3月30日(日) 19:00
乗車料金は、運賃と料金の2種類に分かれています。
運賃とは、タクシーに乗る際に発生する基本料金です。国の法律に基づいて地域ごとに定められ、適正なコストを考慮して決められており、JIS規格に基づいた検査を受けた料金メーターによって正確に計算されます。そのため、運転手が勝手に値引きしたり、決められた料金を請求しなかったりすることは法令違反です。
運賃とは別に、特定のサービスを利用した場合にかかる追加の費用を料金と呼びます。運賃と料金のそれぞれの内訳は、表1の通りです。
表1
運賃 |
・距離制運賃(初乗り運賃+加算運賃)
・時間距離併用制運賃 ・時間制運賃(初乗り運賃+加算運賃) |
料金 |
・迎車料金
・予約料金 ・待機料金 |
※筆者作成
このように、タクシーの運賃システムは明確な基準に基づいて決まっています。ここからは、運賃の3種類を詳しく解説します。
距離制運賃は、走れば走るほど支払いが増えていく仕組みです。地域や車両の種類によって加算額や基準となる距離が異なります。
例えば、東京都(特別区・武三地区、上限運賃)で普通車タクシーに乗った際の支払額は、以下の通りです。
●初乗り運賃:1.096キロメートルまで500円
●加算運賃:255メートルごとに100円
距離制運賃は、特に短距離移動時に利用しやすいシステムになっているといえます。
時間距離併用制は、走った距離に加え、止まっているときやゆっくり走っているときに、時間を基準に費用が高くなっていく仕組みです。渋滞や乗客の休憩などでタクシーが動かない場合に、時間ごとに料金が上乗せされます。
先ほどと同じタクシーに乗った場合、時速10キロメートル以下になると1分35秒ごとに100円ずつ増えていきます。
このため、渋滞が多い時間帯や市街地での利用では、あまり移動していなくても運賃が高くなってしまうかもしれません。
時間制運賃は、どれだけ移動したかよりも、乗っている時間で料金が決まる制度で、観光地巡りや冠婚葬祭の送迎などに利用されます。距離制運賃に比べて費用がかかりますが、自由に目的地を設定できるメリットがあります。
東京都(特別区・武三地区)の料金は、以下の通りです。
●初乗り運賃:1時間で5360円
●加算運賃:30分ごとに2450円
貸し切り利用として使われることが多く、移動の合間に停まっても追加料金を気にしなくて済むという特徴があります。某企業では3時間から利用できるようで、最低時間が決められている場合もあるため事前に確認しておきましょう。
タクシーを利用中にコンビニに立ち寄ると、停車しているにもかかわらず料金表示が上がることがあります。これは、乗客の都合でタクシーを待たせた際にかかる費用である「待機料金」が生じるからです。
タクシー会社ごとに多少の違いはありますが、およそ5〜10分の待機で料金が上乗せされることが一般的です。時間距離併用運賃が適用されるため、東京都(特別区・武三地区)の場合、1分35秒ごとに100円が追加されます。
タクシーが止まって5分後からメーターが動き出すとすると、コンビニでお茶を買うために10分停車させた場合、追加料金は300円ほどかかることになるのです。停車中でも料金が増える仕組みを知らずに、タクシーを長く待たせてしまうと予想より多くの料金を支払うことになるかもしれません。
タクシーの費用は運賃と料金の2種類があり、それぞれ決められたルールに沿って計算されています。運賃は、距離制運賃・時間距離併用制・時間制運賃の3つに分かれ、利用シーンや乗車状況によって使い分けられます。また、迎車・予約・待機に応じて別途料金がかかる場合もあるため、利用前に仕組みを理解しておくことが大切です。
コンビニなどで停車している間にメーターが進むのは、時間距離併用制によって待機料金が上乗せされるためです。少しの時間でも思った以上に料金が上がることがあるため、余計な出費を避けるために、乗車前の準備をしっかり行いましょう。
一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会 地域別タクシー運賃表 東京都 特別区・武三地区自動認可運賃・料金表 3.普通車
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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