生田斗真“治済”がサツマイモをモグモグ食べるシーンに視聴者が身震い<べらぼう>

後ろ姿でもゾクッとする…一橋治済(生田斗真)/(C) NHK

生田斗真“治済”がサツマイモをモグモグ食べるシーンに視聴者が身震い<べらぼう>

4月24日(木) 3:32

後ろ姿でもゾクッとする…一橋治済(生田斗真)
【写真】源内(安田顕)の死を悲しむ蔦重(横浜流星)の涙にもらい泣き

横浜流星が主演を務める大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。4月20日に放送の第16回「さらば源内、見立ては蓬莱(ほうらい)」では平賀源内(安田顕)が獄死。その死の原因がはっきりと明示されることはなかったが、視聴者を恐怖で震えさせた人物がいた。(以下、ネタバレを含みます)

■数々の浮世絵師らを世に送り出した“江戸のメディア王”の波乱の生涯を描く

森下佳子が脚本を務める本作は、18世紀半ば、町民文化が花開き大都市へと発展した江戸を舞台に、“江戸のメディア王”にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く痛快エンターテイメントドラマ。

蔦重はその人生の中で喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見い出し、また日本史上最大の謎のひとつといわれる“東洲斎写楽”を世に送り出すことになる。

蔦重に影響を与える“希代の天才”平賀源内役で安田顕、幕府“新時代”を目指す権力者・田沼意次役で渡辺謙が出演。語りを綾瀬はるかが務める。


■源内獄死と治済のつながり

源内の獄死で、蔦重や意次の涙に心震えた第16回。それとは別に、視聴者が恐怖に“震える”ことになった人物がいた。一橋治済(生田斗真)だ。

次期将軍と期待されていた家基が急逝し、毒を盛られた可能性があるのであればどんな手立てだったのかを調べるよう意次に頼まれた源内。家基が身につけていた手袋に毒が塗られていた可能性を推測するというのが前回描かれた。

その手袋の行方も分からなくなり、第16回冒頭で意次は真相を探ることで危険があるとして、源内に調べは幕引きにすると告げた。

だがその後、ひたひたと追い詰められていった源内。ついには身に覚えのない人斬りの罪で捕らえられ、そのまま獄死した。

蔦重や意次が悲しみの涙を流しているころ、治済の姿が映し出された。「薩摩の芋は、うまいのう」とつぶやきながら、満足げに芋を食べる治済。その目の前の庭では家臣が源内のものと思われる血の付いた原稿を燃やしていた。


■25秒のシーンに詰め込まれた暗示

蔦重に新作戯作を頼まれた源内は、“死を呼ぶ手袋”を題材に書き上げていた。源内が捕らわれたと聞いて駆け付けた蔦重が手にしたのは、序と呼ばれるはしがきの1枚のみ。その他は何者かに持ち去られたようだったが、治済の元にあった。

たった25秒ほどのシーンだったが、歴史好きな視聴者はそこに暗示されたものを読み解いた。キーワードは“薩摩”だ。

サツマイモは江戸時代に琉球(沖縄)から薩摩へと伝わり、全国に広がったといわれる。治済の嫡男の許嫁は薩摩藩藩主の娘だ。そして薩摩藩は煙草の栽培も奨励していたとされ、源内は何かを混ぜられた煙草を吸うようになって幻覚・幻聴に悩まされていた。

すべての黒幕が治済とははっきり描かれていない。だが、源内が家基の事件の不審な点を突いた原稿が燃えるのを見ながら、サツマイモを食すという治済の姿から感じ取る余地が与えられた。

視聴者から「サイコパス」「怖過ぎる」という声が上がった治済。演じる生田斗真は本ドラマ出演にあたって「ニコニコしながら邪魔者を次々と排除していく気味悪さを身勝手に演じたいと思います」とコメントしていたが、その通りになっている。

治済の息子は、次の将軍となる。そのための暗躍が始まっている可能性を、この25秒のシーンで見せた。生田の演技と共に、脚本・演出の妙も光る。

◆文=ザテレビジョンドラマ部



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