【漫画】原点のひとつ→「こびと漫画」を読む
「ごきげんぱんだ」や「こねずみ」「ラブラビット」など、数多くの人気キャラを生み出した“なんらかのクリエイター”こと、にしむらゆうじさんの活動10周年を記念し、2025年4月14日(月)まで、東京・松屋銀座8階イベントスクエアにて『にしむらゆうじのひみつ展』が開催中。本展では、過去から現在、そして未来に至るまでの作品を300点以上展示し、にしむらさんの創作のこだわりや作品の魅力を深く感じられる内容となっている。
また、「みんなが主役の10周年」をスローガンに掲げ、ファンの意見を取り入れる参加型の企画が実施されており、10周年を記念したLINEスタンプをリリース。今後も初の旗艦店舗『にしむらゆうじ購買部 本店』のオープンなど多彩な企画が予定されている。
そこで今回、にしむらさんと共に会社を立ち上げたプロデューサー・相川美希さんにインタビューを実施。本企画がスタートした経緯や、他のイベントとの違い、展示の見どころなどについて話を聞いた。
■未公開作品の一部が展示されているコーナーは必見
――『にしむらゆうじのひみつ展』を企画した経緯を教えてください。
【相川さん】松屋銀座さんから展覧会のお話をいただいた際に、「松屋銀座の展覧会としてしっかり作品展示をしたい」とご説明いただきました。その説明をお聞きして、誇りを持って作品と向き合っている松屋銀座さんの姿勢に触れて「この方たちと一緒にお仕事ができたら、きっと今までとは違うにしむらゆうじの一面をお客様にお見せできるのではないか」と感じたのを覚えております。
にしむらゆうじも、そういった松屋銀座さまのものづくりに対する姿勢に共感し、「松屋銀座さんとなにかおもしろいことをしたい」という想いから企画がスタートしました。
――普段のイベントとの違いや、開催に向けたモチベーションは?
【相川さん】普段のイベントですと、わたしがプロデューサーを務め、お取引先とご相談の上で企画内容を詰めているのですが、にしむらゆうじのひみつ展に関しては、にしむらゆうじが中心となり、クリエイターのこだわりや、やってみたかった事を実現させた展示になっています。にしむら自身の要望に応えようと、知恵や努力を惜しまないパートナーの皆さまと一緒に、展覧会に向けて走っていく過程や、自分のやりたいことが実現していく過程そのものが、にしむらゆうじにとってのモチベーションになっていたように思います。
――『にしむらゆうじのひみつ展』で一番見てほしい展示やコーナーはどこですか?
【相川さん】今までどこにも発表してこなかった、未公開作品の一部が展示されているコーナーは是非見ていただきたいです。にしむらゆうじは仕事の合間に、ただ描きたい漫画を、公開予定を決めずに年間800ページにのぼるペースで描き続けているのですが、そういった漫画作品の一部が展示されています。他にも、自ら設計してすべて1人で作り上げた、家と人形の模型などの造形作品も展示されています。一番にしむらゆうじのひみつに触れられる、わたしも大好きなコーナーです。
――にしむらさんの作品の魅力はどんなところにあるのでしょうか。
【相川さん】にしむらゆうじ作品は、人それぞれ魅了されるポイントが違うかと思うのですが、そういった解釈の自由度が高いのがなによりの魅力だなと思っています。キャラクターの見た目や表情に癒やされる方もいれば、キャラクターの性格や言動に共感する方もいたり、ワードセンスや独特のユーモアを楽しんでくださる方もいたり、お客様が思い思いに作品を愛してくれていて、それぞれの楽しみ方すべてを尊重する懐の深さが作品にあると思っています。
展覧会場内でも、そういった作風が反映され、作品の展示だけでなく、会場装飾として雑多に物が置かれた作業机や、テレビラックの装飾など、にしむらゆうじのこだわりが随所に散りばめられ、見た人が思い思いに楽しんでいただける空間になっているかと思います。
――この展覧会では「ひみつ」がテーマですが、来場者がそのテーマをどう楽しめる工夫がされていますか?
【相川さん】先ほど一番見てほしい展示でもご紹介したのですが、にしむらゆうじが今まで見せてこなかった作品が多く展示されています。知らなかったにしむらゆうじの一面や、ちょっとした小ネタや落書きまで、色々なひみつが隠されているので、新たな発見を楽しんでいただけるような展示になっていると思います。実は、会場BGMで使われている音楽の一部は、にしむらゆうじが自ら作曲した曲だったり…すぐ気付くひみつから、なかなか気づかないひみつまで随所に盛り込まれています。
――会場限定グッズや10周年記念作品集など、物販も楽しみのひとつですが、特にオススメのアイテムは何ですか?
【相川さん】私のおすすめは、「にしむらゆうじのひみつ展」限定の新旧ぬいぐるみです。キャラクター登場初期絵柄のぬいぐるみはほとんど登場しておらず、旧絵柄のなんとも言えない表情や、新旧並べた際のタッチの変化を感じれる、10周年という歴史を感じられる商品になっています。実は、新旧の差をつけるために、少し生地を変えていただいたり、綿の詰め方に差をつけていただいたり、絵柄に合わせてメーカーさんに細かな調整をしていただきました。商品作りにもひみつが隠されています。
――最後に、初めてにしむらさんの作品に触れる人でも楽しめるポイントを教えてください。
【相川さん】作品を知っている知らないに関わらず楽しめる展示ではないかと自負しております。日頃からにしむらゆうじ作品と慣れ親しんでいただいている方は、新しい発見やにしむらゆうじらしさを随所に感じる部分があるかと思いますが、にしむらゆうじをLINEスタンプでしか知らない方にご覧いただけたら、クリエイターに対するイメージががらっと変わるのではないかと思っております。
(C)studio UG - NishimuraYuji
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