第77回カンヌ国際映画祭ある視点部門のオープニング作品に選出されたアイスランドの俊英ルーナ・ルーナソン監督の最新作「When the Light Breaks(英題)」が、「突然、君がいなくなって」の邦題で、6月20日から公開されることが決定。あわせて、予告編とポスタービジュアル、場面写真が披露された。
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【動画】「突然、君がいなくなって」予告編
これまで3作の長編映画でカンヌ、サン・セバスティアン、ロカルノなど数々の国際映画祭の賞や招待を受け、短編映画「Two Birds」ではアカデミー賞にノミネートされるなど、世界的に注目を浴びるルーナソン監督。本作では誰もが経験しうる身近な人の不在、そして集団のなかでの個と個の儚くも美しいつながりを、真っすぐに描き切る。24年カンヌ国際映画祭ある視点部門オープニング作品として上映されるや「凄まじく引きこまれる」「美しい」と絶賛の声が集まった。
アイスランド・レイキャビクの美大に通うウナには、大切な恋人ディッディがいる。しかし、2人の関係は秘密だ。彼には遠距離恋愛をしている長年の恋人・クララがいるのだ。ある日ディッディはクララに別れを告げに行くと家を出た後、事故に巻き込まれ帰らぬ人となってしまう。誰にも真実を語ることができないまま、ひとり愛する人を失った悲しみを抱えるウナの前に、何も知らないクララが現れて――。行き場のない気持ちに翻弄されるウナの姿、徐々に近づいていく“愛する人を失った”2人の距離を、狂おしいほどの緊張感と繊細さで映し出す。
秘密を抱えた主人公ウナを演じるのは、映像、音楽作品で広く活躍するエリーン・ハットル。親密さをもった繊細かつ力強い演技で、25年ベルリン国際映画祭にてヨーロッパ・シューティングスター賞を受賞している。
予告編は、長いトンネルを抜けていく先に揺らめく光とともに、鳴り響く電話の発信音が不穏さを感じさせる映像から始まる。続いて、海辺で過ごすウナと恋人・ディッディの姿。2人の関係が周囲に知られてはいけない関係であることが明かされながら、ディッディは遠距離恋愛をしているクララとは別れるつもりだと告げる。
互いへの愛を確信している様子の2人だが、ディッディが帰らぬ人となってしまい、その後の緊迫した人間関係が映し出される。立場は違いながらも“愛する人”を失った気持ちに向き合う中で、ウナとクララの距離はどうなってゆくのか。「驚くほど感動的!」(The Hollywood Reporter)、「シンプルな脚本とほとんど説明のないストーリー。だからこそ素晴らしい!」(IndieWire)といった海外評が、本作どのように世界中の人々の心を揺さぶってきたかを表している。
「突然、君がいなくなって」は、6月20日からBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
【作品情報】
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突然、君がいなくなって
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