FIFAワールドカップ2026出場国紹介モロッコ/エジプト
来年北中米で行なわれるFIFAワールドカップ2026の出場国をチェック。ここでは北アフリカの強豪、モロッコとエジプトを紹介する。
モロッコのアクラフ・ハキミ(左)とエジプトのモハメド・サラー(右)photo by Getty Images
【前回大会ベスト4のモロッコ】

前回のW杯カタール大会で、アフリカ勢初のベスト4進出という快挙を成し遂げ、一躍大会の主役の一国となったモロッコ。今大会のアフリカ予選も他を寄せつけない強さを見せつけ、3大会連続7度目の本大会出場権をアフリカ勢最速で手にした。
今大会もチームを率いるのは、カタール大会でベスト4へと導いたワリド・レグラギ監督。ハードワークをベースに予選はわずか2失点と、強固な守備は相変わらず。そのうえ、タレント豊富な前線が8試合で22得点と爆発。危なげなく8戦8勝と、全勝で予選を締め括った。
前回の躍進の立役者であるヤシン・ブヌ(アル・ヒラル)、アクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマン)、ソフィアン・アムラバト(フェネルバフチェ)、ユセフ・エン・ネシリ(フェネルバフチェ)らは今大会も健在で、チームの中心となる。
そこにブラヒム・ディアス(レアル・マドリード)、エリース・ベン・セギル(レバークーゼン)ら、前回大会にはいなかった新たなタレントが加わり、チームはよりブラッシュアップされた。より戦力を増したモロッコは、今大会でアフリカ勢初の決勝進出を成し遂げるか。
【サラー&マルムシュで攻撃力が増したエジプト】

2018年W杯ロシア大会以来、2大会ぶり4度目の本大会出場を決めたエジプト。モロッコ、チュニジアに続いて、アフリカ3カ国目の予選突破となった。
エジプトはアフリカ勢初のW杯出場(1934年イタリア大会)、アフリカネイションズカップ最多7回の優勝を誇る古豪として名を馳せてきた。ロシア大会で28年ぶりにW杯に出場し、エジプトがアフリカで再び存在感を示すかと思われたが、2022年カタール大会の出場を逃した。
再起を図るエジプトは、今予選でグループAを8勝2分と負けなしで通過。ネイションズカップの成績が振るわなかったことで、ルイ・ヴィトーリアからホッサム・ハッサンへの監督交代を経験しながら、20得点2失点と頭ひとつ抜けた強さで本大会の出場を勝ち取った。
今大会のチームの中心は、言うまでもなくキャプテンのモハメド・サラー(リバプール)である。今予選でも9得点と約半分を叩き出し、エースとしてチームを力強く牽引してきた。そして、オマル・マルムシュ(マンチェスター・シティ)という新たなタレントが台頭したことで、サラー依存のチームに攻撃のオプションが増えた。
エジプトは過去3大会に出場しながら未だW杯で勝利を挙げたことがない。サラーとマルムシュという強力な2枚看板を武器に、今大会こそW杯初勝利を手にすることができるか。

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