷学園高校
「練習試合のシーンも、私はすごく好きです。合宿で烏野は梟谷とやって、全然うまくいかず、やられまくる。でも、その経験が次の試合につながるのが好きなんです」
【プロフィール】
大﨑琴未(おおさき・ことみ)
所属:デンソーエアリービーズ
2000年8月23日、島根県出身。180cm・ミドルブロッカー。小学5年生からバレーを始める。下北沢成徳高(東京)では、3年時にインターハイと国体の二冠を達成し、2019年に東レアローズに入団。2022-23シーズンは副キャプテンを務め、今年の6月にデンソーエアリービーズに入団した。日本代表としては、2019年に日本代表のB代表としてアジア選手権に出場して優勝に貢献した。
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