共働きの私たち夫婦。節約も兼ねて、お昼は私が作ったお弁当を私も夫も持っていきます。最近になって夫から「弁当がマズい」と言われて大ショック。小学生の娘からはこれまで料理について何も言われたことがなかったので、まさか夫から文句が出るとは思ってもいませんでした。
しかも、夫は私に対して「調子に乗るな」と言ってきたのです。最近、昇進した私。働くなかで「頑張ってるね」と労いの言葉をかけられることも多く、やりがいを感じていました。
しかし夫は、「自分は何でもできると思っているのか?」「大黒柱は俺だ」「料理もできないくせに」と上から目線で言い放ち、私を責め立てます。不満がたまっているようだったので私も多少は反省しましたが、夫の言い分には納得できないところも。私が少し反論すると「世帯主は俺だ」と言い張る始末で……。
「料理は自分で作って」と夫に話したところ…
その後も、夫は私の手作り弁当に文句ばかり。私は料理がマズいと言われてから実母に教わったり、レシピ通りに作るよう心がけてきました。これ以上できることはないと思い、私は夫に「じゃあ自分で作って」と言いました。前からモヤモヤしていましたが、共働きなのになぜ私だけが家事をしているのだろうと。以前は皿洗いやお風呂掃除くらいはしてくれましたが、今は何もしていません。そんなに食にこだわりがあるのなら、自分で作ればいいのです。
そう告げると、夫は「家事は女の仕事だ」と言い出しました。夫いわく、今は男女平等と言われているけれど、そのうち価値観が一周して、昔の価値観に戻るはずだと……。女性の声を無視した男尊女卑の発言に、私は耳を疑いました。
女性の社会進出をはばむということは……。もし私が仕事を辞めることになれば、今のような余裕のある生活ができなくなるはず。そう伝えると、夫は烈火のごとく怒りだしました。自分の稼ぎだけでも十分だ、なめるなと……。正直、それはとんだ勘違いです。私は自分が働き、夫が主夫をしたほうがいいのではないかとさえ思っています。事実、私の月給は夫より上なのです。
今に見てろ、すぐに追い越してやると意気込む夫。そして、調子に乗っていないで少しは料理の腕を磨けよと言ってきました。料理ができない私には価値などないのだそうです。人も呼べないし、娘の成長にも悪影響だとまで言ってきました。
「夕飯を捨てた」という夫に事実を伝えたら…
「今日の夕飯は何だ?」
「人間が食うものじゃない」
「全部捨てたからな」
ある日、夕飯として作ってあったものをゴミ扱いし、侮辱した夫。
「夕飯を作ったのは…」
夕飯を作ったのは私ではなく……。風邪で倒れた私の代わりに、娘が2時間かけて作ったものだったのです。家にいるとゆっくり横になれないので、私は娘を連れて実家に来ています。
夫は私が作ったと勘違いしたと言い訳をしましたが、娘が問題にしたのはそこではありません。娘が作ろうと、私が作ろうと、作ったものを捨てるだなんて、軽蔑以外の何ものでもないと彼女は思ったのです。
そして彼女は、私を擁護しました。子どもながらに夫が私の料理に理由なくケチをつけていることに気づいており、また私だけが家事をしていることにも気づいていたのです。「パパが何もせず、ママばかり動いているから風邪で倒れてしまった。全部パパのせい」と抗議し、ママの体調が悪い日は家事をすべきだと言ってくれました。
夫は「次のお休みの日に、一緒に料理をしよう」と言って娘をなだめますが、彼女はそれを拒否。「もうパパなんかどこかへ行っちゃえ!」と、辛辣な言葉を夫に向けました。
あれから……娘は夫を無視。一度も口を利いていません。何度謝っても許してもらえない夫ですが、自業自得です。そしてーー。
娘から離婚を勧められ…迷った結果
小学生の娘に正論を言われ、大人としても父親としても情けない夫。その上、娘が反抗するのは私が夫の悪口を彼女に吹き込んでいるせいだとまで言いだして……。娘の言葉はすべて本音であり、彼女の目には偉そうな父親とそれに振り回されてかわいそうな母親の姿が映っているのです。
夫は私に対して投げやりに謝り、娘との仲直りを手伝えと命令しましたが、なぜ私が……?そんなことをしていると娘から離婚を勧められ、私は決断。夫はイヤだと言い続けましたが、娘としばらく距離を置くことが大事だと説得すると最終的には納得しました。
じつは以前、お弁当に入れる卵焼きを焦がしたことがあって……。それを見た夫は、私に弱点があると知ってうれしくなったのだそうです。そして、つい言い過ぎたと……。結局、私の料理がマズかった訳ではないとわかり、ホッとしました。ですが、こんな心の狭い人だったとは。本当に離婚して良かったです。
今は母娘で幸せに暮らしています。もし娘の気持ちが変わり、いつか夫を許せる日が来たら……そのときは2人が再会するのもいいかなと思っています。
◇ ◇ ◇
夫婦だからと言って何を言っても許される訳ではありませんよね。むしろ、親密な関係だからこそ、相手への配慮とリスペクトが不可欠。思いやりを忘れずに過ごしたいですね。
【取材時期:2025年2月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
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