初めて1人でレジに並んだ息子を男性が抜かして「俺が先だ!大人に文句言うな!」目撃者がガツンと一言

初めて1人でレジに並んだ息子を男性が抜かして「俺が先だ!大人に文句言うな!」目撃者がガツンと一言

5月24日(土) 16:15

6歳の息子は、今年おこづかいデビューを果たしました。月額制ではなく、お手伝いをしたらおこづかいがもらえるという制度です。
ある日、貯めたおこづかいを使ってひとりで買い物がしたいと言う息子。心配な私は、コンビニの前で待つという約束をしたのですが、そのとき予想外のトラブルが発生したのです……。
息子のはじめての買い物で…
息子はしばらくおこづかいを貯めていたのですが、ある日おこづかいで買い物がしたいと言ってきました。ひとりで買いに行きたいとも言われたのですが、さすがにいきなりひとりで買い物に出かけるのは私も心配です。そこで、コンビニまで一緒に行き、私は外で待っているという提案をしてみました。息子は「絶対に入ってこないでね!」と言いながら提案を承諾。

そして一緒にコンビニまで行き、入り口で「ママはここで待っているから、もし困ったことがあったらいつでも呼んでね」と話していると、見知らぬおじいさんが「お! 僕、ひとりで買い物するの? いいねぇー」と笑顔で声をかけてくれ、息子もやる気満々でコンビニに入っていきました。

息子が買い物をしている様子がわからず、時の流れがかなりゆっくりに感じました。ようやく外から息子がレジの列に並んでいるのが見え、ホッと一安心。息子の前には先ほど声をかけてくれたおじいさんが並んでいました。すると、息子のあとにレジに並んだ男性が、まさかの息子の前に割り込んだのです。「まあこういうこともあるよね、仕方ないか」と思って見ていたら、何やら息子がその男性に話しかけているではありませんか。しかも男性の顔は険しく怒っているよう。

「マズイ」と思った私が急いでコンビニの中に入ると、「俺が先に並んでたんだよ! 大人に文句言ってんじゃねー!」と男性の声が響いてきました。息子の顔は硬直して今にも泣きそう。慌てて息子のそばに行こうとしたとき「ワシの後ろに並んでたのはこの子だ! いい歳した大人が、こんな小さな子どもにそんな物言いして恥ずかしくないんか! 順番も守れんやつは大人でもなんでもないわ! この子に謝れ!」とおじいさんが大きな声で怒ってくれました。

おじいさんのあまりの剣幕に驚いた様子の男性は、「すみませんでした……」と消える入るような声で息子に謝り、何も買わずにバツが悪そうにコンビニを出ていったのです。そのとき、おじいさんと目が合ったのですが「来ちゃダメ」と言わんばかりに首を横に振られたため、息子のそばには行かず、外で待つことに。おじいさんはコンビニから出ようとする私が安心できるようになのか、「僕、ちゃんと先に並んでましたって言えてえらかったな! 強かったぞ。世の中にはいい大人ばかりじゃないが、助けてくれる大人も絶対にいるからな!」と大きな声で息子をフォローしてくれたのです。

そして先に会計を済ませてコンビニから出てきたおじいさんは、私に事の流れを教えてくれました。やはり、息子は順番を抜かされたので「すみません、僕が先に並んでいました」と伝えたら、男性が怒り始めたようです。そしておじいさんは、きちんと丁寧に伝えていてとても偉かった。大人に理不尽に怒鳴られ怖かっただろうに、泣かずに堪えて強いと褒めてくれました。最初にひとりで行くと張り切っていたのを見たから、あの場でお母さんが来てしまったらせっかくの機会が……と思い首を横に振ったとも言ってくれたのです。

私が泣きそうになりながら何度もお礼を伝えていると、私が何も知らないと思っている息子は、得意げに買い物を済ませてコンビニから出てきました。「買い物、無事にできた?」と恐る恐る聞くと、「できたよ! これ、ママにプレゼント!」と言って私の大好きなシュークリームを買ってきてくれたのです。うれしさの余り涙を流すと、おじいさんが「僕はやさしいな。そのまままっすぐ育つんだぞ! これは頑張ったご褒美だよ」と言っておじいさんの買い物袋からシュークリームを出してプレゼントしてくれました。驚く私と大喜びの息子。いただくのは申し訳ないと思って断ろうとも思いましたが、息子が「おじいちゃん、ありがとうございます!」とうれしそうにお礼を言うので、せっかくのご厚意だしいただくのが礼儀かなとも思い、私も「ありがとうございます!」と伝えました。するとおじいさんはにっこりと微笑んで帰って行きました。

やさしいおじいさんのおかげで、息子の初めてのお買い物が悪い思い出にならずに済みました。子育てをしていると周りの目が気になることがよくありますが、やさしいまなざしもあるのだなと心が温かくなった出来事です。



著者:立川りか/30代・ライター。6歳の男の子を育てるママ。息子の好きを全力で応援するため日々奮闘中。虫が大の苦手だが、息子の虫取りに付き合ってきたおかげで少しだけ耐性がついてきた。食後のデザートや週末の晩酌がご褒美。

作画:yoichigo

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)




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