「瀬戸内少年野球団」「少年時代」などを手掛けた映画監督の篠田正浩さんが、3月25日に肺炎のため死去したことがわかった。94歳だった。
篠田さんが設立した表現社が発表し、「故人の遺志に従い、すでに家族葬を執り行いました。後日お別れの会を行いたいと思っております。どうぞご理解の程、宜しくお願い申し上げます」と伝え、「これまで、篠田の映画製作を支えてくださった方々、また映画を愛してくださったみなさまに改めて心より感謝申し上げます」としている。
篠田さんは60年に「恋の片道切符」で監督デビューをし、「心中天網島」「夜叉ケ池」「少年時代」「写楽」など数々の作品を手掛けた。2003年公開の「スパイ・ゾルゲ」を最後に監督業を引退している。妻は女優の岩下志麻で、2人はおしどり夫婦として知られていた。岩下は、企画上映「昭和100年映画祭あの感動をもう一度」で上映される「極道の妻たち」の舞台挨拶を3月29日に行う予定だったが、中止となった。
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夜叉ヶ池
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