4月2日(水) 1:20
一人暮らしに限定した平均的な洗濯頻度に関するデータは見られませんでしたが、マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施した調査によると、1週間の選択頻度は「週7回以上」と答えた方が最も多く、約29%の方が毎日洗濯をしているようです。
対して「週1〜2回」という方は、全体の約15%です。この結果から「週1回の洗濯」は一般的に、少数派であることが分かります。
男女別で見ると、約11%の女性が「週1〜2回」と答えていますが、それに対して男性は約19%で、男女でも洗濯頻度に違いが見られるようです。
ただし、この調査の対象者には一人暮らし以外の方も含まれているようなので、必ずしも一人暮らしで毎日洗濯する方が多いとは限りません。参考程度にしてください。
あるメーカーのドラム式洗濯機を参考に、1ヶ月の洗濯回数別に電気代・水道代を比較します。なお、計算する際の条件は以下の通りとします。
●標準使用水量:83リットル(定格洗濯時)
●消費電力量:68ワットアワー(定格洗濯時)
●電気料金単価:31円/キロワットアワー
●水道料金単価:0.2円/リットル
これを基に計算すると、洗濯する際の電気代は1回あたり約2円、水道代は約17円。合計すると、1回あたりの電気代・水道代は約19円となります。「毎日」「週3回」「週1回」の回数別に1ヶ月の電気代・水道代の合計額を計算し、まとめた結果は、以下の通りです。
表1
洗濯頻度 | 洗濯回数 | 1ヶ月の電気代・水道代の目安 |
---|---|---|
毎日 | 約30回 | 約570円 |
週3回 | 約12回 | 約228円 |
週1回 | 約4回 | 約76円 |
※筆者作成
表1より、洗濯回数を「週1回」におさえることで、「毎日」洗濯する場合と比べて1ヶ月あたり約500円節約できる可能性があります。加えて、洗剤や柔軟剤などの使用量もおさえられるでしょう。
なお、洗濯機の消費電力量や水量はメーカーや洗濯機の種類などによっても異なり、電気単価や水道料金も差があるので、参考程度にしてください。
洗濯物を1週間ためる際、注意するべきことは「雑菌」と「カビ」です。特に、皮脂や汗が付着した衣類は雑菌が繁殖しやすくなり、嫌なにおいの原因になる場合があります。また、洗濯物を洗濯機の中に放置することで、カビが発生する原因になることもあります。
洗濯物の雑菌の繁殖を防ぎながらまとめ洗いするためには、以下のようなことを意識するとよいでしょう。
●洗濯機の中に洗濯物を放置しない
●通気性のよい洗濯カゴを使用する
●ぬれたタオルや靴下は乾燥させてから洗濯カゴに入れる
●洗濯時に酸素系漂白剤や重曹を使用する
洗濯物をまとめ洗いする際、大切なのは洗濯物の「ため方」です。洗濯機の中に放置せず、通気性のよい洗濯カゴの中に入れるとよいでしょう。洗濯物の保管方法を意識し、なるべく清潔な環境を保つことが重要です。
一人暮らしの方は、洗濯を「週1回」にすることで電気代・水道代や手間をおさえられる可能性があるでしょう。洗濯機のメーカーや種類によっても異なりますが、毎日洗濯する場合と比べて、1ヶ月に約500円節約できる可能性があります。
ただし、雑菌やカビの繁殖を防ぐためにも洗濯物の保管方法には注意が必要です。通気性のよい洗濯カゴで保管したり、ぬれた洗濯物は乾かしてから洗濯カゴに入れたりすることで、清潔な環境をたもちましょう。自身の生活スタイルや洗濯機の性能などに合わせて、最適な頻度を見つけることがおすすめです。
株式会社クロス・マーケティング新洗濯表示に関する認知度等の調査 調査報告書
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会よくある質問 Q&A
仙台市水道局水道まめちしき
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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