俳優の鈴木亮平が3月31日、都内で行われた主演作「花まんま」の完成報告会見に、妹役で共演する有村架純とともに出席した。大阪の下町を舞台にした、兄妹の絆を描いた人情ドラマ。ともに兵庫県出身のふたりは「自然に演じられたのは、有村さんのおかげ」(鈴木)、「ただいまって言いたくなる空気感を作ってくださり、いろんな感情が引き出された」(有村)と、リアル関西弁で演じたことで“兄妹”として意気投合した舞台裏を語った。
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【フォトギャラリー】「花まんま」完成報告会見の様子
第133回直木賞を受賞した、朱川湊人氏による短編集を映画化。主人公は、両親を早くに亡くし、大阪の下町で暮らす2人きりの兄妹・俊樹(鈴木)とフミ子(有村)。俊樹は、死んだ父と交わした「どんなことがあっても妹を守る」という約束を胸に、フミ子を守り続けてきた。妹の結婚が決まり、親代わりの兄として肩の荷が下りるはずだったが、遠い昔に2人で封印したはずの、フミ子のある秘密がよみがえる。タイトルの「花まんま」は、子どものままごと遊びで作った、大切な人に贈る小さな花のお弁当のこと。
鈴木は「初日からびっくりするくらい、兄妹感が感じられて、個人的にも相性が良いと思った」と、有村との共演を回想。自然な関西弁が話せることが「非常に大きかった」といい、「東京での撮影だと、初日にここまで踏み込むと嫌がられるかなって距離感も、関西だと壁を乗り越えられる」と、その効果を振り返った。この発言に、有村は「そこに“兄やん”としていてくださり、リラックスできた」と感謝していた。
本作が初共演となり、鈴木は「すごく自然体で、凛とした存在感があり、でも親しみやすい。柔らかいけれど、ぶれない信念がある」と印象をコメント。有村は「もともと、ストイックで職人気質というイメージがあったが、現場では普通のお兄さんでいてくださり、お茶目な一面もあるので、イメージをひっくり返してくれた。すごく懐が深い」と話していた。
そんな俳優陣について、前田哲監督(「こんな夜更けにバナナかよ愛しき実話」「そして、バトンは渡された」)は、「おふたりは前世で、兄妹だったと思います」と太鼓判。鈴木と有村それぞれの魅力を「リーダーシップがあるし、みんなを温かく見守ってくれる。現場でも常に前に進む言葉を返してくれた」「東大阪の町工場で、きれいな花が一輪咲いている。そんな雰囲気と、芯の強さを出してくれた」と語った。
「花まんま」は、4月25日全国公開。
【作品情報】
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花まんま
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