4月3日(木) 20:30
では実際に、テレビCMを出そうとした場合にどのような費用がかかるのかを見ていきましょう。一般的にテレビCMには大きく分けて次の費用がかかります。
・放映費(テレビ局に支払う費用)
・制作費(テレビCMの企画にかかる費用・動画を制作するうえで必要な機材や撮影・編集などにかかる費用・タレント出演料など)
テレビCMを流すためにテレビ局へ支払う放映費の相場価格は、全国放送の民放キー局で15秒のテレビCM1回につき75万円~ともいわれています。
一方で、制作費の費用相場は300万円~600万円程度で、これはタレントの出演料を除いた金額です。出演するタレントの知名度やテレビCM起用期間などによって出演料は異なりますが、タレント出演料は500万円~1億円ほどかかることもあるようです。
起用するタレントによっても制作費は大きく変動し、タレントのキャスティング、撮影場所、撮影方法が制作費用を決める3大要素となっているようです。
テレビCMには大きく分けて「タイムCM」と「スポットCM」があり、それぞれの特徴は表1の通りです。
表1
タイムCM | スポットCM | |
---|---|---|
セールスの単位 | 30秒・60秒・90秒以上 | 15秒~ |
提供表示 | あり | なし |
契約期間 | 原則2クール(6ヶ月) | 設定自由 |
放送エリア |
・ネットタイム(全国)
・ローカルタイム(各局エリア) |
各局エリア |
予算 | 2クール(6ヶ月)分固定予算 | キャンペーンごと |
効果 | 安定性・丁寧なメッセージ | 即効性・認知率重視 |
出典:株式会社テレビ朝日「『テレビCMの費用』はどのくらいかかるの?15秒のCM1本流した時の相場価格は?」を基に筆者作成
テレビ番組を見ていてよく耳にする「この番組は○○の提供でお送りします」という言葉とともに放送されるものがタイムCMです。放送期間は原則2クール(6ヶ月間)となっているため、長い時間をかけてブランドイメージをお茶の間に定着させることができます。
一方で、番組を指定せずに時間枠だけを指定して放送するものがスポットCMです。比較的放送期間の長いタイムCMとは異なり、スポットCMは短期間での放送も可能なため新商品の宣伝やキャンペーン・イベントの告知などに向いています。
テレビCMにかかる費用には大きく放映費と制作費の2つに分けられます。テレビ局に支払う放映費と、テレビCMの企画・動画制作・タレント出演料などの制作にかかる費用です。
放映費は全国放送のキー局からローカル局までテレビ局によって異なりますが、15秒のテレビCMを民放キー局で流す場合の費用相場は1回につき100万円近くかかることもあるようです。
制作費には、タレントの出演料のほかに機材・撮影場所・撮影や動画編集を行うスタッフにかかるコストも含まれます。有名タレントを起用する場合には1億円以上の出演料がかかることもあり、タレントのキャスティング、撮影場所、撮影方法によって制作費にかかる費用は大幅に変動するようです。
株式会社テレビ朝日 お役立ちコラム 「テレビCMの費用」はどのくらいかかるの?15秒のCM1本流した時の相場価格は?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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