【画像】最後のドラマ出演作「俺の家の話」(2021年)でも感動を巻き起こした長瀬智也
ロックバンド・Lode Talkersのメンバーとして活動するかたわら、SNSでは趣味のバイクに関する投稿で注目を集める長瀬智也。そんな彼が主演を務めた24年前のドラマ「ムコ殿」(2001年、フジテレビ系)が今、FODとTVerで順次無料配信中だ。この作品で“抱かれたい男No.1のシンガーソングライター”桜庭裕一郎を演じた永瀬。そんな彼が、カッコいいライブシーンと、ちょっぴりダサくも誠実な“素顔”で魅了した第1話を振り返る。(以下、ネタバレがあります)
■“抱かれたい男No.1”スターの“もう一つの顔”とは…
「ムコ殿」は、圧倒的人気を誇る23歳のシンガーソングライター・桜庭裕一郎が、超多忙な芸能界に属しながらも愛するさくらとともに夢にまで見た“世界一あったかい家庭”を作るため奮闘するラブコメディ。2020年に急逝した竹内結子さんが裕一郎の妻・さくらを演じている。
甘いルックスとロマンティックなラブソングで若い女性を魅了する裕一郎。女性にモテて収入もあり、孤独をこよなく愛し自由に生きている…というパブリックイメージとは裏腹に、本来の裕一郎はダサくてアツくて一本気。子どもの頃から家族というものを知らず生きてきた裕一郎は、“世界一あったかい家庭を作る”という夢を持っている。
第1話では、そんな裕一郎が家庭的な女性・さくらと出会い、彼女との愛を実らせて結婚を決意。早速さくらの実家へ結婚の申し込みへいく――というエピソードが描かれていた。
■涙の告白「馬鹿っすよ…大馬鹿もいいとこっすよ…」
裕一郎とは対照的に、さくらは3人の姉、かえで(秋吉久美子)とあずさ(鈴木杏樹)とさつき(篠原涼子)、かえでの息子・亮(相葉雅紀)、あずさの息子・努(神木隆之介)、そして厳格な父・真澄(宇津井健)の7人家族。
個性ゆたかな面々を前に、緊張しながら「お嬢さんを、お嫁にください!」とあいさつにきた裕一郎だが、芸能に疎い真澄に「ワケのわからん男に娘をやるわけにいかん」「お引き取りください」と門前払いを受け、ショックを受ける。事態を打開しようとさくらが裕一郎を一家の夕食に招待するが、裕一郎は断り切れない仕事のため、夕食の時間に大幅に遅刻してしまう。
激怒する真澄を見て自分の考えの甘さを痛感した裕一郎が、号泣しながら自分の夢を打ち明ける場面が第1話のハイライト。裕一郎は「家の真ん中にこういう大きいテーブルがあって、こっちにさくらが座って、こっちに子どもが何人も座って、で俺がここに座って、夕飯はいつもすき焼きをわいわい食べるんですよ!…なのに、俺ときたら、せっかくすき焼きを作ってもらってたのに…馬鹿っすよ、大馬鹿もいいとこっすよ…」と涙をあふれさせた。
この涙がさくらの3人の姉を、そして真澄の心を変えていく。ドラマ「白線流し」(1996年ほか、フジテレビ系)や「池袋ウエストゲートパーク」(2000年ほか、TBS系)、「泣くな、はらちゃん」(2013年、日本テレビ系)、「俺の家の話」(2021年、TBS系)と、“アツいハートを持つ男”を演じさせたらピカイチの長瀬らしい、愛すべきキャラクター・桜庭裕一郎が誕生した瞬間だ。
■“桜庭裕一郎”名義でシングル&写真集も発売!
もちろん人気ナンバーワンのシンガーソングライター役らしく、第1話の冒頭からカッコいいライブシーンも登場。裕一郎の事務所社長役で出演したつんく♂がプロデュースし、長瀬が歌唱した劇中歌「ひとりぼっちのハブラシ」が実際にシングルとしてリリースされたほか、「桜庭裕一郎写真集」も実際に発売され、発売5日間で10万部を突破する大ヒットとなった。
クールなスターの顔とダサくも愛あふれるアツい男の顔を持つ桜庭裕一郎の奮闘が楽しい「ムコ殿」は現在第4話まで無料配信中だ。
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