【斉藤壮馬】クリシェ”を越えてたどり着いた言葉!『Nuance』制作の舞台裏を語る

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【斉藤壮馬】クリシェ”を越えてたどり着いた言葉!『Nuance』制作の舞台裏を語る

11月5日(水) 21:00

声優・斉藤壮馬が全曲の作詞・作曲を手がけた4th EP『Nuance』。その制作背景に迫るインタビュー後編では、歌詞表現の変化や、さらにSNSで話題となった”謎の図”の正体にも言及。12月に控えるライブへの意気込みや、ビジュアル面の変化についても語ってもらった。

【前編】>>>【斉藤壮馬】”曖昧さ”の美学とギター愛、4th EP『Nuance』に込めたリアルな感情と音像

■ AIを駆使して英語で作詞。”ノイジーながなり”にも初挑戦

――「マヨヒガ」は、これまでの”ひねりの効いた”斉藤さんらしい歌詞世界に加え、サウンド面ではかなりヘヴィな仕上がりになっていますね。

最初にサビのアイデアをボイスメモで録ってSakuさんに送ったところ、「ヘヴィーなイメージなの?」と聞かれて、そうですと伝えたら、どんどんヘヴィーな方向へ進化していきました。
歌詞に関しては、これまでの作品のように、意味を深く読み取れる余地もあると思います。でも、そう言っておきながら少し矛盾するんですが、今回はそこまで意味にこだわりすぎなくてもいいのかなと(笑)。それより注目してほしいのは、Bメロが英語詞であることです。

――毎回、何かしら新しいチャレンジをされている印象があります。

そうですね。今回は「マヨヒガ」の英語詞がそれでした。今までもデモ段階では適当な英語で歌うことはあったんですが、最終的には日本語に落とし込んでいました。でも今回は、ハイトーンのメロディにファルセットのコーラスを重ねるというアイデアが先にあって、日本語だとどうしてもフィットしなかったんです。英語のほうが音としてしっくり来たんです。

――英語の歌詞はどうやって書かれたんですか?

いろんなものを使って添削しながら仕上げました(笑)。
ただ、振り返ってみると、日本語の歌詞を書くときって、文法ってそこまで重視してないんですよね。むしろ、ルール違反なくらいがちょうどいい。メロディとハマった瞬間に「これだ!」と思えるなら、それが正解だと考えていて。英語も同じで、完璧でなくても感覚的に”ハマる”なら、それがその曲にとっての正解なんじゃないかと思えるようになりました。

――洋楽の名曲にも、文法が変だったり綴りが違うもの、たくさんありますよね。

そうなんです。言葉と音の関係性って、すごく自由でいいと思っていて。大事なのは、聴いた人にどんなイメージを喚起できるか。そういう意味でも、今回の英語詞はいいチャレンジになりました。

――あと、「マヨヒガ」のサビでは、”がなり”のような歌い方も新鮮でした。

ありがとうございます。ノイジーな”がなり”の感じはかなり詰めました。レコーディングでも音色を意図的に汚してもらったりして、すごく楽しかったですね。

■ ”謎の図”の真相は、音楽を論理的に見せたい願望から

――続いて「落日」ですが、以前Xに投稿されて話題になった”謎の図”、あれって曲名が透けて見えてましたよね?

よく見てくださいました(笑)。そうです、まさに「落日」のTD(トラックダウン)の日に撮ったものでした。

――あの図は何を表していたんですか?

スタジオで、いつもお世話になっているエンジニアの林さんが、ボーカルエフェクトの作用について話してくれて。波形のスピード感や、縦軸・横軸でどう音を打ち消すかみたいな話を、図を描きながら説明してくださったんです。で、それを「自分も理論派っぽく見せたいな」っていうミーハー心で(笑)、その図を借りて投稿したんですが、たまたまその日が「落日」のTDだったというだけで、曲とは無関係なんです。

――匂わせかと思いました(笑)。

結果的にそうなりましたね(笑)。でも、制作現場でのリアルな空気感や、普段のやりとりが伝われば嬉しいです。

■ ”使い古された表現”を越えていくために

――「落日」には、00年代ジャパニーズバンドの影響も感じました。

実は、もともと自分が考えていたリフはもう少し違う雰囲気だったんですが、Sakuさんに「いったん自由な発想でリフを弾いてみてください」とお願いしたところ、返ってきたのがあのリフでした。それを聴いた瞬間に「あ、これで歌詞がまとまる!」と思えて、ずっと悩んでいた最後の一行がスッと出てきたんです。

――最初からアレンジのイメージもあった?

「落日」に関してはかなり明確にありました。発注の段階でSakuさんにも細かくお願いしています。とはいえ、自分のイメージにこだわりすぎず、耳ざわりや感触の部分はSakuさんに委ねた部分も大きいです。
「lol」も同じで、こちらは逆にシンプルなデモを送って、あとから細かく詰めてもらいました。イントロ部分だけでも「この4小節は長いかな?」といったやり取りを何度もしましたね。

――「落日」は淡々としたビートの中で、じわじわと熱が増していくような構成が心地よいです。

まさに、それを狙っていました。
特にサビで過剰に盛り上げすぎないように意識しています。というのも、「うちのチーム、いつもサビがゴージャスすぎない?」ってふと思って(笑)。現行のバンドって、そんなにハモリまくっていないし、引き算のアレンジもやってみたくなったんです。
元のタイトルは「クリシェ」だったんですが、それは音楽用語でコード進行のことでもあり、文学では”使い古された表現”という意味もありますよね。以前はそういう表現を避けたかったけれど、今は「クリシェであることがクリシェたり得るとは?」と考えるようになって。あえてその言葉を使うことで、自分の表現をさらに一歩先へ進めたいと思いました。

■「これはこれで、ありなんじゃない?」

――楽曲制作の背景をうかがうと、ライブでの再現もますます楽しみになってきます。12月には『斉藤壮馬 Live 2025 ”Nuance Colors” in Yokohama』も開催されますね。

今回の楽曲は、ライブ映えする曲ばかりだと思います。ただ、レコーディングではかなりギターを重ねているので、それをライブでどう表現するか。ステージならではの形になると思うので、今からとても楽しみです。
今回はレコーディングではギターを弾いてないんですが、ライブでは「ギターを弾きたい自分」と「なるべく楽したい自分」が葛藤しています(笑)。そのときの気分で決めます!

――最後に、ジャケットについても。これまでと比べて、顔がしっかり写っていて新鮮でした。

ここまで寄ったのは初めてです(笑)。
前は自分に「必要ない」と思っていたことも、今は「これもありなんじゃない?」と思えるようになっていて。それが今作のビジュアルにも反映されています。ここ最近はモノトーンの作品が多かったので、今回はもっと色彩豊かにしたいと思いました。たくさん良い写真が撮れたので、今後も特典などでお届けしていく予定です。無理のない範囲で、ぜひ手に取ってもらえたら嬉しいです。
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