「帝国劇場展」開幕!井上芳雄・森公美子が語る帝劇の思い出と展覧会みどころ

「帝国劇場展~THE WORLD OF IMPERIAL THEATRE~」アンバサダーの井上芳雄(左)と森公美子

「帝国劇場展」開幕!井上芳雄・森公美子が語る帝劇の思い出と展覧会みどころ

3月28日(金) 13:30

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建て替えのため、2025年2月をもって惜しまれつつ休館した帝国劇場を体験できる展覧会「帝国劇場展~THE WORLD OF IMPERIAL THEATRE~」が、本日3月28日(金) から4月27日(日) まで、銀座三越新館で開催される(3月28日はエムアイカード会員特別招待日で、一般公開は3月29日から)。開幕前日の3月27日、プレスイベントが開催され、展覧会のアンバサダーを務める井上芳雄と森公美子が出席。帝国劇場の思い出と共に、この日ひと足早く内覧した展示内容の印象やみどころを紹介した。

まず、司会から帝国劇場初舞台の時の思い出を聞かれると、1984年の『屋根の上のヴァイオリン弾き』でアンサンブルとして出演した森は、2014年『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』の主役・デロリス役で「0番」(センター)に立つまでの道のりを振り返り、「アンサンブルの経験もしているので、私は芝居をしていて、『あ、このアンサンブルは素晴らしいな』と思ったり、アンサンブルの重要性について、サポートするということがどういうことなのかということもよく知ることができました。41年間帝劇にはお世話になりました」としみじみと語った。

森公美子

一方、井上は2000年の『エリザベート』ルドルフ役が帝劇の初舞台だった。「ミュージカルをやりたくてずっと勉強していたのですが、いきなり3ヶ月のロングランで、シングルキャストだったので、務めることに精一杯。余裕もなかったんですけど、(周りが)すごい温かかったんですよね」と振り返る。

「もう必死に稽古して、出させてもらったら『エリザベート』という作品がすごく人気のある作品ですし、どんどんファンの方もついてくださって。楽屋口は日に日に何というか出待ちの列が伸びて。劇場の裏側では本当に炊き出しというか、一緒にご飯を食べたりすごく温かかった。そのギャップがまた面白い劇場だなと思っていた気がします。何ヶ月も過ごすから、みんな仲良くなって家族みたいになって。大きな劇場というイメージだったけど、中はこんなにアットホームなんだ」と当時の感動を語ると、森も「私は『レミゼ』で2階に上がる時に、大道具さんが支えてくれるんですけども、いまだに『どうぞよろしくお願いします』と言ってる。誰も偉い人がいなくて、その、「よろしくお願いします」って言うのが普通になっているという。これこそファミリー」と同意した。

帝国劇場初舞台時の思い出を語り合う井上芳雄と森公美子

共にミュージカル俳優として、帝国劇場をはじめ数々の舞台に立ってきたふたりだが、意外にも作品での共演経験はないという。現・帝国劇場のクロージング公演として先月開催された、CONCERT『THE BEST New HISTORY COMING』で初共演した際の印象を聞かれると、井上は、稽古場での森のムードメーカーな一面と最後の最後まで諦めずに一発にかける真摯な一面を目の当たりにして驚いたという。「稽古場でご一緒したのも初めてだったので、まずびっくりしたのが、ずっと喋ってるんです。久しぶり、久しぶりと言いながら公美さんはずっと喋っていて。だから公美さんの周りいつも賑やかで明るい。皆さんに愛される俳優さんなんだなというのは納得しました」と話した。

対して森は、井上を「本当に頭がいい」「おもてなしの心がすごい人」という。連日MCを務めた『THE BEST ~』での井上の司会ぶりを褒めた。「(出演者の)皆さんを紹介する場面でも、ひとつも間違いなくスムーズに、時間が押していても頑張る。ただ、ある日は叶わなかったですね」と、とある先輩俳優のトークを止めることができずに上演時間が長引いたエピソードも。また、「3回公演があって、ベテランの方は同じエピソードを毎回新鮮に話してくれる。そこに毎回いかに違った反応をするか、というので本当に鍛えられました」と言い、「だから本当に嘘が上手くなる」と会場を沸かせたが、森は「そうじゃない。やっぱり、おもてなしの心ですよ。だって、先輩にも気持ちをよくしていただきたいのでね。だから本当に素晴らしい」と、改めて井上の名司会ぶりを褒めた。

展覧会のみどころについて、井上は「つい最近まで使わせていただいた帝劇が、もう今、歴史上のものになったみたいな、すごく本格的で度肝抜かれました」と絶賛。「稽古場で使っていたソファーとか、いや、これ、僕たちがよく見てるから、『ああ、あれ!』ってなりますけど、お客さまは見たことないだろうから、これ誰が懐かしんでくれるんだろうな?っていう……お客さまからしたら、ただのクタッとしたソファー」と戸惑いながらも、「ソファーには数々の俳優が座ってますし、稽古で座る時ってだいたい、落ち込んでる時ですからね」としっかりアピール。「実は1個1個に本当に僕たち経験があるみんなの思い入れがあって、それも含めて楽しんでいただけそう」。

森は同じく帝国劇場9階の稽古場にあった箱馬が展示されていることについて、「箱馬といえば舞台裏に置いてあることが多いのに、展示されているのが面白いと話し、みどころは「貴賓室」。「本来は“尊い方”が使う部屋で一般公開はしていない。あまり座っていないのでソファーもへこんでません! ぜひ座って上映会を楽しんで」とアピールした。

会見では、「今日は帝劇、明日は三越」という一代目帝国劇場が開場した大正時代に生まれたキャッチコピーがデザインされた「赤坂柿山」の「帝国劇場展」記念缶(「今日は帝劇、明日は三越」ポスターバージョン)、三越ライオンにかけてライオンスタイルの衣裳をまとったシアターベア(ぬいぐるみは別売り)、帝劇のチケット封筒柄にデザインされた「愛国製茶」の「帝国劇場展」記念缶(帝劇チケット封筒バージョン)などオリジナルグッズも紹介された。

豪華衣裳も並ぶ展示内容と帝劇2階のカフェを忠実に再現した「Café IMPERIAL」を紹介

7階の展示会場では、1911(明治44)年に開場した一代目帝国劇場開場時・開場式後の公演プログラムや、代表演目の衣裳などの展示に加え、劇場で実際に使用していた看板や座席で再現されたフォトスポット、普段は見ることのできない貴賓室や座長専用の楽屋「5-1」を体験することができる。また、9階の銀座テラス テラスルームには、実際に使用されていたイスとテーブルで帝国劇場内のカフェ「Café IMPERIAL」を再現。その一部を紹介する。

【新館7階】展示内容

<Entrance>

エントランスにはお馴染みの看板も着到板

<History>

一代目帝国劇場の屋上に飾られていた翁の面一代目帝国劇場開場時・開場式後の公演プログラム『風と共に去りぬ』パンフレット帝国劇場の景観を閉じ込めたパネル展示も

<Back Stage>

劇場内にあり、通常立ち入ることができない貴賓室を再現

貴賓室室内のモニターでは、ミュージカル『レ・ミゼラブル』初演のジャン・バルジャン役である鹿賀丈史と、2024−2025公演のバルジャン役である吉原光夫、佐藤隆紀、飯田洋輔による座談会(3/28~4/12上映)と、初演キャストの滝田栄、岩崎宏美、島田歌穂と、音楽監督の山口琇也による座談会(4/13~4/27上映)が上映される。

「座長が使用する5-1楽屋」再現楽屋前入口前には、会見で話題の出たソファーと箱馬もアンバサダーのふたりも参加し撮影会が行われた

<舞台衣装展示>(Applause & Futureコーナー)

ミュージカル『マイ・フェア・レディ』イライザ役・大地真央の衣裳ミュージカル『風と共に去りぬ』スカーレット役・米倉涼子の衣裳ミュージカル『ローマの休日』アン王女役・朝夏まなとの衣裳(左)と、ミュージカル『ラ・マンチャの男』セルバンテス/ドン・キホーテ役・二代目松本白鴎の衣裳(右)手前から)ミュージカル『マリー・アントワネット』マリー・アントワネット役・笹本玲奈、ミュージカル『モーツァルト!』ヴォルフガング役・古川雄大、ミュージカル『エリザベート』エリザベート役・花總まりの衣裳

【9階】カフェ「Café IMPERIAL」

外観実際に使用していたイスとテーブルアンバサダーふたりのおすすめ楽屋差し入れの販売も。「Mori Kumi」のオリジナル焼き印が入った「とんかつまい泉」の「ポケットサンド」と、千社札と熨斗付きの、井上芳雄おすすめ、カステラ専門店「福砂屋」の「フクサヤキューブギフトセット3個入り」

<開催情報>
『帝国劇場展~THE WORLD OF IMPERIAL THEATRE~』

会期:2025年3月28日(金)~4月27日(日) 10:00~20:00(最終日17:00終了)
※3月28日(金) は、エムアイカード プラス会員限定の特別招待日
※入場は各日終了1時間前まで
※全日程、日時指定制での有料展覧会

会場:銀座三越 新館7階 催物会場

●カフェ「Café IMPERIAL」

会場:銀座三越新館9F 銀座テラス テラスルーム
各日11:00~19:10(最終日17:10終了)

座席料:1,100円(1テーブル(2席))

※座席(イートイン)の利用は事前予約制(有料)
※予約受付:利用希望日2日前の23:59まで。先着順

◎入場区分:
11:00- / 11:30- / 12:00- / 12:30- / 13:00- / 13:30- / 14:00- / 14:30- /
15:00- / 15:30- / 16:00- / 16:30- / 17:00- / 17:30- / 18:00- / 18:30-

※最終日は16:30最終入場
※40分の完全入替制

※テイクアウト・おみやげ販売コーナーは予約なしで利用可能

本館7階 銀座シャンデリアスカイにフォトスポットあり。こちらには帝国劇場で上演されたミュージカル53作品のタイトルを「着到板」にして掲出されている。どなたでも利用可能

公式サイト:
https://www.mistore.jp/shopping/event/ginza_e/teigeki_51

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