閉経したのは50歳9カ月。閉経のカウントダウン5年前から、定期的に来ていた生理の間隔が乱れ、しまいには生理後1週間で再び生理になることもありました。さらにスタートダッシュの大量出血と、予測不可能な月のものに振り回されました。閉経前に起こった生理トラブルについてお伝えします。
生理が終わった1週間後、再び出血
私の生理サイクルは、ほぼ1カ月。そのため、毎月決まった日にち±1~2日で生理が訪れていました。しかし、45歳を過ぎたころから3日、4日と始まるのが早くなるように。そして47歳のとき、ついには生理が終わった1週間後に、再び出血が。
最初は不正出血じゃないかと半信半疑。しかし、いつものように1~2日目が多くて次第に量が減るスタイル。普段通りに7日目で終わり、「やっぱり生理!」。そうかと思えば、閉経の1年前、49歳ごろには、生理が終わったと思ったら、次の生理が来るまで2カ月ぐらい空くときも。
あんなに定期的に来ていたものが、予測不可能に。私が持ち歩くバッグには必ず生理用ナプキンを忍ばせておくことになりました。
大量出血で夜用ナプキンでも漏れることが
他にも私を悩ませたのは大量出血。それも開始早々ドバー。
トイレが真っ赤に!
こんなに血が出たら、命を落とすのではないかと思うくらいでした。とはいえ、座ったり、寝ていたりしているときに起こる確率は低く、立ち上がるとドッバー。
家にいるときはそのままトイレに駆け込めばいいのですが、外でも容赦なく起こるので困りました。そんなときは、バッグごとそのままトイレへ。急いでナプキン装着。おまけに、普通サイズのナプキンなら1時間程度で全面真っ赤に。長さ40cmの夜用ナプキンは後ろ漏れは防げるけれど、横漏れはアウト。
だから、
夜用ナプキンを装着する前に、普通サイズのナプキン2枚を横長にしてセット
。一度に3枚もナプキンが必要なので、私が持参していた生理用ナプキンは夜用2枚に、普通サイズが6~7枚。当然、生理用ポーチに収まりきらないため、バッグごと駆け込んでいたのです。
止血剤を処方されたけど病気が気になり…
生理が終わってから7~10日でまた生理。おまけに生理が始まるとすぐに大量出血で、洋服や下着、寝具などを汚すことが多く、
ズボンはいつも黒かネイビー。大量の生理用ナプキンの他に、1分丈のスパッツや生理用ショーツもバッグに入れるように
。
本当に大量出血でどうにかなってしまうのではと思い、意を決して産婦人科へ。子宮を診てもらい、がん検査もしたけれど異常なし。
「閉経前の月経不順ですね。止血剤※出しておきます」
でホッとしたのもつかの間、止血剤はまれに血栓を起こすとのこと。
高血圧を患っている私が飲んでいいものか、悩みに悩んだあげく、危ないんじゃないかと自己判断して、止血剤は飲まずじまい。結局、大量出血から始まる生理は閉経半年前まで続きました。
<※私が処方されたのはトラネキサム酸で、心筋梗塞や脳血栓など血栓による病気の人には慎重に使う薬ですが、高血圧だから使ってはいけないというものではないようです。自己判断で服用を中止してしまいました。>
まとめ
大量出血時のナプキンの使い方は改良を重ね、スパッツにまず横長に普通サイズのナプキンをセットし、夜用のナプキンをショーツに当てる方式に。そうすると、デリケート部分のごわごわ感がいくらか軽減されるのと、ズレにくくてズボンまで粗相する確率が減りました。
【天神先生からのアドバイス】
このような過多月経では、貧血を起こしている可能性が高いです。止血剤は血栓症が怖くて飲めないという患者さんがいらっしゃいますが、止血剤の対症療法だけでなく、他にも治療法はあります。自己判断で薬を中止せず、薬に不安なことがあれば受診して医師に相談しましょう。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:杉田 リエ/50代女性。大学生と高校生の母。第二子出産を機にフリーライターに。46歳のとき社会福祉士の資格を取り、ケースワーカーとして社会復帰。現在の悩みは教育資金と心&体の健康。愛猫の姿に癒やされている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生 日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。
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