妊娠中の女性の性欲について考えるラランド・ニシダさん
小説家としても活躍しているお笑い芸人・ニシダ(ラランド)が、ファンの方々とただただセックスの話をしていくシリーズ連載「ラランド・ニシダと『みんなのセックス大全!』」。
特にお悩みには答えないし、何かしらの答えも出さないし、ジャッジもしません。ただただ、セックスの、話を、していきます。
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【No.014】
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今回のゲストは、30代女性のPさんです。フォームに送っていただいたお悩みはこちらです。
「2年前に出産したのですが、妊娠中の性欲と情緒が本当にヤバかった。でも相手は逆に性欲が薄すぎて、産後にこっそり外注したこともあります。一般的に男性のほうが性欲が強いといわれていますが、性欲が強い女性もいます。性欲が薄い男性を奮い立たせる方法は?また、女性が外注することについてどう思いますか?」
P
さん
よろしくお願いします!ものすごい酔ったときの深夜テンションで書いたので、あんまり記憶ないんですけど......。
ニシダ
よろしくお願いします!酔ってるとは思えないくらいちゃんとした文章ですね。
P
さん
ニシダさんが物書きでいらっしゃるじゃないですか......。だから酔いながらも1、2時間くらいかけて丁寧に書きました。
ニシダ
いやいや、そんなそんな。"外注"って、女性用風俗ってことですか?
P
さん
そうです。まさか自分が使うことになるなんてないと思っていたんですけど、やっぱり女子会だとそういう話が出るじゃないですか。だからずっと興味はあって。
ニシダ
女子会で話に出るんだ。どういう感じで話にあがるんですか?
P
さん
意外と頼んでる人多いんだって印象でした。アプリとかで知らない人を引っかけて面倒なことになったりするよりは、ちゃんとお金を払ってプロにお願いするほうが楽だし、自分好みの人が選べるのも魅力って。
それこそ知り合いと関係を持ったりしたらすぐに広まるじゃないですか。あそことあそこが......みたいな。
ニシダ
男ってそういうのすぐ言うもんな。飲み会とかで「......ヤったのよ」みたいな(笑)。
P
さん
あれってなんなんですか!?男性って聞いてないのに言いますよね。
ニシダ
うん。言う。信頼してないやつにも言う。
P
さん
この間も、全然仲良くない男性から「Pちゃんって○○ちゃんと仲良いよね?実は俺、前に○○ちゃんといろいろあって......」って話されて。あれなんなんですか、本当に。
ニシダ
うーん、やっぱり一部の男性は女性をトロフィーだと思ってる節があるから、「俺、金メダルをいっぱい持ってるよ!」みたいに見せたいという気持ちがあるんでしょうね。
一方で女性は信頼できる相手だけに話すから、秘密保持が確約されてる感じがありますね。そうやってほかの場所でも言われるリスクとかも考えると、風俗の利用はいい選択かもしれない。
Pさん
女子で飲んでるときに皆で女性用風俗のサイトを見たりするんですよ。頼める男性のリストを見ながら、「この人はちょっと可愛すぎるかな~」とか「あんたの元カレに似てない?」とかって。
ニシダ
あ、それ女子もやるものなんだ。男だけかと思ってました。
Pさん
男性もやるんですね!
ニシダ
男数人で旅行しているときとかに、地方の居酒屋で飲みながら一旦近くにある風俗店を調べてみる、みたいな。別に行くわけじゃないんだけど見てみるっていう。
P
さん
行くわけじゃないんだ(笑)。
ニシダ
行くパターンもあるとは思うけど(笑)。
P
さん
そういえば一回、そのリストに知り合いの美容師さんが出てきました。顔を隠してたけど、「これあの人じゃない!?」って。
ニシダ
ええ、それはどうなんですか。テンション上がるんですか?
P
さん
めっちゃ上がりました。「これはさすがに飲まなきゃ!」ってデカジョッキ頼んでガバガバ飲みました。
ニシダ
もう男じゃん(笑)。勝手にそういうのは男の特性だと思っていたけど、男女で変わらないんだ。
Pさん
すべての女性がそうだとは思わないですけど、酒飲みの下世話な女子たちは男性とそう変わらないと思います。
ラランド・ニシダさんと対談相手のPさん(30代、女性)
ニシダ
ちなみに、お悩みに「妊娠中の性欲と情緒が本当にヤバかった」ってありますけど、妊娠中も性欲ってあるものなんですか?
P
さん
人によるらしいんですけど、一般的にはホルモンバランスとか、つわりで性欲が減退する人のほうが多いみたいです。ただ、私はその真逆で性欲がとんでもなかったんですよ。
ニシダ
へえ、そうなんだ。
Pさん
つわりが軽かったからっていうのもあると思うんですけど、なんかもうずっとムラムラしてて。「男子中学生ってこんな感じなのかな......」ってくらいの性欲でした。
ニシダ
そんなに。
Pさん
女性が生理中とか生理前後にムラムラするっていうのは聞いたことないですか?
ニシダ
ありますあります。
Pさん
それの激強バージョンって感じでした。暇だったっていうのもあるかもしれないけど。
ニシダ
外にいっぱい出るとかもできないですもんね。そういうときは自分でしたりするんですか?
P
さん
それしかないですよね。当たり前ですけど、お腹が大きくなってくると、男性って遠慮しちゃうじゃないですか。
ニシダ
遠慮しちゃうでしょうね。
P
さん
「大事にしなくちゃ!」っていう心理もあるのかもしれないですけど、生々しい話、後期とかだと赤ちゃんが動くんですよね。
ニシダ
あー、確かにそれはどうしたらいいのかわからないかも。
P
さん
でもこっちからすると、生理中のときの情緒不安定のさらに上をいってるから、「私のことなんか女として見れないのね!私にはあなたしかいないのに(泣)」みたいな気持ちになっちゃって......。
仕方がないから通販でセルフプレジャーグッズを検索しまくって、もう3つくらい壊しました、使いすぎて。
ニシダ
普通どれくらいの年数耐えるものなのか知らないけど、そんなすぐ壊れるものじゃないですもんね。
P
さん
まあ高いものじゃないからかもしれないですけど(笑)。
――なんと風俗を利用した話にたどりつく前に紙幅が尽きました!次回も引き続きPさんと。女性用風俗を体験した話を聞きます!
■ニシダ(ラランド)
1994年7月24日生まれ、山口県宇部市出身。2014年、サーヤとともにお笑いコンビ「ラランド」を結成。著書に小説集『不器用で』『ただ君に幸あらんことを』(いずれも角川書店)
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撮影/鈴木大喜
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