4月5日(土) 14:10
日本の冬に欠かせない雪かき作業は、地域の安全と日常生活の維持にとって重要な役割を果たしています。特に豪雪地帯では、住民総出での雪かきが日常的に行われており、その労働量は膨大です。この作業を経済的な価値として換算すると、どの程度になるのでしょうか。
株式会社北海道銀行によると、北海道における雪かき作業の労働対価を賃金換算すると、約534億円と試算されています。これほどの労力が毎年費やされていることを考えると、雪かきが住民にとってどれほどの負担になっているのかがよく分かります。
では、個人が行う雪かき作業を時給に換算すると、どの程度の価値になるのでしょうか。これは、地域や個人の状況によって大きく異なりますが、前述した北海道の場合を見てみましょう。
株式会社北海道銀行が公表した雪かき作業の労働対価「534億円」という数字は、住民が費やす雪かきの時間に対して、一般労働者と短時間労働者の時給の平均値をかけて算出されたものです。
雪かきにかかる時間は、降雪量の平均値から住宅1戸あたり15時間と推計されています。一方、1人あたりの時給平均値は約1675円、道内の住宅戸数(雪かきの参加人数)が合計212万5500戸であるため、これらを計算すると約534億円となります。
よって、今回のケースでは、雪かき作業を時給換算すると約1675円となるわけです。
雪かき作業の負担を軽減するために、専門業者への依頼を検討する方も多いでしょう。専門業者へ依頼した際の料金は地域や作業内容、業者によって大きく異なります。料金相場は、1時間あたり5000円~2万6000円程度と幅があるようです。
雪かきサービスを業者に依頼する際には、実際に現場を確認してもらい、詳細な見積もりを出してもらうことが大切です。作業内容や料金体系、使用する機材、追加費用の有無などを明確にしておくことで、後のトラブルを防ぐことができます。
また、信頼できる業者を選ぶことも欠かせません。口コミや評判を参考にしたり、オンラインで複数の業者から見積もりを取得して比較検討したりすることで、より信頼性の高い業者を見極めることができます。
雪かき作業は、冬の生活に欠かせない労働であり、今回参照した株式会社北海道銀行の試算によれば、その労働対価は年間534億円とされています。個人の雪かきを時給換算すると約1675円となり、その負担の大きさが分かります。
負担を減らす手段として、業者への依頼も選択肢のひとつですが、料金は1時間あたり5000円~2万6000円程度と幅があるため、事前の確認が重要です。
株式会社北海道銀行
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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