「はま寿司での1人飲み」がコスパ最高。「自分の居場所がわからなくなる」不思議な感覚に酔いしれる

はま寿司 高田馬場店

「はま寿司での1人飲み」がコスパ最高。「自分の居場所がわからなくなる」不思議な感覚に酔いしれる

4月6日(日) 6:47

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団体客が多く利用しているイメージの回転寿司ではあるが、意外と一人飲みに適している穴場スポットである。中でも、「すき家」や「なか卯」を展開するゼンショーグループの回転寿司「はま寿司」は、一皿110円(以下、税込)からで低価格でおいしい寿司を食べられると評判が良い。

そしてSNSでは度々、1人飲みユーザーからもコスパの良さを指摘する声が見られる。そこで実際にはま寿司に足を運び、1人飲みスポットとしてのポテンシャルを確かめることにした。

※以下、価格は「はま寿司」都市型メニュー(関東)の税込価格。地域・店舗により価格が異なります。

1人飲みに優しく、自分の世界に浸れる座席



今回ははま寿司高田馬場店を訪問。平日の昼過ぎではあるが、客席は6~7割ほど埋まっており、なかなかの盛況ぶり。

入店後にカウンター席とテーブル席を選べたが、1人なのでカウンター席を選択。カウンター席はラーメン屋の「一蘭」のように両サイドにアクリル板の仕切りがある。加えて、タッチパネルで注文する仕様になっているため 、1人で食事を楽しむ席作りがされており、誰かと関わることなく自分の世界に浸れる親切設計。

早速ビールを注文。筆者は安さを追い求めることに固執しているため、中ジョッキ(594円)ではなく割安の小ジョッキ(330円)を選ぶ。小ジョッキの“看板に偽りなし”のサイズのビールが届いた。生ビール(アサヒスーパードライ)なのでこれは仕方ない。また、回転寿司に来ているのだから、「まぐろ三種盛り」(198円)と、回転寿司らしい寿司ということで「豚塩カルビ」(121円)も頼んだ。

回転寿司らしく、良い意味で邪道な寿司も



回転寿司はたまにしか利用しないため、メニューの乗ったお皿がグルグル回らず、注文したメニューのみが届くシステムにはまだ慣れない。ソワソワしながら待っているとどちらも5分以内には到着。まず「まぐろ三種盛り」のまぐろはさっぱり、とろびんちょうは脂身があり、とろたくはフワフワしながらも刻まれた沢庵のコリコリ食感が気持ち良い。

次に「豚塩カルビ」は“ザ・回転寿司の寿司”と思わせ、良い意味で邪道。肉全体にコッテリとしたタレが付き、一瞬寿司であることを忘れるほどのしょっぱさだ。加えて、それぞれのシャリに乗っている肉の長さが大きく異なるのもジャンクで素敵。お皿が塩だれでベトベトしているのも普通の寿司屋では味わえない“味”であり、なぜか普通に受け入れられた。

ちなみに、シャリは酸っぱさはなく薄味。だからこそ、卓上に複数置かれている醤油の味をより堪能できる。いろいろな醤油を試しながら、どのメニューにはどの醤油があうのかを考えながら食べるのも楽しい。

ここは回転寿司? 自分の居場所がわからなくなる



寿司のターンは終わり、次は回転寿司、もといはま寿司だからこその注文を展開。「枝豆」(132円)、「旨だし厚焼きたまご」(154円)、「旨だしたこ焼き(3個)」(220円)というコスパ重視のメニューを次々と入力。

また、飲み物もおそらくはま寿司で最もコスパの良さそうな「麦焼酎 白水」(418円)のロックを注文した。届いたメニューを並べると、今自分がどこにいるのかわからなくなる。

まず「枝豆」は特筆すべきことはなく、誰もが知るように普通に美味しい。ただ、ありがたいことではあるが、1人で頼むには量が多く、最後は必死に豆を口に詰め込んだ。

3個入のたこやきが1人にぴったりでありがたい



「旨だし厚焼きたまご」はしょっぱさよりも甘さが優勢。甘い分、卓上の醤油でしょっぱさを加えるとより深い味を生成することができる。

「旨だしたこ焼き(3個)」は外サクッ、中モチッの最高の食感。正直、中のタコはたまたまなのか少々小ぶりだったのが残念だったが、価格を考えれば十分満足できた。また、「旨だしたこ焼き」は6個入もあるが、お1人様向けなのか、3個入も用意されているのはありがたい。

行儀が悪くて申し訳ない“自作の裏メニュー”



じつは1人飲みを好む友人から「はま寿司ならソフトドリンクを注文して、そこに焼酎を入れてサワーを作れるよ」というはま寿司サイドからは決して良い顔をされなさそうな“ライフハック”を教えてもらった。せっかくなので、恥を忍びながらもこの“自作の裏メニュー”にトライする。

「ペプシコーラ S」(198円)を頼むとおしゃれな容器に入った、“数分後には下品な飲み方をされる飲み物”が届く。

「出汁を入れるためにワンカップを半分ほど飲む」という出汁割りを作る際の手順かのごとく、コーラの量を減らした後に焼酎を投入。

まさかマドラーとして使用されるとはつゆほども知らなかったであろうストローでしっかり混ぜる。そして、勝手に作ったコークハイを飲む。味自体は悪くない。ただ、焼酎とコーラの相性はそこまで良くなかったのか、普通に別々に飲むほうが良かった。

飲み物を含めると8品頼んで、会計は1800円ほど。もう1品寿司ネタを頼んでも2000円を下回る。寿司に限らず、いろいろなメニューが堪能でき、なにより1人飲みにも適した居心地の良い空間。また来たいと思う。

<写真・文/望月悠木>

【望月悠木】
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki

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