3月29日(土) 14:00
照明器具を3日間つけっぱなしにした場合の損失は、消費電力をもとに計算します。また、電気代単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が発表している電気代の目安単価「31円/キロワットアワー(税込み)」で計算します。
まずは、1時間あたりの電気代を計算します。計算式と具体例は以下の通りです。
●1時間あたりの電気代の計算方法
消費電力(ワット)÷1000×31円/キロワットアワー(電気代単価)=1時間あたりの電気代
●照明器具を3日間つけっぱなしにした場合の損失
1時間あたりの電気代×24(時間)×3(日)=3日間つけっぱなしにした場合の電気代
●消費電力41.3ワットの照明器具における1時間あたりの電気代
41.3(ワット)÷1000×31(円/キロワットアワー)=約1.28(円)
●上記照明器具を3日間つけっぱなしにした場合の電気代
約1.28(円)×24(時間)×3(日)=約92.16円
ここでは、経済産業省資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」を参考に、賢く「電気代」を節約する方法を紹介します。
電気代を節約するための基本的な方法は、使わないときは消して点灯時間を短くすることです。
使っていない場所の照明は、こまめに消しましょう。なお、経済産業省資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、点灯時間を短くした場合の節約効果は以下の通りとなります。
・34ワットのLED照明器具1灯の点灯時間を1日1時間短縮した場合
年間で電気12.41キロワットアワーの省エネとなり、約385円/年の節約になります。
蛍光灯の照明器具をLEDに変更するだけでも、電気代の節約になります。同じく経済産業省資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、照明器具をLEDに取り換えた場合の節約効果は以下の通りとなります。
・68ワットの蛍光灯の照明器具から34ワットのLED照明器具に交換(年間2000時間使用)
年間で電気68.00キロワットアワーの省エネで、約2108円/年の節約になります。
調光機能付きのLED照明器具であれば、リビングや寝室など、生活シーンに合わせて明るさが調節可能です。また、人感センサー機能付きの照明器具では、人が「いる・いない」を検知し、点灯時間を無駄なく制御できます。これにより、快適性の維持と無駄な消費電力の抑制が可能となります。
経済産業省資源エネルギー庁によれば、照明の汚れによって年間で5~15%明るさが低下するとされています。照明をこまめに掃除し、明るさを維持することで無駄な電力使用を防止しましょう。
今回の試算によれば、旅行に出掛けている間、3日間も照明をつけっぱなしにしていた場合の電気代は「約92.16円」かかる可能性があります。人によって高いと感じたり思っていたほどでもないと感じたり、受け取り方はさまざまかもしれません。しかし、電気代の高騰もあり、少しでも節電したいと考える方は多いでしょう。本記事が、節電に取り組む多くの方の参考になれば幸いです。
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 照明
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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