芳根京子、高橋海人の印象は“不思議な人”「いい意味で動物的な感覚がある」<君の顔では泣けない>

芳根京子&高橋海人/撮影=友野雄

芳根京子、高橋海人の印象は“不思議な人”「いい意味で動物的な感覚がある」<君の顔では泣けない>

11月19日(水) 8:31

芳根京子&高橋海人
【撮りおろし6枚】高橋海人の肩に手を置き、顔を寄せる芳根京子

芳根京子と高橋海人が出演する映画「君の顔では泣けない」が、11月14日(金)より公開中。同作は、2021年に発売された君嶋彼方の同名小説が原作の実写映画。高校1年生の夏、プールに一緒に落ちたことがきっかけで、体が入れ替わってしまった坂平陸(さかひら・りく)と水村まなみ。15年経っても元には戻らず、進学、初恋、就職、結婚、出産、親との別れと、人生の転機を入れ替わったまま経験していく2人の物語が描かれている。この度、WEBザテレビジョンでは芳根と高橋にインタビューを実施し、お互いの印象や、撮影中の裏話などを語ってもらった。

■芳根京子、高橋海人は「不思議な人」

――おふたりは、初共演ということですがお互いの第一印象はどのようなものでしたか?また、撮影を通してその印象はどのように変化しましたか?

芳根:最初の印象は…、もう忘れてしまいました。その後の方が印象的で。「不思議な人」だなって(笑)。

高橋:上書きがスゴすぎたんだ(笑)。

芳根:けれどすごく話しやすいんです、高橋さんは。だから感情が顔に出ちゃう陸を私が素直に演じられる空気感にしてくださったというか。まなみの柔らかさ、包み込む力みたいなものをすごく高橋さんから感じました。高橋さんだったから、陸とまなみのバランスがよかった。

高橋:うれしいなぁ。芳根ちゃんの印象は、「すごく真っすぐ生きている人間」。本当はどうかわからないんだけど、僕調べでは。

芳根:わからないよ?(笑)。

高橋:こわっ(笑)。芳根ちゃんは、わからないときは「わからない」と言うし、楽しいときは「楽しい」と言う。感情を伝えるのがすごくストレートな方だから、現場のみんなも同じ気持ちに向きやすかったんですよ。

僕が迷っているときには待っていてくれる器の大きさもあって、本当に「主人公!」って感じ。とにかく、ポジティブな人。だから変に気を使うこともなくストレートに感情を受け取れる。それが現場ですごく楽でした。そういう意味では、お互いが割と早い段階で素を見せ合えていたから、「なんでこの2人笑ってんの?」みたいな同じノリで過ごせていた気がします。

芳根:悩みすぎて、待ち時間にいろいろな面がたくさん出たと思います。新たな一面を知ることができたり、一緒に演技をしているうちに何をしても拾ってくれることもわかったので、いっぱい投げたくなりました(笑)。それは、この作品を一緒に作りあげているという信頼の結果だったと思います。

――すごい信頼感が生まれたんですね。

芳根:この作品を演じきって得たものはすごく多いけれど、それは高橋さんとお芝居ができたからだなと、出来上がってから実感しています。

高橋:えーー!めっちゃうれしい。でも人間的な相性が重要な作品でしたよね。

芳根:私、入れ替わりのハッピーエンドって、元に戻ることだと思い込んでいたのですが、この作品はそうではなかったんです。これまでの自分の人生よりも相手の人生を長く生きていたら、どちらが相手の人生かが分からなくなる。そうなると戻ることが全てではないというのは、すごく新しい感覚で。

高橋:うん。15年間も自分に戻れずに、別人の人生を歩んでいるんですよ。陸がまなみとして15年どうやって過ごしてきたか、そしてこれからどう過ごしていくのか考えたら、いっそう「気を引き締めて臨まないと」という気持ちになりました。

芳根:だからこそ、「難しい…。でもやりたい!」と燃えました(笑)。「この作品を演じきった先の景色が見たい」と思ったのを覚えています。

高橋:怖いけれど、人間として成長できると思えました。芳根ちゃんもそうだったと思うけれど、陸がまなみとして過ごす時間が長くなるにつれて、体と心がだんだんとリンクしていくグラデーションみたいなものを表現するのが、めっちゃ楽しかったです。

■芳根京子「(2人が) 恋に発展しなかったのもリアル」

――二人の関係性もだんだん溶け合ってグラデーションになっていきますよね。

高橋:そうですね。親子でもないし、兄弟でもないし、カップルでもないし、なんならただのクラスメイトだっただけで、友だちでもなかった。接点のなかった2人が、どんどんかけがえのない存在になっていく。

芳根:恋に発展しなかったのも、リアルですよね。

高橋:そんなこと考える余裕もなかったんだろうな。

芳根:そういうお芝居の楽しさに改めて気づかせてもらえたのは、まなみが高橋さんだったからだと思います。2人がお互い言い合う「(入れ替わる相手が)君でよかった」というセリフ、まさにそうだなと思います。

高橋:とにかく、戦う相手が1人しかいないし、助け合うのも1人しかいないから、2人でいっぱい話し合って助け合ってやるしかなかった。それは僕らだけじゃなくて、きっと高校生時代の2人もそうだったんじゃないかな?

芳根:二人三脚のような感じでしたね。

――15歳で入れ替わった陸とまなみ。お2人が演じたのが21歳から30歳でした。

芳根:私たちの最初のシーンは、2人が毎年入れ替わった日に集まる喫茶店「異邦人」だったんです。そこで監督から「30歳からやりますか? 21歳からやりますか?」と年齢を上げてくのがいいのか、現代からさかのぼっていくのがいいのか、「どっちがいいですか?」と聞かれて。けれど、どちらでも難しいんです(笑)。それで高橋さんと「30歳から始めてベースを作ってから戻ってこう」と決めました。

――2人は毎年、喫茶店「異邦人」で近況を話したり、打開策を考えたりします。あの喫茶店は、2人にとって大切な場所ですよね。

高橋:毎年会っていた中で、「行きたい」という年も、「行きたくないな」という年もあったと思うんです。必ず会うけれど、そこには毎年違う気持ち、たくさんの駆け引きがあったんだろうな…。反面で、毎日を他人として生きるという戦場のような場にいる2人には、あの喫茶店が本心でいられる唯一の場所だったんじゃないかと思います。

芳根:あの場所があったからやってこられたところはあると思います。15年ずっと同じ席に座っているのも、ぐっと来ますよね。入れ替わった日の朝から今の今まで、この場所は変わらずにあるというのは、心の支えになっていたと思います。

――「入れ替わり」を演じる際は、お互いを観察したりしたのでしょうか。

高橋:僕はまず、どんな戦い方をするのかも含めて、何かしらのエッセンスがほしいと思って、芳根ちゃんのYouTubeを見ました(笑)。

芳根:まずやることとしては、間違っていると思います(笑)。

高橋:いやいや、勉強時間としては有意義でしたよ!最終的には役のアプローチは全然変わりましたが、現場では仕草やクセみたいなものはどんどん省いて、感情ベースで戦っていこうという話になったので。

芳根:私と高橋さんが入れ替わるわけではないので、考え方としてはシンプルでした。「私は陸のこと、高橋さんはまなみのことを1番に考えよう」となりました。演じ方としては他の作品と大きく変わらないことに気が付きました。

高橋:1人の人間として生きるということだよね。

芳根:そこに気づいてからは、少し気持ちが軽くなりましたね。

■高橋海人「僕が動物なら、芳根ちゃんは大地」

――高橋さんが「何をしても拾ってくれることもわかったので、いっぱい投げたくなった」とおっしゃっていましたが、心に残っているお互いの演技はありますか。

芳根:高橋さんにはいい意味で動物的な感覚があると思っているので、「何が飛んできても打ち返せるようにしなければ」と思いながら演じるのが楽しかったです。例えば、すごく長い沈黙があったのですが、一瞬「セリフ飛んだ?」と思いましたけど、「いや、飛んでない。芝居だ」と思いなおして待つことができました。それは、そこで止めなかった監督も同じだったと思います。みんなの信頼がそういうところで見えたと感じました。

高橋:そのシーンは、他の作品だったら止められるぐらいの時間を空けてやっていましたね。僕が動物なら、芳根ちゃんは大地なんですよ。「楽しんでこい」って放牧されている感じ(笑)。どんなものをやっても返してくれるし、受け止めてくれるから、楽しかった。のびのびやるのが1番楽しいですよね。改めて感じました。

芳根:個人的には、ラストのまなみが1人で電話しているシーンが好きです。圧倒的なヒロイン感があって、バランスがすごくいいんです。

高橋:あ~。まなみであって陸であって。どっちも知っている感覚がありますよね。僕は、目の使い方がすごい印象的でした。覚悟を決めている瞬間とか、揺らいでいる瞬間とか。さっき言ったように仕草に頼らない分、目の動きの細やかさで感情が伝わってきました。

――同作では「入れ替わったのがお互いでよかった…」と言い合いますが、お2人がこの人だったら入れ替わってもいいなと思う人は?

芳根:こちら側がいいと思っていても、相手がイヤな可能性がありますからね…。今回、相手のことをすごく考えたからこそ、替わらないのが平和だなと思いました。

高橋:「誰かと1日入れ替わるなら」とか、「人生入れ替わるなら」という質問をよくいただくけど、今となっては重く捉えちゃう(笑)。

芳根:しみじみ「すごくつらいんですよ」と言ってしまいそうです(笑)。

高橋:そういう意味では、この作品はみんなが想像する入れ替わりのファンタジーに対して、一石を投じている感はありますよね。「現実は甘くないよ」と。

芳根:今の私たちが誰と入れ替わりたいかという質問は、1日熟考させてほしいです。それくらい重たいと感じました。

高橋:でも、ここ(高橋と芳根)はめっちゃ楽ですねよ。

芳根:1回経験済みなので。

高橋:あの時の感じね…みたいな。飲み込みが早い。

芳根:話が早いです(笑)。

◆取材・文=坂本ゆかり、撮影=友野雄

※高橋海人の「高」はハシゴダカが正式表記



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