新年度を前に引っ越しを予定しているご家庭も多いのではないでしょうか。引っ越しは人生の節目となる大きなイベントなだけに、スムーズに進めたいもの。ですが、なかには業者とのトラブルに悩まされた経験がある人も少なくないようです。そこで、今回ママスタセレクトでは「引っ越し業者とのトラブル、今まで経験したことはありますか?」というアンケートを実施。ママたちの経験談からトラブルを避けるための対策を考えます。
引っ越し業者とのトラブル「経験した」人は……?
選択肢に「ある」「ない」「その他」の3つを設定したところ、「ある」と答えたママは
23.1%。
一方で「ない」と答えたママは
69.4%、
「その他」は
7.5%
という結果になりました。
具体的なトラブルの事例とは
「トラブルにあったことがある」と答えたママは全体の2割強。実際にはどんなことがあったのでしょうか。ママたちからのコメントから具体的なトラブルがみえてきました。
1:家具・家財の破損
多く寄せられたのが「破損」に関するトラブルです。
『ソファを壊されたが、弁償してくれなかった』
『テレビ台が壊れました』
『荷物搬入時にキズをつけられたのに、認めてもらえなかった』
「新築への引っ越しの際、ベッド搬入で壁に大きなキズをつけられたのに“ウチのせいじゃない”と言われた」との報告も。モノへのキズだけでなく、心のキズとしても残りそうです。
2:時間に関するトラブル
『16時に到着と聞いていたのに実際には20時スタートだった。後日、近隣の方たちに謝罪に行くことになってしまった』
『引っ越し当日「この人数では無理」と言われてしまい、応援が来るまで5時間も待った』
予定していた時刻にスタートできないのは見通しが立たず、かなりのストレスでしょう。ただでさえ疲れる引っ越し作業。長丁場になればなるほど、肉体的にも精神的にも疲労がたまります。さらに小さなお子さんを抱えての引っ越しとなれば、長時間の拘束はますます大変なものになりますね。
3:料金・サービスの差に関する不満
『何度か同じ引っ越し業者を利用したが、来る人によって追加料金がかかったり、無料で運んでくれたりとバラバラだった』
同じ業者のはずなのに、作業員によって対応の差が激しい、という経験をした人もいました。また、
『作業員に差し入れを渡したら冷たい対応をされた』
と対応の悪さを嘆く声もありました。
4:搬送ミス
なかにはこんな驚きの経験もありました。
『引っ越し先に冷蔵庫が届かなかった。倉庫の奥に忘れられていたらしい』
『配達されたものが、わが家の荷物ではなかった』
笑い話のような本当の話です。よそのお宅の荷物が届いてしまったときの驚きは相当なものでしょうね。その後無事に自分の荷物が届いたことを願います……。

トラブルを防ぐためにできること
ママたちからはさまざまな引っ越し業者とのトラブルの報告があがりましたが、これらを事前に防ぐための対策として次の4つを提案します。
1:当日の時間や対応人数についてしっかりと確認をする
荷物の量によって対応人数や所要時間が違うこともあります。スタート時間は何時で何時に撤収できるのか。見積時にきちんと確認しておきたいものです。筆者も北海道から東京への引っ越しの際はその日の飛行機を予約していたため、撤収時間を守ってほしいと依頼した経験があります。
2:事前に口コミや評判をチェックする
インターネットのレビューなどを参考にして、過去にその引っ越し業者がトラブルを多発していないかを確認しましょう。信頼度の高い業者を見極めるヒントがあるかもしれません。
3:事前に料金やオプションの詳細を確認する
引っ越し業者によっては当日になって追加料金を請求されるケースもあるようです。見積時に作業内容やオプション料金、追加費用の有無を細かく確認しておきましょう。可能であれば書面で残しておくと良いですね。
4:作業前に持ち物の状態を記録しておく
家具や家電の破損トラブルを防ぐために、搬出前に写真を撮影し、万が一破損した際の証拠として残しておくと安心です。業者立会いのもとで、キズや破損の有無を確認することで「もともとキズがあった」と言われることも防げるでしょう。
5:契約書や補償規定をしっかり確認する
万が一のトラブルに備えて、契約書や補償内容を事前に確認しておくことも重要です。特に高価な家具や家電がある場合は、補償範囲についてしっかりと確認しておきたいものです。
トラブルに遭遇してしまったら
事前にどんなに準備をしていても、トラブルがゼロになるとは限りません。万が一、トラブルに見舞われてしまった場合はどうしたら良いのでしょうか。
1:業者に問い合わせて対応を求める
その場で業者に報告し対応を求めるのが基本ですが、作業員と話がまとまらない場合は、カスタマーサポート等に連絡をすると対応してくれることもあります。
『家具持ち出しの際に家具を壊された。一度はこちらのせいにされたが、本社に連絡をいれたら費用を請求でき、買い直しができた』
との事例も寄せられました。諦めずに掛け合うことも大切かもしれません。
2:証拠を記録し、第三者機関に相談する
業者が責任を認めない場合は、写真や動画、契約書などの証拠を揃えて、消費生活センターや国民生活センターに相談するのもひとつの方法です。業者との関係は一度こじれてしまうと交渉が難航します。第三者機関を通じて解決を図ることも検討しましょう。
参考:消費者庁|消費者ホットライン
事前の準備でリスクを減らそう
アンケートでは2割強のママたちが「引っ越し業者とのトラブル」を経験しています。つまり5人に1人。トラブルに遭うことは、決して珍しい話ではないということです。
ただし事前にしっかりと準備をし、注意点を押さえておけばリスクを減らすことも可能でしょう。また万が一、トラブルが発生した場合は泣き寝入りせず、業者と対等な立場で話し合いをすることも重要です。
引っ越しは人生の新たなスタートを切る大切な瞬間でもあります。スムーズで気持ちの良い引っ越しを実現するために、ママたちの経験談を参考にしてみてはいかがでしょうか。
【アンケート概要】
総回答数:575票
調査方法:インターネット
調査月:2025年2月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
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文・編集部イラスト・森乃クコ
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