引っ越しの見積もりが「15万円」! 1人分の荷物なので、引っ越し先で新しく家具家電を買いそろえたほうが「安上がり」でしょうか?

引っ越しの見積もりが「15万円」! 1人分の荷物なので、引っ越し先で新しく家具家電を買いそろえたほうが「安上がり」でしょうか?

4月22日(火) 21:10

引っ越しの見積もりが15万円と言われたら、一人暮らしの荷物量にしては高く感じる方も多いのではないでしょうか? それならいっそのこと、「現在の家具や家電は処分して、新居で必要なものを一からそろえたほうが安くなるのでは?」と思うかもしれません。 そこで記事では、実際にかかる費用を比較しながら、どちらの選択が経済的かを考えていきます。

引っ越し費用15万円は妥当? 相場を確認しよう

まずは、引っ越し費用15万円という金額が、相場と比べて高いのかを見てみましょう。
 
一人暮らしの引っ越し費用は、荷物の量、移動距離、時期などによって変動します。通常期(5〜1月)であれば、近距離の引っ越しであれば4~6万円程度、繁忙期(2~4月)であっても7万円程度が相場といえます。提示された見積もりが15万円というのは、相場の約2倍以上なので、かなり高額だといえます。
 
もちろん、引っ越し先が遠方だったり、大きめの家具・家電が多かったりすると、その分料金が上がるのは自然ですが、荷物がそれほど多くない1人分の場合、この金額は高く感じられるでしょう。
 
そこで検討したいのが、現在の家具・家電をすべて処分して、新たにそろえるという選択肢です。
 

家具・家電を買い直す費用はどのくらい?

一人暮らしに必要な家具・家電の種類はそれほど多くありません。具体的には、次のようなものが一般的です。


・ベッド(または布団)
・テーブル・イス
・冷蔵庫
・洗濯機
・電子レンジ
・炊飯器
・照明・カーテンなど

これらを新品でそろえると、合計でおよそ20~30万円が相場とされています。ただし、近年ではコスパのよい製品が多数販売されており、アウトレット品や中古品をうまく活用することで、10~15万円程度に抑えることも可能です。
 
特に、家電量販店の新生活セット(冷蔵庫・洗濯機・電子レンジの3点セットなど)は、数万円で販売されており、費用を大きく削減できます。また、家具についても手頃な価格での商品が豊富ですし、地域のリサイクルショップやフリマアプリを活用すれば、新品価格比20~30%の割安で手に入るでしょう。
 

「運ぶ」か「買い替える」か、費用で比較してみる

それでは、引っ越し費用が見積もりの15万円で現在の家具・家電を「運ぶ」場合と、家具・家電を「買い替える」場合の費用を比べてみましょう。


■現在の家具・家電を「運ぶ」場合

引っ越し費用:15万円
家具・家電の費用:0円(追加があれば数千~数万円)
合計:15万円+α
 
■家具・家電を「買い替える」場合
引っ越し費用(単身パックなど最小限):2~4万円
家具・家電の新規購入:20~30万円
合計:22~34万円

こうして比較すると、買い替えが必ずしも安上がりになるとはかぎりません。ただし、上述のとおり、アウトレット品・中古品の購入やフリマアプリの活用などで安くなる可能性は十分あります。
 
なお、今ある家具や家電が古く、そろそろ買い替え時期に来ているようであれば、引っ越しを機に思い切って処分し、新しいものに変えるのは合理的です。
 
また、現在の家具・家電が大型で、引っ越し先の間取りに合わない可能性がある場合も、買い替えたほうが結果的に生活の満足度が上がるかもしれないので、個々の状況に応じて検討するとよいでしょう。
 

引っ越し時の家具・家電の購入は費用だけでなく、価値やタイミングも考慮しよう

一人暮らしの引っ越しで見積もりが15万円となると、「家具・家電を引っ越し先で新調したほうが安く済むかも?」と考えるのは自然な発想です。しかし、どちらが本当にお得かは、「現在持っている家具・家電の価値」「引っ越し距離や内容」「生活スタイル」など、さまざまな要素によって変わります。
 
もし今の家電が新しい、または高品質でまだ使えるものであれば、運ぶほうが経済的かもしれません。その場合は、複数の業者から相見積もりを取り、費用を抑える努力をするのがよいでしょう。
 
一方で、家具・家電が古くなっている、もしくはサイズやデザインが新居に合わない場合は、引っ越しのタイミングで買い替えることも検討しましょう。中古品やセット商品をうまく活用すれば、コストを抑えつつ、新しい生活を快適にスタートできます。
 
引っ越しは、生活の再スタートを切る大きなチャンスでもあります。費用だけでなく、「これからの暮らしやすさ」を重視して、最適な選択をしてみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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