長女を出産した産院には、授乳に関していろいろと決まりごとがありました。初めての産後は、退院してからもその決まりを守らなければと必死になり、私は一時期、授乳に関して悩んでしまいました。しかし次女を妊娠・出産する際、前回と違う産院を選んだら、助産師さんから予想外の言葉をかけられ……。
それが当然だと思い込んでいた
長女を出産した産院は、出産した翌日には昼夜問わず決まった時間に授乳室へ向かい、授乳指導が始まります。生後何日経過したかで飲ませる育児用ミルクの量が決まっていて、その量を飲めないと自室に戻れないなどのルールがありました。
途中で眠ってしまう長女の授乳に時間がかかって、私は授乳とはこんなに大変なのかと思い込んでしまいました。そして退院後も、ちゃんと決まった量を飲ませないといけない、決まった時間に飲ませないといけない、と授乳がプレッシャーに……。
産院によってこんなに違うの!?
長女が1歳になったばかりのころに次女の妊娠がわかり、入院のときには長女も一緒に泊まれる別の産院で出産することにしました。
また授乳で大変な思いをするのかと考えると、2人目の出産は少々不安だった私。しかし、その産院では授乳に関して、できれば決まった量を飲んでほしいとのことでしたが、赤ちゃんが眠ってしまって無理な場合、起きたときに助産師さんが代わりに育児用ミルクをあげてくれました。
前の産院とまったく違い、こんなにも産院によって方針が違うのかと驚きました。そして、「赤ちゃんだって眠いときは眠いもんね」という助産師さんの言葉に、授乳に悩んでいた私はすごく救われたのです。
初めての出産だったからこそ、最初の産院で教わったことを鵜呑みにし過ぎてしまった私。別の産院で出産することがなければ、次女のときも授乳に悩んでいたかもしれません。子育てに「これが正解!」というものはないのだと、私の思い込んでいた育児に柔軟な考えを与えてくれた出来事でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:なかさおり/30代女性・主婦。2017年生まれの長女、2018年生まれの次女、2022年生まれの3女のママ。長女は高機能自閉症、次女は発達障害グレーゾーン。発達障害の子どもの育児経験などを執筆中。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
監修者・著者:助産師 松田玲子 医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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