元セクシー女優が暴露する「違法な“立ちんぼ”の現在」。“生々しく楽しむ”買う側が行き着く先は

元セクシー女優で現在はフリーライターの「たかなし亜妖」

元セクシー女優が暴露する「違法な“立ちんぼ”の現在」。“生々しく楽しむ”買う側が行き着く先は

4月5日(土) 6:53

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元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」がお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半で引退を決意し、ライターへ転向。現在はメディア出演も積極的に行っている。

“日常”と化してしまった「立ちんぼ」の現在

“立ちんぼ”が話題になり、しばらく時間が経った。相変わらず問題視されている行為だが、以前ほどメディアも頻繁に立ちんぼネタを取り扱わなくなった。トー横キッズに“いただき女子”、ホストクラブでの色恋禁止など、歓楽街はいつもめまぐるしく、次から次へと新しいニュースが舞い込んでくるため、ひとつの話題に固執する余裕はないのだろう。

話題になった大久保公園の現状を説明すると、やや人通りが少なくなったように感じる。少し前ならわんさかと男女が行き交っていたのに、先日、近くを通ったら見事に閑古鳥が鳴いていた。

週末が近くなると人が増えるようだが、平日は過疎化が進む。一見落ち着いたように思えるものの、決して立ちんぼブームが終わったのではない。むしろ 「そこにある日常」 と化してしまったのだ。

立ちんぼが一時的に減った理由

ブーム真っ盛りの頃は、公園周辺に溢れんばかりの人が集う“異様な光景”が繰り広げられていた。SNS上でも様々な写真が出回り、売買のやり取りを目にしては「世も末だ」と驚愕した大人が山ほどいるという。

あまりに無法地帯となったため、警察の見回りが強化され、街頭に立つ女性や客であろう男性が一時的に減少した。ときにネットで面白おかしく書かれることもあり、冷やかしも多く、盗撮被害による“身バレ”のリスクも上昇。買い手・売り手双方のデメリットが増えたからだろう。

結局のところ「立ちんぼにおいての顧客を抱える=店での指名を獲得する」と考えるならば、店に在籍するのと働き方としては大して変わらないのだ。給料の中抜きはあれど、仕事の仕方の根っこが一緒という初歩的な真実に気づき、非公式から公式の稼ぎ方にシフトした女の子もいるという話も聞いた。

誰もが警察のお世話にはなりたくないので、自分たちの主戦場が悪い意味で世の中に取り上げられたら身を潜めるしかない。もちろん、その中でも一切お構いなしな男女は存在したけれど、ニュースが報道するような光景とは程遠い日も多かった。そのくらい、メディアのパワーは彼らにとって脅威的だったのである。

意識の変化には繋がらず…

違法な稼ぎ方がまかり通らなくなるのは喜ばしいことだが、残念ながら売り手・買い手の意識がまるっと変わったわけではない。「注目されている最中は目立ちたくないから、ひっそりとしておこう」というだけなので、見回りの頻度が薄まり、世間的な注目度が落ち着いてしまったら、おそらく元通り……。

結局のところ、厳しい処罰がなければ“いたちごっこ”でしかないのだ。

古風な「美人局」も増加

一部を規制すれば、また別の方法でくぐり抜ける人間が必ず現れる。すでに今現在でも立ちんぼから、一歩先へ進んだマズいビジネスに手を染める女性さえ増えていて、古風な「美人局」も増えたのが歓楽街の現実だ。

公園周辺での喧嘩や揉め事も発生しており、少々きな臭さが増したと言えようか。そして立ちんぼの彼女たちは、“仕事”として続けているこの行為から、簡単に抜け出すことができない。

意識の変化が起きなければ、ほとぼりが冷めた頃に、もっと取り返しがつかない世界へ足を踏み入れる危険性さえ考えられる。

違法な買い手が行き着く先は…

買い手も「リスクがあるから店へ行こう」とはならないのが悩ましい。その考えに切り替えられる人は少なく、「外で買えないなら」と、以前の記事で紹介した“ネット立ちんぼ”に流れてしまう。これは女性側にも同じことが言えて、公園に立つ人が減っても別の場所で売買を行うケースが増えるとなると、根本的な解決にはならないのだ。

本当の怖さを学ばなければ、人間は延々と同じことを繰り返してしまう。警備を強化するだけではなく、一歩踏み込んだところまでいかなければ、立ちんぼの根絶は非常に難しいだろう。

文/たかなし亜妖

【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。

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