警察官の父は「退官後も仕事には困らない」と言っているのですが、警察OBならではのメリットがあるのでしょうか?

警察官の父は「退官後も仕事には困らない」と言っているのですが、警察OBならではのメリットがあるのでしょうか?

3月28日(金) 21:20

定年後も仕事を続ける人は増えていますが、現役時代の経験や知識を生かせれば、退職後の仕事探しに困らないことが期待できます。例えば警察官の父親が「退官後も仕事に困らない」と言っている場合、警察官として働くことにどのようなメリットがあるのでしょうか。 そこで今回は、警察OBならではのメリットについて調べてみました。警察OBの求人例もご紹介しますので、参考にしてください。

退官後も仕事には困らない? 警察OBならではのメリット

警察官は、警察官ならではの経験や知識を、さまざまな企業や組織でも生かせるようです。警察OB(警察を退職した元警察官)ならではのメリットには、以下のようなものがあります。

●法律に関する知識が豊富である
●危機管理やリスク対応力に優れている
●警察や行政機関とのネットワークが強い

警察OBが比較的多いといわれているのは、自動車関係の組織です。自動車学校や交通安全協会などでは、運転免許や交通規則に関する知識を生かせるでしょう。また、自動車事故の処理など損害保険を扱う保険業でも活躍できるでしょう。
 
警察OBの定番の再就職先として、警備業も挙げられます。トラブル発生時には、警察官としての知識や経験を生かして的確に対応できるでしょう。いざというときは、警察と協力して連携できる体制が整えられるかもしれません。
 
反社会的勢力や犯罪組織が関係している場合は、警察や行政機関とのネットワークが大きな助けになります。企業や組織に警察OBがいると分かるだけで、トラブルを事前に回避できる可能性は高くなります。
 
豊富な捜査経験を生かして、探偵事務所や調査会社で働く警察OBもいるようです。法律に関する知識があり合法的に証拠を収集できるスキルを始め、詐欺や不正行為を見抜く力も期待できます。医療機関で、医者・看護師へのクレーム、院内での置引や窃盗、患者同士のけんかなどに対応する仕事を、警察OBが引き受けるケースもあるようです。
 
このように、警察OBならではの経験や知識を生かせる現場は多岐にわたることから、警察官の父親が「退官後も仕事には困らない」と言っているとしても不思議ではありません。
 

警察OBの再就職先例や予想年収

警察官の父親が、退官後に再就職をした場合に、どういった仕事をしていくらくらい稼げるのか気になるでしょう。元警察官が活躍できる求人には、以下のようなものがありました。
 

警備会社での内勤

警察OBの再就職先で定番だといわれている警備業ですが、現役時代に2号警備指導教育責任者の資格を取得していれば、内勤業務を行えます。現場に出るのではなく、警備員の教育・管理・管制・営業などの業務で、今まで培ってきた経験を生かせるでしょう。
 
業務形態や報酬は勤務先によりますが、ある警備会社では、2号警備指導教育責任者の資格を持つ警察OBを募集していて、月給は37万~45万円、推定年収は444万~540万円であるとのことです。同じような業務内容で、週休4日で60代からでも無理なく始められる求人もありました。雇用形態はアルバイト・パートで日給は1万5000円、資格手当や役職手当などが別途支給されます。
 

講師・コンサルタント

元警察官の講師・コンサルタントを募集している組織もあるようです。警察官としての経験や知識は、企業や個人の悩みの解決に役立つケースも考えられます。例えば、ビジネスで取引先にだまされないように、また採用面接や人事管理において、うそを見抜くスキルは大切です。うその見抜き方や本音の引き出し方など警察官時代に身につけたスキルを生かしてノウハウを伝えられるでしょう。
 
職員としての雇用ではありませんが、諸条件などを話し合い、合意してから講師・コンサルタントとして登録し、活動できるようです。講師・コンサルタントとして知名度を上げれば、それに見合った報酬が得られることが期待できます。
 

近隣トラブル解決支援サービス

事件未満のトラブル相談に対応する人材として活躍する警察OBもいるようです。事件未満のトラブルには、近隣からの騒音・迷惑行為・ストーカー・DV被害などが挙げられます。警察は危険性が高い事案から優先的に対応せざるを得ないため、事件未満のトラブルに対応できないケースも考えられます。これらの事件未満のトラブルを解決するために、警察官時代の経験や知識、鍛えられたストレス耐性などを生かせます。
 
警察OBが対応することで相談者は安心感を得て、困難なクレームも速やかに解決、または問題が大きくならないようにできます。相談員になれるのは元警察官のみで、20~50代が活躍しているようです。「シニア歓迎」の求人もあり、月給28万~43万円、想定年収は400万~600万円としています。
 

警察OBは法律に関する豊富な知識や優れた危機管理・リスク対応力などを強みにさまざまな業界で活躍できる可能性あり

警察官は、退官後も現役時代の経験や知識を生かして、さまざまな業界で活躍できる可能性があります。法律に関する知識が豊富であること、危機管理やリスク対応力に優れていること、警察や行政機関とのネットワークが強いことは大きなメリットです。これらを生かして自動車関係の会社や組織を始め、保険業や警備業などで活躍している警察OBがいます。
 
現役時代に2号警備指導教育責任者の資格を取得していれば、警備会社の内勤業務に携われるでしょう。講師・コンサルタントや近隣トラブル解決支援サービスの相談員として活躍する人もいます。報酬は雇用形態などにもよりますが、年収にして500万円またはそれ以上を目指せる場合もあるようです。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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