オレはシュン。妻のミチルはパートとして働いている。オレとしては、1日中外で仕事をして疲れているんだから、家では労ってもらうのが当然だと思っている。料理だって掃除だってミチルがやって当たり前だ。オレたちはこのスタンスで夫婦としてやってきた。しかし最近になって、ミチルの料理に対して不満が募るようになってきた。育児で忙しいと言い訳をして品数も減ったし、オレじゃなくて子どもの好きなものばかりが食卓に並ぶようになった。少しは懲らしめてやらないといけない。
久しぶりに実家で夕飯を食べた。母さんの手料理は格別だった。そしてオレの好きなものがたくさん並んでいた。以前は、ミチルもこんな料理を作ってくれていたのにな……そう考えたら、ミチルの料理を受け入れたくなくなってしまったんだ。
今思えば安易な考えだった。でもあのときのオレは本気だったんだ。だからわざとミチルの料理を食べないようにした。そしてこのことを知った母さんに激怒され、家事全般をやらされて、オレはやっと自分のしたことのひどさに気が付いたんだ。
結婚するとき、「ミチルの笑顔をずっと見ていたい」とプロポーズしたのに、いつの間にかオレ自身がミチルから笑顔を奪っていた。
今となっては本当にとんでもないことをしたと反省している。それでもオレを見捨てなかったミチルには感謝しかない。
それからというもの、オレはできるだけ家事をするようになった。料理だってする。それでミチルや子どもたちが嬉しそうにしてくれるのなら幸せなことじゃないか。
これからはミチルたちの笑顔を、ちゃんと守っていきたい。
原案・ママスタ脚本・motte作画・んぎまむ編集・石井弥沙
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