現在も大ヒット中である『ファーストキス1ST KISS』などの人気脚本家、坂元裕二のオリジナル脚本を、広瀬すず、杉咲花、清原果耶のトリプル主演で映画化した『片思い世界』(4月4日公開)の公開直前イベントが3月27日にTOHOシネマズ 六本木で開催。広瀬、杉咲、清原、土井裕泰監督が登壇し、間もなく公開される本作に懸けた想いや撮影中のエピソードを語り合った。
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本作の登場人物は、ある大きな秘密を抱えており、その秘密がいったいなんなのか?ということが描かれていく。ひと足先に映画を鑑賞した観客は、その秘密を共有することができるとあって「うれしいですね」と笑顔を見せた杉咲は、「最初に集まったのは2年前。そこから長い日々でしたが、ようやく完成した作品をこうやってお届けすることができてホッとしています」とコメント。
清原も「映画が作られるということは当たり前じゃないんだな、ということを痛感する日々だったので、ついに!という気持ちと、うれしい気持ちがあります」と続ける。広瀬も「なかなか内容を話せる映画ではないので、プロモーションでも3人で考えながら、支え合いながらずっとやらせていただいているんですけど、きっと観ていただいたら、こういうことなんだとわかっていただけると思うので。内に秘めたものが今日届いたらいいなと思っています」と呼びかけた。
続いて本作のタイトルにちなみ「片思いをしていること」という質問が。まず広瀬が「インスタで、よくお子さんをあげているアカウントがありますが、かわいくて、ついついチェックしちゃうんです。勝手に片思いをして、成長を見守ってる子どもたちがたくさんおります」と告白。
杉咲は「母が作ってくれたご飯ですかね。ミートソースパスタとか、ハンバーグとか。本当においしくて、1回レシピを教えてもらって作ったんですけど、なかなか母のつくるようにはできなくて」とコメント。
清原は「ショートカット」と回答。「生まれてからショートカットにしたことがなくて。なかなか髪の毛を切る機会もなかった」と言うと、広瀬と杉咲はクスクスと笑いながら「私たちみたいな感じ?」と笑顔。その言葉に清原も「2人ともショートカットがお似合いなので。2人のショートカットに片思いしています」と語るも、「本当は坊主頭とか、丸刈りとかもやってみたいんです」と大胆発言をし、会場を驚かせるひと幕も。
土井監督は、「僕も相当ショートカットなんで。清原さんにも片思いをしてもらいたいですね」と冗談めかすと 「僕にとって映画は小さい時から憧れの世界。これまで8作くらい撮らせていただきましたけど、奥が深いというか、届かないというか。いつまでも映画というものは憧れというか、片思いしているものだなと思っています」とコメント。それを受けて3人は「とってもすてき」と拍手を送った。
また、映画が公開されるのが4月であることにちなんで、「新年度に始めたいこと」について問われると、まず杉咲が「30代に向けて運動を始めたいなと思っていたので、ピラティスをしてみたい」と語ると、清原も「私はカホンという打楽器がほしくて。趣味でギターとかいろんな楽器を触っているんですけど、今度はリズム楽器を触ってみたい」と意気込みを明かす。
広瀬は「私は自転車がけっこう好きで。最近になって、やっと気持ちいい天気になってきたので、爆走したい。楽しみです」と言うと、土井監督が「2日前に新しい作品の撮影が始まったのですが、もういい歳なので、健康に気をつけて乗り越えたい」とコメント。
撮影を通じて仲を深めたという3人だが、それぞれのパーソナルなことを題材とした3択クイズもお互いに出し合い、会場は大いに盛り上がった。
最後に土井監督は「この物語は少女の時に出会った3人が12年間一緒に暮らしているという、とても小さな物語ですが、それが、とても大きな世界につながっています。いま世界ではいろいろなことが起きていますし、いろんな思いを抱えて生きている人がいますが、そういう人たちの気持ちを代弁しているような、そんな映画だと思います。そういうものを最後に感じていただけたら、ぜひご家族やお友だちに広めていただけたらうれしいなと思います」と挨拶。
清原は「誰かを思う気持ちや、思いやる気持ちの尊さ、素晴らしさ、かけがえのなさをギュッと詰め込んだ作品です。日常でありふれてしまって、過ぎ去ってしまうものも多いですが、そのなかでも自分自身の大切なものだったり、守りたいものをそれぞれの胸に抱き締めていられるような、そんなきっかけになる作品になるとうれしいです」とメッセージを送る。
杉咲も「ここまで物語の内容に触れられない舞台挨拶もないなと、もどかしい気持ちがありますが。存在することに対しての肯定を、ここまで実験的に描いた物語もなかなかないんじゃないかと、個人的に感じています。この劇場が明るくなった時に、隣にいる友人、恋人、もしくは、はじめましての方のことを、よりイメージしてみようと思えるような映画になったらうれしいです」とコメント
最後に広瀬が「監督をはじめ、2人が言ったことがまさにそうで。小さな光を信じたくなるような、とても愛おしく、尊い時間をこの作品のなかで生きさせていただけたことが、私にとって宝物の時間だったなと感じられる作品です。映画を観たあとに外に出たらまたちょっと価値観が変わるような、違う目で世界を見つめることができる。そんなきっかけになったらいいなと。ぜひ楽しんでください」と会場に呼びかけた。
文/山崎伸子
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